伊賀の影丸(横山光輝)のネタバレ解説・考察まとめ

『伊賀の影丸』とは、横山光輝によって1961年から1966年まで『週刊少年サンデー』に連載された、服部半蔵が率いる江戸幕府の隠密組織「伊賀」の忍者達の暗躍を描いた漫画作品である。主人公の「影丸」は木の葉の術を使う凄腕の忍者で、隠密界の中で名を轟かせており、その実力を恐れられている。迫り来る敵の裏をかき、賢い頭脳と冷静な判断で何度も窮地を乗り越える。手裏剣や忍びの術、あらゆる忍者らしいイメージを詰め込んだ、忍者の世界観をどっぷり味わえる作品である。

『伊賀の影丸』は作者の好みが最も出ている作品

作者の横山は単行本の作者コメントにて、「『伊賀の影丸』はわたしの好みが最もでている作品だと思う」と語っている。子供時代から空想的、幻想的なものが好きだったとのことで、伊賀の影丸にも空想の世界を楽しめる世界観が反映されている。

横山作品の復刻に多大な貢献をしたファンの存在

今入重一は1953年に京都で生まれ1984年まんだらけに入社し、1986年には江口健一と堀井義信とともに横山光輝クラブを設立した。トップコレクターとしてコレクションから復刻用の原稿を提供しており、そこには横山光輝らにより設立された光プロダクション未所持の作品も含まれており高く評価された。作者の横山も「何かあったら今入さんに訊くように」との書き付けを残しており信頼が厚い。横山光輝生誕80周年には記念誌『MY Forevermore』(2014 由比敬介編集)を発行し、「横山光輝ファンミーティング」を主催するなど横山ファンの中心的存在として精力的に活動している。

『伊賀の影丸』の主題歌・挿入歌

主題歌:田辺靖雄、ボーカル・ショップ「伊賀の影丸」

作詞:山上路夫 作曲:いずみたく

1963年11月5日〜1964年11月3日にTBSで放送された人形劇の主題歌で、『伊賀の影丸』のために作られたオリジナルソングである。

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