Marvel's Spider-Man: Miles Morales(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』とは、インソムニアックゲームズから発売されたPlaystation 5およびPlaystation 4専用のオープンワールドアクションアドベンチャー。今作は前作『Marvel's Spider-Man』のスピンオフ続編に当たる。主人公「マイルズ・モラレス」は突然変異の蜘蛛に嚙まれてしまい、初代「スパイダーマン」と同じ能力を授かる。マイルズは街の平和を守るために奮闘する。
『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』の概要
『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』とは、インソムニアックゲームズとマーベル・ゲームズ、ウォルト・ディズニー・カンパニーが開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから2020年11月12日に発売されたPlaystation 5およびPlaystation 4専用ソフト。通常版のStandard Editionと、前作『Marvel's Spider-Man』のリマスター版『Marvel's Spider-Man Remastered』が付属するUltimate Editionが存在する。2022年11月19日にSteam版もリリースされている。本作は『Marvel's Spider-Man』のスピンオフにして続編であり、さらに続く作品である『marvel’s spider-man 2』につながる要素もある。
主人公のマイルズは映画『スパイダーマン:スパイダーバース』と10年にわたるコミックシリーズから着想を得ている。自身の新しい故郷であるハーレムがロクソン・エナジー・コーポレーションとハイテク装備に身を包んだ「ティンカラー」と呼ばれる人物率いる集団「アンダーグラウンド」との抗争により、危険にさらされてしまったため、マイルズは地区を守るべく摩天楼を駆け巡る。突然変異の蜘蛛に嚙まれたことで超人的な能力を手に入れたマイルズはその力で街中を自由に飛び回ることができる。ウェブシューターを使ってウェブ(蜘蛛糸)をビルなどに張り付けてスイング移動したり、壁に張り付く、駆け上がる、天井からウェブでぶら下がる等多彩なアクションが可能。また戦闘でもその蜘蛛の力を使った攻撃を繰り出すことができる。街中では時折、強盗や窃盗、チンピラに絡まれた一般人等イベントが発生してそれらに介入して助けに入ることでスキルや能力強化用のトークンをもらうことができる。2020年6月のPlaystation 5が初披露されたイベントで発表されたローンチタイトルとして2020年11月12日に北アメリカとオーストラリアで発売された。11月19日に世界で発売された。Playstation 4の技術的な問題でレイトレーシングや60fpsのようなパフォーマンスモードのようなPlayStation 5の拡張機能は存在しない。2021年7月時点で650万本以上売り上げた。
『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』のあらすじ・ストーリー
オープニング
前作の出来事から一年後の冬、マイルズは蜘蛛の超パワーを得てからすでにスパイダーマンとして活動していたピーター・パーカーの指導を受けながらニューヨークで活動をしていた。ある日警察がラフト刑務所に全身を強化スーツに身を包んだ悪党「ライノ」を移送中に事故でライノとそのまま他の囚人まとめて移送用コンテナから脱走。マイルズとピーターはスパイダーマンとして場の収拾に当たる。街を縦横無尽に駆け巡るライノを追いかけるが、途中ピーターがライノにやられてしまう。マイルズはピーターを守るために単身ライノに立ち向かい、その最中に自身に生体電気を纏う力「ヴェノムパワー」が宿っていることに気付く。マイルズはこれを駆使してライノを見事撃退した。そこにエネルギー企業ロクソンの研究開発部長の「サイモン・クリーガー」が現れてライノはこちらで警察に渡しておくと言い、それを聞いてマイルズ達はその場を後にした。戦いの後ピーターは海外出張に行っている恋人の「MJ」の手伝い兼休暇のためにニューヨークを離れることをマイルズに伝える。ピーターはマイルズにニューヨークを守り続ける誓いを立ててもらい、新しいスーツを渡してニューヨークを去っていった。
