寿エンパイア(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『寿エンパイア』とは2020年よりせきやてつじが『裏サンデー』及び『マンガワン』で連載している漫画作品。ハワイ出身の青年湧呉が、母の死の謎を解くため、美味しい寿司を握るために数々の寿司職人と戦う料理漫画。個性豊かなキャラクターや、単なる料理にとどまらないSF要素、そして寿司による戦いを通じて分かり合っていく少年漫画的な要素が高く評価されている。

『寿エンパイア』の概要

『寿エンパイア』とは2020年よりせきやてつじが『裏サンデー』及び『マンガワン』で連載している漫画作品である。単行本は5巻までが小学館から出ているが、それ以降は電子書籍のみでの販売になっている。
ハワイで寿司を握っていた主人公、松田湧吾・アービング(まつだゆうご・あーびんぐ)が、自分の母の松田美咲(まつだみさき)がかつて務めていた東京の名門寿司屋・崋山に招待され、そこで多くの仲間や敵と出会いながら寿司職人として成長していく様を描いている。性格に難があったり歪んでいる敵も多いが、総じて全員寿司職人としての腕前や仕事には信念があり、そうした敵が明るく前向きな主人公の湧吾と戦うことで浄化されていく、少年漫画めいた爽やかさが特徴。
また出てくる寿司や舞台などは現実に即したものでありリアルな作風だが、話が進むと不老不死になれる寿司の握り方や、実際に数百年を生きていると語る寿司職人なども出てくるようになり、そうしたSF味のある展開も人気の一つ。

『寿エンパイア』のあらすじ・ストーリー

東京寿司職人若獅子杯編

ハワイの野外パーティで寿司を握る松田湧吾・アービング

東京で160年続く老舗の寿司屋「崋山」の4代目、華山剣蔵(はなやまけんぞう)は跡継ぎを決めかねていた。
若旦那にして連れ子の華山雅(はなやまみやび)は腕は確かなものの女癖が悪く、寿司も人を狂わせる魔性の物があるからだ。
一方ハワイで魚の研究をしながら独学で寿司を握っていた松田湧吾・アービング(まつだゆうご・あーびんぐ)は、崋山に勤める予定の鶴岡朝里(つるおかあさり)との出会いをきっかけに、更なる職人としての成長を夢見て日本に渡る。
しかしその裏には、華山剣蔵のかつての恋人である松田美咲(まつだみさき)が、湧吾の実の母であるという事情が関わっていた。

日本に渡った湧吾は東京崋山本店に見習いとして入り、実際に会った剣蔵からも実の息子だと確信される。
しかしそのことは公表されず、若旦那の雅にも目をつけられたことで先輩職人・橋本隆(はしもとたかし)から陰湿なパワハラを受けることになる。
ろくに睡眠もとれずフラフラになる湧吾だが、そこに藤原幸太郎(ふじわらこうたろう)という同じ見習いの職人が声をかけ、コンビで若獅子杯という寿司のコンテストに出場し実力を見せつけることで現状からの脱却を図る。

予選を通過した二人だったが、橋本によって本選の前夜に冷蔵庫が壊され、仕込んでいた魚がすべて使えなくなってしまう。
しかし急遽二人は実際に漁船に乗って東京湾の魚を調達し、大会を勝ち抜くこととなる。
一回戦でいきなり橋本を倒し、二回戦では創作寿司を得意とする女性コンビの桃乃木彩花(もものきあやか)・柿原萌(かきはらもえ)コンビを藤原の十八番、スズキの握りで撃破。
決勝へと進むが、同じく勝ち上がってきた阿島稔(あじまみのる)が、湧吾と同じ特別な握り方、「落雷」を見せる。
そして崋山の女将、華山愛美(はなやまあみ)から、母・松田美咲がスパイであり、20年前に秘伝の「蓮華」という握り方を記した巻物を盗み店に火を放ったと告げられる。

