リラックマとカオルさん(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リラックマとカオルさん』とは、2019年にNetflixで公開された、サンエックス制作のストップモーション・アニメーションシリーズ。人気キャラクターの「リラックマ」初のアニメ化となった。制作・プロデュースはドワーフ。
都内の小さな商社で働く真面目で不器用なカオルさんと、いつの間にか住み着いたリラックマ、コリラックマ、キイロイトリとの同居生活を、四季折々の景色と共に描き出す。
カオルさんの声優に多部未華子、脚本に『かもめ食堂』の萩上直子、音楽に岸田繁という豪華布陣が集結した。

カオルさんのアパートの住人

トキオ

CV:松本惣己

カオルさんと同じアパートに住んでいる男の子。
母親と二人暮らしだが、母親は帰りが遅いため、一人でいることが多い。
リラックマと仲良くなってからは、ことあるごとにカオルさんの部屋に遊びに来るようになる。

大家さん

CV:山田孝之

カオルさんが住むアパート「サクラコーポ」の家主。

鮫島物産の社員

サユ

CV:金澤まい

カオルさんの会社の後輩。
仕事中にスマートフォンを見ていたり髪の毛を触っていたりやる気がなさそうにしているが、カオルさん曰く「悪い子ではない」。
思ったことを素直に言ってしまう性格で、カオルさんはサユの言葉に時々傷ついている。

加藤課長

CV:山田孝之

カオルさんの会社の庶務課課長。
部下からの人望はあまりない様子。
自分のことになると素早く動く性格で、その速さにはサユも驚いている。

『リラックマとカオルさん』の用語

中杉区荻ケ谷(なかすぎくおぎがや)

カオルさんが住んでいるのは「中杉区荻ケ谷(なかすぎくおぎがや)」。
ストーリーの舞台となる架空の町「荻ヶ谷」は、東京の荻窪と阿佐ヶ谷を組み合わせて作られたそうだ。

ストップモーションアニメーション

ストップモーションとは、動画内で対象としている一部を位置や形を少しずつずらしていき、その一つひとつをコマ撮りして作っている。コマ撮りされた静止画をつなげていくと、今度は連写すると少しだけ静止画が入り込んだ動画になる。このストップモーションでは、コマ撮りによってスムーズな動きではない独特の映像が面白いため注目を集めやすくなる。ストップモーションは通常の動画とは違うカクカクとした独特な動きが印象的で、その動き自体が魅力のひとつ。それによって、ストップモーションの動画は視聴者の興味を引きやすくなる。さらに、ストップモーションの手作り感は、しっかりと視聴者に伝わり、親近感を持ってもらえる。本作では、ポーズを変えたぬいぐるみをコマ撮りしてつなぐストップモーション動画である。コマで撮ることで、視聴者は、まるでぬいぐるみに命が吹き込まれたような印象を受けつつ、動画に見入ってしまう。

『リラックマとカオルさん』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

最大の見どころは「脱ぐ」シーン

作品中の見どころは、「着ぐるみを脱ぐ」という禁断のシーン。
お掃除好きのキイロイトリが洗濯をしている横で、カオルさんに促されるがまま、もそもそと着ぐるみを脱ぐ様子が映し出されている。
……とはいえリラックマはベッドの中で着ぐるみを脱いでいるため、脱ぎ終わった姿は見ることができない。

リラックマの着ぐるみを洗濯するシーン

momiji24n6
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@momiji24n6

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