1:スパイダーマンとティンカラー
マイルズはスパイダーマンとしての活動を知っている親友「ガンケ」からロクソンの会社があるロクソンプラザに不審な人物がいたという報告を受ける。マイルズは様子を見に現場に向かい、そこでロクソンはニューフォームリアクターという新しい技術を使ってハーレムでクリーンなエネルギーを500年先まで確保できるという情報を耳にする。そこで物音がして、サーバールームの確認に向かうと紫色のハイテク装備を身に着けた集団に出くわす。マイルズはライノ戦で身に着けたヴェノムパワーで一同を撃退して、良からぬ予感を抱えながら家に帰還する。自宅では母親の「リオ・モラレス」とパーティーに招待されたガンケと久しぶりに再会する親友の「フィン」とともに楽しい時間を過ごした。翌朝、ガンケが夜通しで困っている人から連絡をもらうことができる新アプリを作成、さっそく依頼をもらい受けるマイルズだったが、依頼主は元泥棒の叔父「アーロン・デイビス」だった。
アーロンは現在列車関係ではたらいており、列車のセンサーがつながらずに困っていたためにスパイダーマンに依頼したのだった。マイルズは現場に向かう途中でアーロンから紫色のハイテク集団は「アンダーグラウンド」で、その集団をまとめるリーダーが「ティンカラー」と呼ばれる存在であると耳にする。アーロンの頼みを解決し、その場を去ろうとするマイルズだったがアーロンに正体がばれていた。スパイダーマンとしての動きが、かつてともにバスケをしていた時のマイルズの身のこなしと似ていたことから見抜かれていたのだった。マイルズはアーロンに秘密にしていてもらうことを約束して、その場を後にする。
しばらくした後、マイルズは政治家希望の母親のリオとガンケとともに選挙集会に行くがリオの演説中にティンカラーからのロクソンに対する警告の映像がモニターに映し出される。そしてアンダーグラウンドの集団が現れてその場にいたロクソン警備部隊と戦闘が始まる。マイルズはスパイダーマンとして戦いに介入、その場を制圧するとしばらくして遠くの橋の方でも爆発が起きる。マイルズは急いでその場に飛んでいくと橋ではアンダーグラウンドがニューフォームを守るロクソンと争っていた。
マイルズはそれを止めようと割って入るが、その際にティンカラーの正体がフィンだと判明する。戦いの最中にマイルズはニューフォームが大量に積まれたトラックの中に飛ばされてしまう。そこでヴェノムパワーが誤って発動してしまい、大爆発が起きて橋が崩壊してしまう。フィンとアンダーグラウンド達は残りのニューフォームを奪って逃走。マイルズは橋に取り残された人々を救うことに成功するも、その後にロクソン警備部隊に囲まれてしまう。その瞬間に体を透明化する「カモフラージュ」が無意識に発動し、マイルズはそれを利用してその場を去った。マイルズは自分のせいで市民を危険にさらしてしまったことを嘆くが、リオやガンケの言葉を受けて再奮起。スーツを新調して自分らしく戦うことを決意してこのアンダーグラウンドとロクソンとの騒動解決に向かう。
2:アンダーグラウンド
ティンカラーの正体がフィンだと分かったマイルズはフィンが何故アンダーグラウンドを率いてニューフォーム強奪を決行したのか、その目的を探るためにフィンの自宅へ向かう。フィンの自宅へ侵入するとそこには秘密のラボが存在して、そこにあった映像記録を調べるとフィンとその兄でありマイルズの恩人でもある「リック・メイソン」が映っていた。リックはニューフォーム開発に携わっていたことと、ニューフォームが人体に大きな悪影響を及ぼすことを突き止めていた。リックとフィンはニューフォーム計画を阻止しようとしていたのだ。マイルズはさらなる証拠を手に入れるためにフィンのスマートフォンを探知して、それがロクソンにあることが分かったため、急いで現場に向かう。ロクソンに潜入したマイルズはそこで世を騒がせた泥棒「プラウラー」が現れ、その正体が叔父のアーロンだと知る。
アーロンとともにロクソン内部を進んでいき、フィンのスマートフォンを見つけ出したマイルズ。その中にあった映像からフィンとリックはロクソンに忍び込んでニューフォーム計画を阻止しようとするが、リックはニューフォームエネルギーの暴発を浮けて死亡してしまっていたのだ。マイルズはアーロンからスパイダーマンとしてではなく、マイルズ・モラレスとしてフィンに近づいてアンダーグラウンドに加入させてもらうことを提案してもらう。マイルズはフィンを呼び出してアンダーグラウンドへ入れてもらうことができた。アンダーグラウンドの拠点に招待されたマイルズはそこでニューフォームがジェムシアターに保管されていることがわかる。ジェムシアターに潜入したマイルズはそこでフィンがニューフォームを使いロクソンプラザを爆破しようと画策していることを知る。
