ラチェット&クランク パラレル・トラブル(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』とは、インソムニアックゲームズ開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売したゲームソフト。本作は『ラチェット&クランクシリーズ』15作品目に当たる。主人公「ラチェット」ともう一人の主人公である「リベット」は次元の侵略を狙う「ネファリウス」の野望を阻止すべく宇宙の冒険に出かける。従来のシリーズを上回るスケール、新アクション「ファントムダッシュ」の爽快感などが魅力の作品。

『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』の概要

『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』とは、インソムニアックゲームズ開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたアクションゲーム。本作はシリーズ15作品目に当たる。ガラメカと呼ばれる武器を使い敵との戦闘を突破したり、時には謎解きやアイテム収集などをしてゲームを進行していくことができる。新アクションである質量を無視した移動を可能にできる「ファントムダッシュ」や次元の割れ目を利用した別の時空への移動など、従来のシリーズを上回るスケールでゲームが展開される。本ゲームはゲーム情報メディアのGame*Sparkから「楽しさはPS5史上最高レベル」、『週刊ファミ通』から「最新ハードの性能を堪能できる超一級エンターテイメント」と評価されている。

メガロポリスの盛大な祝賀会で祝われていた主人公「ラチェット」は相棒の「クランク」が過去の冒険で壊れてしまった次元操作装置ディメンジョネイターを修理して自身に渡してきたところ、突如現れた「ドクター・ネファリウス」の襲撃を受ける。ネファリウスは自身が世界を支配した次元に飛ぶためにディメンジョネイターを奪って逃走を図る。ラチェット達はそれを阻止せんとネファリウスを追うが次元の崩壊に巻き込まれてしまう。そんな中でクランクはもう一人のロンバックス族の女性「リベット」出会い、次元を行き来した冒険が始まるのだった。

『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』のあらすじ・ストーリー

別次元を巻き込んだ銀河の戦い

クランクはラチェットのためにディメンジョネイターを修理した。

元銀河のヒーローである「キャプテン・クォーク」主催の祝賀会で銀河のヒーローとして大々的に祝われていたロンバックス族の生き残りである「ラチェット」は、表面上楽しみつつも内心では銀河のどこかにいるロンバックスの生き残りを探したいと考えていた。そんなラチェットの心情を察して相棒の小型ロボットである「クランク」は過去の戦いで壊れてしまっていた別次元への道しるべを作成できる装置ディメンジョネイターを修理していた。クランクが祝賀会でラチェットにそれを手渡そうとした際に、かつての宿敵で宇宙征服を目論む「ドクター・ネファリウス」がまたもや悪事を働こうと姿を現す。ネファリウスはディメンジョネイターを奪い取り、自身が天下を取っている別次元へ飛ぼうとする。ラチェットとクランクはそれを阻止するために戦闘を開始するが、運悪く三人とも別の次元へ飛ばされてしまった。その次元でクランクは片腕が破損し、両足が動かなくなってしまう。さらにクランクは片腕が義手のロンバックス族の少女「リベット」に連れ去られ、それを目撃したラチェットはこの時空の「皇帝ネファリウス」の飛行船を奪い取り、リベットを追いかけるのだった。

打倒皇帝を目指すレジスタンスリーダー

クランクを連れ去ったリベットはレジスタンスのリーダーで、リベットのいる時空を支配していた皇帝ネファリウスを倒すために活動をしていた。クランクは彼女に事情を説明するも信じてもらえず惑星サルガッソォにあるリベットのアジトでデータを解析されてしまう。そこでみたデータからクランクが別次元から来たことと、この世界を牛耳る皇帝や自身と同じ外見をしたネファリウスとラチェットの存在を知り、クランクの発言を信じざるを得なくなった。直後に皇帝ネファリウスの部下の襲撃を受けてクランクがさらわれる。巨大なムカデのようなメカを撃破してすぐに救出。利害が一致したことにより、共に銀河の冒険に出発することになる。