動揺する湧吾だったが、阿島の「食べた人を動物に戻して取り繕った仮面を引っぺがしてやる」という寿司への向き合い方を見て、母の教えを思い出し平静を取り戻す。
そして阿島の「トリュフとマグロのタルタルステーキ」に対し、幻の魚「メナダの握り」を繰り出し、見事に若獅子杯で優勝するのだった。

崋山たつくら編

若獅子杯で優勝した後、湧吾と藤原、そして同じ崋山から若獅子杯に出場していた岸田晃司(きしだこうじ)と伊坂直人(いさかなおと)、そして湧吾とかかわりの深い鶴岡朝里は、崋山の支店である「崋山たつくら」に異動させられてしまう。
たつくらはさびれた温泉街にあり、寿司もまともに握らずに空港やデパート向けの弁当を作るという工場のような環境から、崋山の墓場とまで呼ばれる場所。
あまりのひどさに辞表を提出しようとする仲間もいたが、湧吾はこの土地の自然を生かして、寿司工場をリノベーションした寿司屋を造ろうと提案する。
しかし現場の人々からの反対にあい、店長の宇佐美守男(うさみもりお)からの提案により副店長の長沼聡(ながぬまさとる)とすしくらべをすることになる。

二人で寿司を握りあい、美味しいという人の多かったほうの意見が採用されるというこの勝負に臨む湧吾たちだが、仕事が増えることを嫌った現場の従業員は不正に連絡を取り合い、長沼を勝たせようとする。しかし湧吾はたつくらの近くの渓谷から天然のうなぎを採り、「鰻の握り」によって従業員の心をつかみ、勝利する。
以前は優秀な職人だったもののスランプで酒におぼれ、堕落していた長沼も、湧吾の客を喜ばせたいという姿勢を見て誇りを取り戻し、不良従業員によって盗まれた湧吾の包丁をリンチにあいながらも守りぬいた。

一丸となって寿司屋開業にむかうたつくら一行だが、そのさなかに女将と崋山金沢の店長、児島渡(こじまわたる)が視察に訪れる。
たつくらに対し暴言を吐かれ、怒った湧吾は寿司で黙らせようとヤマメの握りを出すが、児島の作り直した寿司に完敗。
打ちのめされるも、近く開かれる「大江戸寿司番付」で勝ち進みたつくらに客を呼び込むため、昔は北陸の握り神とまで言われた店長・宇佐美から握りとシャリの薫陶を受ける。

大江戸寿司番付編

岸田晃司を相棒にまずは予選一回戦を突破した湧吾は、二回戦で北海道・小樽の有名職人、徳山慎司(とくやましんじ)と戦う。
子供も生まれ父親として奮起する岸田だったが、湧吾のシャリの温度まで計算したヤリイカの握りに敗北。
三回戦ではマグロの寿司を得意とする廣田礼二(ひろたれいじ)と戦う。
酒浸りの父親に育てられた過去からリアリストで高圧的な態度の廣田だが、寿司の腕は確かで、三度も同点引き分けとなる。
しかし四度目の勝負で廣田の中トロにわずかに筋が残っており、それにより一点差で湧吾が勝利。
自分のせいだと土下座をする部下の姿を見て、かつての父と同じことをしていると気が付いた廣田は自らの過ちを認め、湧吾と握手を交わす。

予選を突破した湧吾らは、九州の寿司職人でたまたま仲良くなった襟沢麻央里(えりさわまおり)とも親交を深めるが、そのさなかに「落雷」の生みの親にして金沢・雷鳥寿司の握り手、華山泰臣(はなやまやすおみ)とも対面し、母との関わりを聞き出すためにも優勝への思いを強くする。
しかしネタの確保のために乗り込んだ漁船で、嵐の海に落ちた洋太(ようた)という少年を救うため湧後も海に飛び込み、背中にケガを負ってしまう。
そのケガが響き、二回戦で敗北を喫してしまうが、崋山の主・華山剣蔵が危篤に陥ったことで、優勝候補でもあった崋山雅が大会を棄権。
敗者復活戦が行われることになる。

