Sky 星を紡ぐ子どもたち(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』とは、アメリカのゲーム会社thatgamecompanyが開発し2019年より配信が開始されたダウンロード専用のオンラインゲーム。美しいグラフィックと音楽、諍いのない平和な世界の中でオンラインゲームならではの他者とのコミュニケーションを育むゲームとして全世界で人気を博している。
星座を作っていた星々が落下した空の世界で星の子と呼ばれるアバターを自由に操作し、全7つのエリアの空を自在に飛び回るアクションアドベンチャーゲームである。

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』の概要

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』とは、アメリカのゲーム会社thatgamecompanyが開発したダウンロード専用のオンラインアクションアドベンチャーゲームである。2019年7月18日にiOS版が配信されたのを皮切りにAndroid版、Nintendo Switch、PS4及びPS5、Steamと順次配信が開始された。基本プレイは無料だが、有料でのみ手に入るアイテムも存在する。英語名は『Sky: Children of the Light』、中国名は『光遇』となる。thatgamecompanyは本作の他、アドベンチャーゲームの『風ノ旅人』や『Flowery』などの人気ゲームを開発しており、いずれも高い評価を受けている。
本作は配信が開始された2019年に「2019 Golden Joystick Awards」「The Game Awards 2019」の2つの賞にノミネートされ、翌2020年には「Pocket Gamer Mobile Games Awards」「SXSW Gaming Awards」など計8つの賞が授与された。
2022年3月26日、27日に開催された「Anime Japan 2022」において本作のアニメ映像化が発表、物語はゲーム本編よりもはるか昔の出来事が描かれることが決定した。また、本アニメのスペシャルサポーターとして人気声優の梶裕貴が就任したことで大きな話題となった。アニメの公開は2025年を予定している。
本作は争いのない平和で牧歌的な世界がコンセプトであるが、反面プレイヤーが操作する「星の子」へ危害を加える生き物やオブジェクトが多数存在する。星の子は攻撃する手段を持たないため、他のプレイヤーと協力して困難を乗り越えていく必要がある。
舞台は星座を作っていた星々が落下してしまった空の世界で、プレイヤーは自分の星の子を操作して様々なエリアを飛び回り、星の精霊たちを空へ還すことを目指していく。

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』のあらすじ・ストーリー

孤島

ある時、空から一人の星の子が落ちてくる。星の子は悠々と雲の上を飛んでいたが、雷が鳴ると共にケープと光を失い、落下してしまう。
星の子は孤島へ向かい、この国の歴史や自分の使命を知ることとなる。失われたケープは光の翼を入手することで再度手に入り、星の子は再度空を飛ぶ手段を得るのであった。

草原

星の子が最初に訪れたのは草原と呼ばれる場所であった。牧歌的な雰囲気で、陽だまりの中たくさんの蝶々が舞う美しい場所である。
草原を進んでいくと雲海に三つの塔が浮かんでおり、そこにある金色の鐘は蝕む闇に覆われて黒くくすんでしまっていた。星の子が自らのキャンドルを灯す能力で闇を浄化し鐘を鳴らすと、雲海より現れたのは巨大なマンタのようにも見える光の生物であった。
星の子はマンタの背に乗り空高くにそびえ立つ神殿へ向かい、次のエリアへ向かうこととなる。

雨林

草原の神殿を抜けると雨林へたどり着く。絶えず雨が降りしきっており、星の子はその冷たさに身を震わせるのであった。
複数の門や小川を抜けていくと、大きな木が倒れているエリアへ到着する。更に進んでいくと、崩落した橋と点在する祠が水の上に立っていた。星の子が祠へ灯りを灯すと橋が復元され、先へ進むことが出来るようになる。最後の祠に並ぶ全てのキャンドルに火を灯すと、水の中から複数の光のクラゲが浮かび上がり雨が止む。星の子はクラゲに乗って、神殿へ向かうことになる。
奥にある神殿を抜けて、雨林の端と呼ばれる林を通り、雲の中を上へ飛んで次のエリアへ向かうのであった。

峡谷

雲を抜けた先にあったのは、雪に覆われた峡谷エリアであった。雪を滑り降りてスケートリンクを抜けていくと、建物の間を通り抜けるかのような長い滑走エリアがあった。
点在する光を集めながら星の子が滑っていくと、たどり着いたのは円形劇場であった。ここで光を集め終えると花火が打ち上げられ、神殿の扉が開かれるのであった。
星の子は次の場所へ向かうべく、再び雲の中を飛んでいった。

捨てられた地

星の子がたどり着いたのは、厚い雲に覆われた薄暗いエリアであった。沼に触れるとエネルギーが奪われ、星の子を脅かす闇の蟹がそこかしこに蔓延っていた。
崩れた神殿のような建物を抜けると、暗黒竜と呼ばれる巨大な黒い生き物が空を徘徊するエリアにたどり着く。かつて草原で見かけたのと同じような光のマンタが空中を漂っていたが、暗黒竜に襲われてしまう。星の子は暗黒竜の目をかいくぐりながら更に先へと進んでいくこととなる。
朽ち果てている建物を通り最奥の神殿へ向かい、暗黒竜の気配を感じながら星の子は次の場所へ向かうのであった。

書庫

星の子がたどり着いた場所は、暗黒竜が空を飛ぶ先刻の地とは違い静かな建物の中であった。ここは、灯篭に火を灯しエレベーターを起動させて先へ進むという仕掛けが各階に設けられている。
仕掛けを解いて上へのぼっていくと、透明なマンタが周回するエリアへたどり着く。マンタの背に乗って祭壇へ火を灯すと、ホームへ戻るアーチの他、最後の地へ向かう門が開かれるのであった。

暴風域・原罪

最後のエリアへ行く扉をくぐると、暴風が吹き荒れる朽ち果てた光景が広がっていた。風と共に飛んでくる岩を避けながら崩れた建物や坂を上っていくと、更に奥には暗黒竜が巡回するエリアが星の子を待ち構えていた。坂を上り建物を通っていくと、長い旅路の果てにたどり着いたのは闇に蝕まれた人型の像のようなものが多数点在する場所であった。星の子は、この像へ己の光を与えることとなる。
エネルギーを奪う岩が断続的に降ってくる中、星の子は人型の像へひとつずつ光の翼を分け与え、その果てに自らの光を全て失い暗闇へ落ちていくのであった。

天空

光を失った星の子は暗い空間に一人残されていた。起き上がると暗闇の向こうに人影が見える。歩いて近づくとどうやらその人影は、俯いて座り込んでいる子どものようであった。星の子が子どもの手を引いて立ち上がらせハグをすると、目の前が白く光り星の子へ光が戻る。同時にそれまで存在しなかった光の柱のようなものが出現し、これに沿って空を飛んで暗闇を抜けていくのであった。
夜空の星のように輝く光の中を飛んでいくと祭壇がある。その祭壇へ近づくと視界がホワイトアウトし、何も見えなくなってしまう。
やがて星の子は再び一筋の光となってホームへ降り立つのであった。

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』のゲームシステム

基本的な流れ

ゲームの目的

「孤島」から「原罪」までの7つのエリアを冒険し、途中で精霊を見つけ出し空へ還しながら進んでいく。
書庫までの各エリアの最後には大精霊の神殿があり、ここで祈りを捧げることによりエリアクリアとなる。

精霊を空へ還す

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