寿エンパイア(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『寿エンパイア』とは2020年よりせきやてつじが『裏サンデー』及び『マンガワン』で連載している漫画作品。ハワイ出身の青年湧呉が、母の死の謎を解くため、美味しい寿司を握るために数々の寿司職人と戦う料理漫画。個性豊かなキャラクターや、単なる料理にとどまらないSF要素、そして寿司による戦いを通じて分かり合っていく少年漫画的な要素が高く評価されている。

もとは福岡の寿司職人であり、大江戸寿司番付の出場者だったが、湧呉らと仲間として友好を深め、のちに崋山たつくらに入店する。
テンションの高いギャルらしさと、唐突に自信を喪失しナイーブになってしまう繊細なところを併せ持っている。
湧呉に対し熱烈な好意を抱いており、ことあるごとにアピールしている。
職人としての腕は非常に高く、九州の寿司の特徴でもある熟成期間の短い海鮮寿司を得意とする。

岸田晃司(きしだこうじ)

湧呉らと同じ、崋山の見習い。
もともとは京都の老舗料亭「岸田」の跡取り息子だったが、客の顔が見えない料亭での料理に疑問を感じ、寿司職人を志した。
寿司においても京料理の技法を活用することが多い。
理知的な性格で、大江戸寿司番付では湧呉の助手としても活躍した。

伊坂直人(いさかなおと)

同じく崋山の見習い。
日本橋の老舗の寿司屋、「いさか鮨」の息子であり、十八番はコハダの握り。
岸田と共に若獅子杯に出たことで、彼もまた湧呉らと一緒にたつくらに異動することとなる。

宇佐美守男(うさみもりお)

湧呉らが異動した崋山たつくらの店長。
当初は仕事場にも来ずに川で釣りをするなど不真面目な言動も見られたが、一方で湧呉らの熱意を認め支える姿勢もある。
長沼とのすしくらべ後は湧吾の師匠として肉体改造を手伝ったり、養殖した川魚を提供するなど師匠の一人として活躍する。
かつては「北陸の握り神」と称されるほどの職人であり、児島にもその腕を見込まれていた。
しかし仕事に没頭するあまり妻のことをないがしろにし、彼女の死をきっかけに寿司に対する情熱を失ってしまっていた。

長沼聡(ながぬまさとる)

崋山たつくらで制作部長を務めていた男。
かつては優秀な職人だったが酒におぼれ、たつくらに左遷された過去を持つ。
物腰こそ柔らかいが内面は腐っており、ギャンブルに興じながら自堕落な日々を過ごしていた。
湧吾らが赴任してからも店の改装などに反対し、その是非を賭けたすしくらべにおいても投票を操作しようともくろむ。
しかし湧呉のひたむきな姿と、まともな寿司を握れなくなっている自分の現状を顧みたことで改心し、再び寿司職人としての道を歩み始める。

華山本店の職人

華山剣蔵(はなやまけんぞう)

崋山本店の四代目当主。伝説的な寿司職人だが、筋肉が動かせなくなる難病に侵され、物語序盤から入院している。
かつて湧呉の母・松田美咲と男女の関係があったようで、湧呉を一目見た時から自分の息子だと確信し、崋山に招き入れる。
湧呉の成長を見守る一方で、妻の愛美の連れ子である雅に対してはその鮨を認めず、跡取りとしてもふさわしくないと考えており、それが二人の確執の原因となっている。

華山愛美(はなやまあみ)

崋山本店の女将。雅の実の母親。
剣蔵の実の息子と思われる湧呉に対し、数々の妨害工作を仕掛ける。

華山雅(はなやまみやび)

崋山本店の若旦那。愛美の連れ子であり、剣蔵とは血のつながりはない。
剣蔵を敬愛し、認められるために寿司職人として腕を磨いてきたが、湧吾が来たことで跡取りとしての立場も危うくなり、父からの愛情も奪われたと感じ、湧呉に敵対感情を向ける。
職人としての腕はすさまじいが、剣蔵曰く「人を狂わせる魔性の寿司」。
コンプレックスからか愛情に飢えており、女性関係もだらしないところがある。
とはいえ職人としてのプライドも高く、若獅子杯で審査員を務めた際は私情を挟まない的確なジャッジを下した。
大江戸寿司番付でも選手として勝ち進むが、剣蔵の病状が悪化したために棄権。
パリ国際寿司杯でも崋山代表の一人として選ばれるも、剣蔵がリーダーの座を湧呉に渡したことにショックを受け出奔。
のちにノルウェー王国代表として姿を現す。

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