フォームを改善し背中の痛みを減らした湧吾は、敗者復活第一戦でロサンゼルス出身のメキシコ人、エンリケ・マルティネスと対戦。
太刀魚の握りで勝利を収める。
日本人ではないという理由で職人として差別されてきたエンリケだったが、同じくハワイから日本に来て苦労してきた湧吾はその思いをくみ取り、友好を深めた。
二回戦では元IT富豪であり、ネガティヴ・スティフネス・ハニカム蛸の握りといったゲノムデータや3Dプリント、テクノロジーを駆使した未来寿司を武器とする異色の職人、盛山龍平(もりやまりゅうへい)と戦う。
クロマグロの細胞を人工的に培養したマグロの握りを繰り出し、審査員の心を掴む盛山だったが、湧吾のウツボの握りに敗北。
盛山自身もウツボの握りを食べて感動し、お互いを認め合う。
敗者復活最終戦は沖縄、琉球から来た職人・眞栄田宣行(まえだのぶゆき)と戦うことに。
自分を捨てた母親への復讐心から寿司を握る眞栄田は、ウミヘビを使った握りで湧吾を追い詰めるも、辛くも勝利。
敗者復活戦を勝ち抜き、本選へとコマを進める。

因縁の相手でもある児島は本選1回戦でも危なげなく勝ち抜き、襟沢も一度は自信を失いかけるも湧吾の言葉で奮起し、勝利を収める。
そして湧吾もまた、最初の相手である来栖美沙希(くるすみさき)に勝利。
しかし謎の多い職人、華山泰臣もまた、「落雷」よりも繊細な握り方の「遠雷」と、分子ガストロノミーを駆使した寿司によって初戦を勝ち抜く。
迎えた準決勝、児島との戦いを前に、湧吾の背中の痛みが再発。
一時は寿司を握れなくなるが、母との記憶からヒントを得て全身を脱力させることで、「落雷」とも「遠雷」とも違う握り方、「万雷」を自ら習得する。
そして最初に児島と戦った時と同じ川魚のヤマメの握りで、わずか1点差で勝利をもぎ取る。
そしてここまでこれたのは児島のおかげだと頭を下げる湧吾に、児島もまた敗北を認め握手を求めた。

もう一つの準決勝で、襟沢は少しでも湧吾のために泰臣の力を削ごうと、トラフグの握りを出す。
好評を得るが、泰臣のサヨリの握りに敗北。そしてその勝負の最中に、湧吾は児島から泰臣の秘密を聞き出す。
それは泰臣はかつて「蓮華」で握られた寿司を食べたことで老化が止まり、180年を生きる不老長寿という衝撃の内容だった。
「蓮華」のありかを突き止め、その秘密を解き明かせば実の父親の華山剣蔵の病気も直せるかもしれない。さらにその蓮華を崋山本店から盗み出したという母とのかかわりについても聞き出すため、泰臣と賭けをすることにした湧吾。
それは湧呉が勝てば泰臣は知っていることをすべて話すが、逆に負ければ何でも言うことを聞くというものだった。

児島をして「最強の寿司職人」と称される泰臣との戦いはこれまでとは違い3回勝負となる。
初戦、かつて若旦那・雅が出したマグロの大トロのハガシを出すが、泰臣の寒椿を模したマカジキの握りに敗北。
後がなくなるが、次戦で泰臣の幻の鮭を使った鮭児の握りに対し、カゴカキダイという珍しくはないがあまり食べられてもいない魚の握りで対抗。1点差で勝利をもぎ取る。
最終戦、本気を出した泰臣は分子ガストロノミーを利用したキンキの握りで湧呉を追い詰める。
そして湧呉は、かつて海に飛び込んで助けた少年の洋太から譲り受けたエビスダイを使ったロール寿司で勝負に出る。
双方好評だったが、取れたてでうま味が少ないエビスダイを塩昆布と酒に漬け込みうま味をつけ足すという仕事をしていた湧吾がまたも1点差で勝利。大江戸寿司番付で優勝するのだった。