崩壊した次元の再生

リベット達はラチェットと連絡を取るためにスカルストゥ廃棄惑星帯に訪れて、通信機を直すためのパーツであるシグナルブースターを持つ海賊「ピエール・ルフェール」がいるバーのズーキーズにやってきた。リベットは手っ取り早くシグナルブースターを手に入れるために闘技場である「ミナゴロシアム」でピエール率いる海賊たちと戦闘に発展する。見事勝利して手に入れたシグナルブースターをクランクに接続、ラチェットと交信して次元の修復のためにディメンジョネイターが必要だという結論に至る。クランクの発案でもう一度ディメンジョネイターを作ることになり、預言者の「ゲイリー」に助力を得るために惑星サヴァリにたまたま近くにいたラチェットが向かい、リベット達はディメンジョネイターの動力源であるフェーズクォーツを手に入れるために惑星ブリザープライムへ出発した。

ディメンジョネイター作成

ゲイリーからの助力を得るために惑星サヴァリに来たラチェットは彼からの紹介で手助けしてくれるであろうゲイリーの弟子である「KT-7461」と出会う。本来の相棒であるクランクと酷似した容姿の彼女に親近感を覚えたラチェットは一時的な協力関係を申し出る。また、KT-7461では呼びにくいということで彼女に「キット」と名前を付けた。一方そのころリベットはクランクと共に惑星ブリザープライムでフェーズクォーツを入手したものの、巨大な採掘用のドリルの防衛システムの暴発でフェーズクォーツが壊れてしまう。そこでリベットは自身と同じ惑星に住む友人「モルト」から聞いた話で惑星トレンIVに伝説の修理屋「フィックサー」がいるとのことで、二人は藁をも掴む思いでトレンIVに向かう。

トレンIVについたリベット達は現地にいたバラード族の紹介で巨大なロボットのフィックサーを見つける。しかし襲撃してきたピエール海賊団をバラード族に頼まれて仕方ないとはいえ次々と撃破していくうちに破壊行為ばかりしている自分に嫌気がさしてうなだれていた。そこに現れたリベットと破損状態のクランクを見てまたも発狂して暴れまわるが、クランクの訴えかけで正気を取り戻す。我に返ったフィックサーはお礼としてフェーズクォーツを修理して、リベット達はディメンジョネイターを持参してくるであろうラチェット達との合流地点に向かった。

一方そのころラチェットは唯一ディメンジョネイターを作成できる惑星コルデリオンにある超機密研究所ケダロステーションに訪れていた。次元を移動しながらディメンジョネイター作成のための装置を見つけて、遂にディメンジョネイターを作り上げた。ラチェットとキットはリベット達と合流地点のスカルストゥ廃棄惑星帯にいち早く到着。遅れてやってきたリベット達とようやく邂逅を果たし、クランクはラチェットの元へ、そしてキットはリベットの元へと渡った。さっそく次元の修復をしようとしたところでネファリウスが現れて戦闘になる。これをリベットは撃破するも遂に皇帝ネファリウスが姿を現して圧倒的な力でディメンジョネイターを奪ってサルガッソォに襲撃に向かってしまう。リベットはモルト達を守るべくサルガッソォに向かい、ラチェットは援軍を呼ぶために最後のレジスタンスである「クォンタム」を探しに海賊たちのアジトであるアルドリスに向かった。

衝撃の事実

サルガッソォに戻ってきたリベット達は皇帝ネファリウスの侵攻を退けてサルガッソォに平和を取り戻すが、ディメンジョネイターで次元の窪みに飛ばされてしまう。幸いリベットは脱出方法を知っていたために事なきを得るが、途中での会話でリベットの片腕が義手の理由をキットに話しており、皇帝へのレジスタンス活動中にとあるロボットに襲われて失い、それを補うために義手にしていると打ち明けた。それを聞いたキットは何か思うことがあったものの口に出せずに終わる。