マイルズはニューフォームを奪取してその場を離れようとするがフィンが現れて戦闘状態になる。街中を駆け巡りながらマイルズとフィンの交戦は続き、フィンの攻撃を受けてマイルズは重傷を負ってしまう。追い詰められてたマイルズはマスクを取って正体を明かすとフィンは驚いて逃げ出してしまう。マイルズはアーロンから助言を受けてフィンと話し合うことを進められる。マイルズはトリニティチャーチでフィンと待ち合わせして話し合うも突如、警察に逮捕されたはずのライノが強襲してきてフィンとマイルズは気絶してしまう。
3:プラウラー
マイルズたちが目を覚ますとロクソンに捕らえられていた。そこにはサイモン・クリーガーがいて、フィンからニューフォームのありかを聞き出そうとする。サイモン・クリーガーがその場を去った後に拷問にかけられるマイルズだったが、ヴェノムパワーを解放して難を逃れる。そしてそのまま脱出を図るが、途中サイモン・クリーガーとライノ、そしてプラウラーことアーロンの存在を確認する。そこで盗み聞いた話ではライノは警察に引き渡されず、装備を強化してロクソンに雇われていることとアーロンがマイルズの身の安全を保障することを引き換えにサイモン・クリーガーに情報を売っていたことが分かった。しかしアーロンも半ば騙されて協力してしまっていたのだ。マイルズは研究所内でロクソン爆破はハーレム全体を巻き込む危険性があることが分かったためにそれをフィンに伝えようとするもまたもやライノが現れてそのことを伝えそびれてしまう。激戦の末にライノを倒した二人だったがライノに兄のことで挑発されたフィンがライノを殺そうとしたため、マイルズは割って入って阻止する。フィンは自身のラボの破壊や今回の拉致の件で怒り心頭のあまりマイルズを痛めつけ、次に目の前に現れたら殺すと告げてどこかに去っていった。ガンケに連絡して救助してもらい、治療していたところ母親のリオにスパイダーマンであることがばれてしまう。だがリオは傷ついたマイルズに激励の言葉をかけて、それを受けて再びフィンを止めるためにマイルズはフィンの隠れ家のオズコープセンターに向かうがアーロンに捕まってしまう。アーロンは危険なことに首を突っ込んでほしくないとマイルズを監禁する。それでもニューヨーク市民のためにマイルズは脱走してアーロンと戦い、今度こそオズコープサイエンスセンターへと向かう。
4:最後の戦い
マイルズはオズコープサイエンスセンターでかつてマイルズとフィンが制作したエネルギー変換器が受賞して館内に飾られていた時のことを思い出していた。物思いにふけながらニューフォームを探し始めるが、そこにフィン率いるアンダーグラウンドが現れて戦闘になる。フィンはマイルズの隙をついてニューフォームを持ち去ってロクソンに向かう。マイルズはその場を制圧したが、ガンケからの連絡でハーレムでアンダーグラウンドが暴れていることを聞き、救助に向かう。現場ではロクソンとアンダーグラウンドとの戦争状態で、マイルズは場の鎮圧のために疾走するが、手が回らずに苦戦を強いられる。そこにアーロンが現れて救助活動に助力してくれる。マイルズはロクソンプラザに向かい、そこでフィンを止めようとニューフォーム爆破の危険性を説明するもフィンは聞く耳を持たずに戦闘になる。激戦を極め、ニューフォームを設置したリアクターが暴発しはじめた様子を見てようやく事態の深刻さを理解したフィンは謝罪するも時すでに遅くリアクターはハーレムを巻き込んで爆発寸前。マイルズは被害を最小限に抑えるためにリアクターのニューフォームエネルギーを吸収する。マイルズは体に蓄積したエネルギーが爆発寸前であると悟り、ほかのみんなに避難を促す。だがフィンはそれが間に合わないと考えてマイルズを抱え駆け出した。フィンはビルを走って上り、そのまま誰もいない上空へと飛び上がった。マイルズはそこでエネルギーを解放して街への被害は免れたものの、直にそのエネルギーの爆発を受けたフィンは死んでしまった。それから二週間後、アーロンが警察に提示したニューフォームの危険性についての証拠により、サイモン・クリーガーは逮捕された。マイルズはニューヨークに戻ってきたピーターとともにこれからもこの街の平和を守っていくことを決意する。
『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』のゲームシステム