パリ国際寿司杯編

優勝した湧呉だったが、過労からその場で意識を失い3日間も昏倒してしまう。
無事目覚めたものの、優勝しただけではたつくらに客はあまり増えず落胆する湧吾だったが、審査員だった玉城レティシア・グリーン寛子(たまきれてぃしあ・ぐりーんひろこ)がインフルエンサーの友人を引き連れて来店したことでSNSで話題となり、店だけでなく周辺の温泉も含め、龍蔵全体が賑わいを見せるようになる。
敗者復活戦で戦ったメキシコ人寿司職人のエンリケも仲間に加わり、同じくかつて戦ったIT寿司職人の盛山もなぜかヘリで来店。不老不死に関して科学的な面からの説明を湧呉に授ける。
そして泰臣もまた来店、湧呉をドライブに誘い、大江戸寿司番付の後に話せずにいた自身の過去について語り始める。

泰臣は江戸時代に生まれ、料亭に奉公に行っていたころにそこの旦那の華山幸兵衛に「蓮華」によって握られた寿司を食わされ、不老長寿となる。
以降同じ姿で生き続けながらも、自分の不老を呪い、普通の人間としての死を望むようになる。
そのために「蓮華」の製法を解き明かそうと、大江戸寿司番付に出場したのだった。

そしてさらに、自分の真の名前は松田泰臣であり、松田美咲は実の娘、つまり自分は湧呉にとっては祖父だと語る。
美咲は泰臣の不老長寿を解くため、自ら崋山に潜入し「蓮華」を手に入れようとしていたのだ。
しかしその後何があったのかは泰臣もよく知らず、崋山での火事をきっかけに行方知れずになってしまったという。
話を聞いて涙し、別れ際に祖父でもある泰臣と固く握手を交わす湧吾。
初代崋山の華山幸兵衛(はなやまこうべえ)もまた、不老長寿となって生きているという警告を残し、泰臣は別れを告げる。

それから2年と9か月が経過し、新型コロナウイルスによって大きな打撃を受けながらもたつくらで修業を重ねてきた湧吾は、剣蔵からフランス・パリで近く大きな寿司の大会が開催され、それに出場する寿司職人を募るという話を聞く。
6人の枠を奪い合うため、仲間とともに本店に戻る湧吾。全国の支店から集まった崋山の寿司職人たちとの代表選抜戦に臨む。
その中にはマグロを得意としてかつて激闘を繰り広げた廣田や、湧呉がひそかに思いを寄せている鶴岡真理(つるおかまり)らの姿もあった。

順調に勝ち進むたつくらの面々だったが、雅と対戦した伊坂がコハダの握りで奮闘するも敗退。エンリケも惜しくも敗北を喫する。
仲間との別れに落ち込む湧呉だったが、児島からパリ国際寿司杯の主催者エリック・ローズボア伯爵が蓮華に関する情報を持っているという話を聞き奮起。続く次戦では最高得点で勝ち進む。
しかし廣田と対戦した長沼は敗退。それでもかつて失っていた寿司への情熱と技術を取り戻した姿に、戦った廣田も敬意を表した。

最終選抜戦では湧吾は危なげなく勝利、また雅も勝利をおさめ、パリへの切符を手にする。
襟沢VS藤原の戦いでは、実は襟沢に恋心を抱いていた藤原がその気持ちを隠して奮闘するも、襟沢の勝利。
岸田VS廣田では、マグロ漁に同行するほどに素材へのこだわりを見せた廣田が勝利する。
児島も勝利し、残る切符1枚をめぐって姉妹同士で戦う真理と朝里だったが、姉の陰に隠れていたというコンプレックスを乗り越えた朝里が勝利。内心では同じように朝里に対して対抗意識を燃やしていた真理と、抱き合って喜ぶのだった。
こうして6人が出そろった崋山チームだったが、剣蔵がリーダーを雅ではなく湧吾に据えたことでショックを受け、雅はまたしても危険、真理と共に行方知れずになってしまう。
繰り上げで藤原がパリへの切符を手にし、湧呉は雅の代理としてリーダーを引き受ける。