一方そのころラチェットはアルドリスでピエールからクォンタムの所在を聞き出そうとするが、ピエールは自身の不始末から処刑されそうになっていた。ラチェットはピエールを助け出してクォンタムの所在を聞き出し、それを頼りにクォンタムと会合することができた。クォンタムはこちらの次元のクォークであり、クォンタムはラチェットから聞いた話でクォークのようなヒーローになろうと決意してラチェットを始末しに現れた皇帝からラチェットを逃がした。

皇帝は自身に従わないレジスタンスと海賊を壊滅させて、喜びを得るも何故か満たされないことに気付く。目的を達成してしまって自身のやりがいが消えたことで燃焼しきってしまったことをネファリウスから指摘され、今度は別の次元への侵略を始めようとしていた。そのために別次元の細かな座標が描かれたディメンジョナルマップを手に入れるためにサヴァリに侵攻を開始した。ラチェット達はそれを阻止するためにサヴァリへと向かった。

リベットは捕らえられていたゲイリーを助け出して、ディメンジョナルマップを強奪して逃げようとしている皇帝たちを捕まえようとするもラチェット達がゾルドゥーム監獄へ飛ばされてしまい、形勢不利を察したキットから逃げるように言われる。リベットは皇帝達を捕まえるチャンスだと反対するが、キットは謝罪をして巨大なロボットに変形して戦闘態勢に入る。その姿はかつてリベットを襲撃して片腕を失う原因を作ったロボットそのものだった。キットは果敢に皇帝達に向かっていくがディメンジョネイターでラチェット達と同じ場所に飛ばされてしまい、皇帝達も逃げてしまった。

最終決戦

囚われてしまっているラチェット達を救い出すためにリベットは単身ゾルドゥーム監獄に潜入を開始した。そこに囚われた海賊やレジスタンス、ラチェット達を脱獄させる際にキットと二人で会話するも結局分かり合えず、キットは置いていく形になってしまう。スカルストゥ廃棄惑星帯で助け出した仲間達と合流したリベット達は皇帝たちの狙いが今度はラチェットがいた次元だと分かる。リベット達は海賊とレジスタンスのメンバーを引き連れてラチェットがいた次元にすぐさま飛んでいき、既に皇帝達に支配され切ってしまった都市メガロポリスにやってきた。

リベット達は海賊とレジスタンス、道中何度も邪魔立てしてきたゴロツキ商会やゲイリー達の力を借りて強大な戦闘マシーンに搭乗した皇帝率いる軍勢と都市全体を巻き込んだ大激戦を開始する。ラチェットはこの次元にいたクォーク達の力も借りて、皇帝のマシーンを内側の心臓部から破壊に成功する。リベットは皇帝を倒さんと挑みかかるもあきらめの悪い皇帝がディメンジョネイターを使ってさらに援軍を呼び寄せる。多勢に囲まれて危機に陥るリベットだったが、そこにキットが現れて瞬く間に援軍を粉砕。激しい戦いの中でリベットとキットの連携で遂に皇帝を撃破した。皇帝はなおも悪あがきをしようとするもラチェットにディメンジョネイターで巨大なクラーケンがいる次元に飛ばされて皇帝の野望は潰えた。戦いが終わった後、リベットとキットは信頼関係を取り戻して、元の次元に戻る前にラチェットとクランクと共に世界各地を旅してまわった。

『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』のステージ

コルソンV:ネファリウスシティ

皇帝ネファリウスによって支配された都市。街のいたるところに皇帝の目が行き届いており、警備担当のロボ等が徘徊している。そんな皇帝に対抗すべくレジスタンスが密かに活動をしている。

サルガッソォ:前哨基地L51

リベットが住んでいる星。モルトと呼ばれる種族が日夜作業に取り掛かっており、リベットは彼らと仲がいい。時折強大なモンスターと遭遇することもある。

スカルストゥ廃棄惑星帯:ズーキーズ

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