今作は蜘蛛の超パワーを手に入れたマイルズを操作し、スパイダーマンとして街を縦横無尽に飛び回りながらアンダーグラウンドやロクソンによって悪化した治安を改善するために活動していくことが主な目的となる。ジャンルはオープンワールドのアクションでスパイダーマンの特徴である、ウェブを駆使したスイング移動を基本に街中を飛び回りながら突然発生する事件や近隣の住民の困りごとを解決していくことになる。
街の移動
蜘蛛の超人的な能力を駆使して華麗な身のこなしで摩天楼を飛び回り、腕に着けたウェブシューターから蜘蛛糸を発射してスイングで高速移動することができる。さらに壁に引っ付いてそのまま駆け上がることも可能だ。
街で発生する事件
目次 - Contents
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』の概要
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』のあらすじ・ストーリー
- オープニング
- 1:スパイダーマンとティンカラー
- 2:アンダーグラウンド
- 3:プラウラー
- 4:最後の戦い
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』のゲームシステム
- 街の移動
- 街で発生する事件
- 戦闘(コンバット戦)
- ステルス
- ヴェノムパワー
- カモフラージュ
- スキル
- ヴェノムスマッシュ
- ヴェノムジャンプ
- シナプスブレイクダウン
- フラッドゲート
- マイルズスマッシュ!
- ヴェノムロケット
- ヴェノムダッシュランチャー
- 生体電気センス
- エネルギードレイン
- プルアタック
- ナーバスブレイクダウン
- 愛の伝道師
- エキスパートテクニック
- ガンスリンガー
- ファイナルカウントダウン
- レッツゴー!
- 隠密
- 慎重な対応
- ステルスストライク
- 予測不能
- 用心深い蜘蛛
- ウェブコクーンボム
- フラッシュ
- 見えない敵
- スピンサイクル
- カウンターストライク
- エアボーナス
- ポイントジャンプブースト
- クイックジャンプ
- クイックジップ
- サイレントステップ
- サイレントボーナス
- サプライズアタック
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』のアイテム
- ガジェット
- ウェブシューター
- ホロドローン
- リモートマイン
- グラビティウェル
- スーツ
- スポーツウェアスーツ
- 大いなる責任スーツ
- ハンドメイドスーツ
- T.R.A.C.K.スーツ
- アニメーションスーツ
- ブルックリンヴィジョンズアカデミースーツ
- クリムゾンカウルスーツ
- S.T.R.I.K.E.スーツ
- ジエンドスーツ
- マイルズモラレス2099スーツ
- スパイダーバーススーツ
- クラシックスーツ
- アップダウンプライドスーツ
- ウィンタースーツ
- マイルズモラレス2020スーツ
- プログラマブルマタースーツ
- パープルドミニオンスーツ
- 売店の看板猫スーツ
- スパイダートレーニングスーツ
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』の登場人物・キャラクター
- 主人公と関係者
- マイルズ・モラレス / スパイダーマン
- ピーター・ベンジャミン・パーカー / スパイダーマン
- ガンケ・リー
- リオ・モラレス
- ジェファーソン・デイビス
- ヴィランサイド
- フィン・メイソン / ティンカラー
- アーロン・デイビス / プラウラー
- アレクセイ・シツェビッチ / ライノ
- オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス
- ウィルソン・フィスク / キングピン
- その他人物
- サイモン・クリーガー
- リック・メイソン
- ダニカ・ハート
- J・ジョナ・ジェイムソン
- ノーマン・オズボーン
- カート・コナーズ
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』の用語
- ロクソン
- ニューフォーム
- アンダーグラウンド
- 『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スタン・リーの銅像
- インソムニアックゲームズのロゴ
- 特殊なエアトリック