パリへ旅立つ前に母のことを少しでも確かめようと、湧吾は一人ハワイへ戻り、母の足跡を追う。
母の残した水墨画から滝にたどり着き、その裏の洞窟から箱を見つける湧吾。謎のスパイに拳銃を頭に突き付けられるも、崋山の御庭番衆の竹部紀夫(たけべのりお)に助けられ、母が持ち出していた「蓮華」の3巻のうちの1つ、天の巻を渡され、母・美咲は殺された可能性があると告げられる。
その夜、レティシアと大会の主催者ローズボア卿と出会った湧吾は、手元の天の巻とローズボア卿の持つ地の巻、そして美咲の起こした火事事件の真相という情報をかけて、パリ国際寿司杯で優勝を目指すことになる。

6か月後、ルーヴル美術館でついにパリ国際寿司杯が開催される。
崋山以外の日本人選手として、かつて戦った来栖美沙希が参戦。
浅草の老舗寿司屋の店主・清水東洋(しみずとうよう)と、青山の職人・御子柴達也(みこしばたつや)。
そして銀座の名店の跡取り息子、鳴木康介(なるきこうすけ)らと対面する。
気の強い鳴木との間にいさかいも生じたものの、パリでいい魚を手に入れるためチーム全員で漁船に乗り込み、結束を深める。
そして3日後、本選にてニューヨークに移り住み代表にまで選ばれていた桃乃木・柿原コンビと再会。
また泰臣も、シンガポールチームとして参戦していることを知る。
そして真理と雅もまた、ノルウェー王国代表としてこのパリに訪れていた。

第1戦はタイ王国との戦いとなる。第1試合に臨んだ藤原は鳴木とコンビを組むも、タイの華やかで複雑な寿司の前に苦戦、何とか1点差で勝利する。
第2戦は御子柴が出るも、前の戦いで審査員がタイチームの強い味によって、繊細な旨味を感じにくくなってしまったことにより敗北。
第3戦の朝里もまた、辛味を使いこなすタイに力及ばず敗北してしまう。
後がなくなるが、来栖による酢を強めに使ったコハダの握りによって第4戦は勝利。
最終戦は互いのリーダー同士の戦いとなる。タイ王国チームのリーダー、ソムバット・ソングラシンはプラートゥーたたき寿司のムルという美しさと美味しさを兼ね備えた寿司で絶賛を得るが、湧呉の「万雷」を使って握ったイシビラメのロール寿司、桜富士のシンプルかつ深い味わいで勝利を収めるのだった。

『寿エンパイア』の登場人物・キャラクター

崋山たつくらの職人

松田湧吾・アービング(まつだゆうご・あーびんぐ)

本作の主人公。物語開始時点で19歳。
ハワイ育ちらしい明るい性格と寿司に対する謙虚な姿勢、そして対戦相手に対する敬意を持ち合わせており、仲間を多く作れるタイプ。
家族思いでもあり、父の華山剣蔵の病気を治すため、また母の汚名をそそぐために「蓮華」の謎を解き明かそうとすることになる。
通常の握りだけでなく、山形に握ったシャリにネタを巻き付ける独特の握り、ロール寿司を得意とする。

藤原幸太郎(ふじはらこうたろう)

湧呉の親友。見た目はチャラチャラしており誤解を受けることも多いが、かなり純情家であり寿司に対する情熱も強い。
千葉の漁師の家に生まれ、スズキに対して強いこだわりを持つ。
日本に来て陰湿なパワハラを受ける湧吾に、その状況から脱出するために東京寿司職人若獅子杯に誘うことになる。
以後たつくらに飛ばされてからも湧吾を支え続け、パリ国際寿司杯にも繰り上げながら同行することとなった。
襟沢麻央里に淡い恋心を抱く一面もある。

鶴岡朝里(つるおかあさり)

卒業旅行でハワイに訪れ、湧呉と出会ったことによって彼が日本にくるきっかけとなった女の子。
本人も寿司職人であり、崋山で働いている。
湧呉に対しては憧れに似た恋心を抱いており、好意を前面に押し出している襟沢と対立することもしばしば。
職人としては最初のころは未熟だったが、たつくらに異動してから経験を積み、着実に実力をつけている。

襟沢麻央里(えりさわまおり)

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