リラックマとカオルさん(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リラックマとカオルさん』とは、2019年にNetflixで公開された、サンエックス制作のストップモーション・アニメーションシリーズ。人気キャラクターの「リラックマ」初のアニメ化となった。制作・プロデュースはドワーフ。
都内の小さな商社で働く真面目で不器用なカオルさんと、いつの間にか住み着いたリラックマ、コリラックマ、キイロイトリとの同居生活を、四季折々の景色と共に描き出す。
カオルさんの声優に多部未華子、脚本に『かもめ食堂』の萩上直子、音楽に岸田繁という豪華布陣が集結した。

リラックマの着ぐるみは洗濯可

同じ着ぐるみを複数所有し(着ぐるみの素材、所有数は謎)、普段はたたんで押し入れにしまっている。時折、きれい好きのキイロイトリに洗ってもらっているようで、物干しに複数の着ぐるみが揺れている様子も。梅雨時期にはキノコが生えてしまうことも……!

『リラックマとカオルさん』の主題歌・挿入歌

主題歌 :くるり「SAMPO」

『リラックマとカオルさん』の主題歌は、くるりの「SAMPO」である。
くるりは、古今東西さまざまな音楽に影響されながら、旅を続けるロックバンド。
そんなくるりのメンバーでこのアニメの音楽を担当した岸田繁は、インタビューで主題歌「SAMPO」について次のように語っている。

──「SAMPO」で歌われているのは、カオルさんに向けてのメッセージのようでもあり、歌詞の中には“リラックマ”という言葉も出てきます。

まぁ、リラックマの話なので(笑)。物語の中でリラックマは「ふぅ~ん」くらいしか言わへんけど(笑)、やっぱり何か、いろんなメッセージを発してはるから、教えてほしいなぁと思って。(歌詞の“教えてリラックマ”は)そういうカオルさんの心の声を反映しました。

で、カオルさんのほうは、物語の中で、ちょっとプンスカ怒ったり、落ち込んだり、何かでちょっとぬか喜びしたり、わりとエモーショナルなようでいて、どこか温度の低い感じがするんですよね。見る人が見たら、共感できるところもあるでしょうし、もっと考えろよって思う人もいると思うんですよ。この作品は彼女の物語でもあると思うんですけど、あのテンポ感で生きていて、リラックマがいるからそれなりにやっているんやなと思いつつ、見てるとちょっと心配になるんですよね。なので、私なりのカオルさんに対する想いというか。“3歩進んで2歩下がる”じゃないですけど、それでも一応進んでるよっていう。しかも、それは時間のかかることやから、今ジタバタしてもしゃあない。けど、あなたにはあなたのタームがあるというか。勝手に来る時は来ますし。とはいえ、それに期待とかしないように、ただ過ごしてくださいっていう(笑)。そんな想いを込めました。

出典: otocoto.jp

主題歌「SAMPO」に合わせてリラックマが踊るダンスシーン公開

リラックマが主題歌「SAMPO」に合わせて雪が降り積もった一面の銀世界の中で雪だるまたちと軽快なダンスを披露。手を上げたり下げたり、腰をクルクル回したり、大きくジャンプしたりと、いつものリラックマのイメージを覆すアクティヴな姿が収められている。

『リラックマとカオルさん』 オリジナル・サウンドトラック (NETFLIXオリジナルシリーズ)

『リラックマとカオルさん』の書き下ろし主題歌、くるり「SAMPO」他、岸田繁全編作曲のオリジナルサウンドトラックが収録されている。
2019年4月10日より主要配信サイト及び各ストリーミングサービスにて配信開始。
https://jvcmusic.lnk.to/RilakkumaandKaoru

収録曲
1.リラックマとカオルさんのテーマ
2.SAMPO/くるり
3.静かな日常
4.お料理大好き
5.リラックマたちとの暮らし
6.なんだか怪しいぞ
7.いたずら好き
8.悲しい気持ち
9.大変だ!
10.エッチな妄想
11.祭囃子
12.荻ヶ谷音頭
13.ホラー映画
14.メロドラマ
15.リズム
16.ハワイアンダンス
17. ハワイへ
18.ハードロック
19.UFO襲来(占い師)
20.宇宙へ
21.宇宙船内
22.結婚式
23.SAMPO クリスマスヴァージョン/くるり

音楽担当 岸田繁のコメント

『リラックマとカオルさん』に、音楽という形で彩りを添えているのが、くるりのフロントマンである岸田繁である。

― オファーを受けた時の感想は?
お仕事をいただけて光栄でした。スタッフさん達も、熱のこもっている方々だったので、良い温度感を作品に持ち込んで、私の仕事が上手くハマれば良いなと思いました。

― リラックマをご存知でしたか?
はい。シンプルで愛らしいのに、シンメトリックでクールな印象を持っていました。物語のなかで、少し印象が変わりました。

― 楽曲制作にあたって意識したことや、チャレンジしたことは?
リラックマたちの動きに合わせたリズムや、全体的にのんびりとしたムードを作ることを意識しました。
作り込み過ぎず、一筆書きを意識してモチーフをさっさかと作っていきました。人形を使ったストップモーションアニメということで、アナログ的なものと、最新の技術の融合を、劇中音楽の中でも追随しました。
ウクレレやギターの音なんかも、敢えて生楽器を使わずにプログラミングで作っています。

― これから作品をご覧になる皆さんへ、メッセージをお願いします
どのシーンも、ほんのり心に織り目があることに気付くような、人肌感のある物語になっていると思います。
カオルさんのアッサリとしたキャラクターと、季節感あふれる物語のシーンに、観ている人たちも引き込まれるのではないでしょうか。

出典: www.san-x.co.jp

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@momiji24n6

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