伊賀の影丸(横山光輝)のネタバレ解説・考察まとめ
『伊賀の影丸』とは、横山光輝によって1961年から1966年まで『週刊少年サンデー』に連載された、服部半蔵が率いる江戸幕府の隠密組織「伊賀」の忍者達の暗躍を描いた漫画作品である。主人公の「影丸」は木の葉の術を使う凄腕の忍者で、隠密界の中で名を轟かせており、その実力を恐れられている。迫り来る敵の裏をかき、賢い頭脳と冷静な判断で何度も窮地を乗り越える。手裏剣や忍びの術、あらゆる忍者らしいイメージを詰め込んだ、忍者の世界観をどっぷり味わえる作品である。
影丸(かげまる/演:松方弘樹 )
CV:藤田淑子
窮地に立たされても常に冷静な判断で切り抜ける、伊賀の実力者。仲間の死に涙する人情深い面もある。木の葉の術を使い、茶色の木の葉は身を隠し、黒い木の葉は麻酔薬やしびれ薬を染み込ませている。木の葉は風に乗せて流すため、風上から攻撃する。忍法「木の葉火輪」では、燃える木の葉の渦に敵を閉じ込める。敵が上に飛び上がれば、手裏剣の餌食となる。忠誠心が厚くいかなる命令も遂行するが、無駄な殺生はせず木の葉で敵を眠らせておくなどして命は奪わない。
服部半蔵(はっとりはんぞう)
CV:若山弦蔵
江戸幕府に仕える伊賀忍者の首領。半蔵が手を叩いて合図すると、一瞬で伊賀忍者が現れる。半蔵の屋敷では、何人もの伊賀忍者が見張りをしており、玄関番や犬もいる。警戒体制下では、落ち葉を敷き詰め、敵の侵入を感知する。庭には仲間が埋葬されている。屋敷の床柱には、服部家の暗殺の歴史が記された巻物が隠されていた。
式部(しきぶ)
毒薬を使う。水中に潜む敵は猛毒により目が見えなくなる。紫右近(むらさきうこん)を毒薬で盲目にしてから切り倒すが、ふくみ針が飛んできて致命傷を負い、駆けつけた幽鬼(ゆうき)にトドメを刺される。
夢麿(ゆめまろ)
催眠術の使い手。敵の催眠術すら逆手にとって催眠術をかけられるほどの実力の持ち主。忍法「変わり身」により、雪風(ゆきかぜ)を欺いて忍法「あげはチョウ」を回避する。魔風(まかぜ)が鏡を使って催眠術の対策をしたことで、自身に催眠術がかかり自害する。
天鬼(てんき)
忍法「布分身」により、細長い布を漂わせて分身を生み出す。忍法「布とり」では、布(包帯)を地面に這わせて、敵が近づくとグルグル巻きにして絡め取る。魔風の火薬による攻撃で全身火傷を負う。幽鬼を倒した際、顔に巻いている包帯に毒を塗られて死亡。
雷天(らいてん)
片足が義足の男。両足の忍者に劣らない脚力で、敵も義足ということには気が付かない。義足は鋭くなっていて、飛び上がって敵を刺す。雪風の忍法「あげはチョウ」で死亡。
片目(かため)
眼帯をしている片目の男。仲間に指示を出す場面が多い。縄を器用に使い、離れたところにいる敵を捕らえることができる。伊賀縛りという縛り方で、自力でほどけないように拘束することもできる。地面と同化していた幽鬼の上に寝転んでしまい、ふくみ針の毒で死亡。
幻也斎(げんやさい)
最後の術である忍法「血染蛛(ちぞめぐも)」により、幻也斎の血を浴びた者に一生消えない蜘蛛の模様を残す。「血染蛛」は幻也斎の死に際にしか使えない。伊賀の中でも腕利きだが野火(のび)と魔風に挟み撃ちされて死亡。
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目次 - Contents
- 『伊賀の影丸』の概要
- 『伊賀の影丸』のあらすじ・ストーリー
- 七つの影法師の巻
- 半蔵暗殺帳の巻
- 邪鬼秘帳の巻
- 影丸旅日記の巻
- 土蜘蛛五人衆の巻
- 地獄谷金山の巻
- 若葉城の巻
- 由比正雪の巻
- 闇一族の巻
- 『伊賀の影丸』の登場人物・キャラクター
- 伊賀忍者
- 影丸(かげまる/演:松方弘樹 )
- 服部半蔵(はっとりはんぞう)
- 式部(しきぶ)
- 夢麿(ゆめまろ)
- 天鬼(てんき)
- 雷天(らいてん)
- 片目(かため)
- 幻也斎(げんやさい)
- 鈴吉(すずきち)
- 半助(はんすけ)
- 烏丸(からすまる)
- 兵助(へいすけ)
- 梟の甚内(ふくろうのじんない)
- 伊三次(いそうじ)
- 天真(てんしん)
- 十六夜幻之丞(いざよいげんのじょう)
- 杢兵衛(もくべえ)
- 藤次(とうじ)
- 弥兵衛(やへえ)
- 与兵衛(よへえ)
- 栗林伝蔵(くりばやしでんぞう)
- 源五郎(げんごろう)
- 十郎(じゅうろう)
- 大三郎(だいさぶろう)
- 頑鉄(がんてつ)
- 弓彦(ゆみひこ)
- 善鬼(ぜんき)
- 村雨源太郎(むらさめげんたろう)
- 村雨十郎太(むらさめじゅうろうた)
- 太兵衛(たへえ)
- 兵衛(ひょうえ)
- 嵐月之助(あらしつきのすけ)
- 土蜘蛛(つちぐも)
- 早耳頑十郎(はやみみがんじゅうろう)
- 大八(だいはち/演:斎藤信男)
- 右京(うきょう/演:御影京子)
- 甚作(じんさく)
- 兵衛(ひょうえ)
- 彦三(ひこぞう)
- むささび
- 獅子丸(ししまる)
- 左近丸(さこんまる)
- 岩石入道(がんせきにゅうどう)
- 源心(げんしん)
- 村雨右門(むらさめうもん)
- 村雨数馬(むらさめかずま)
- 村雨霧丸(むらさめきりまる)
- 甲賀忍者
- 魔風(まかぜ)
- 死神(しにがみ)
- 幽鬼(ゆうき)
- 夜霧丸(よぎりまる)
- 野火(のび)
- 雪風(ゆきかぜ)
- 紫右近(むらさきうこん)
- 阿魔野邪鬼(あまのじゃき/ 演:山城新伍)
- 十兵衛(じゅうべえ/演:阿波地大輔)
- くも丸(くもまる/演:団徳麿)
- 犬丸(いぬまる/演:浅野光男)
- 五郎兵衛(ごろべえ/演:楠本健二)
- 半太夫(はんだゆう/演:波多野博)
- 半助(はんすけ/演:吉田義夫)
- 姫宮村の忍者
- 源心(げんしん)
- 民部(みんぶ)
- 与作(よさく)
- 地虫(じむし)
- 寒月斎一派の飛騨忍群
- 寒月斎(かんげつさい)
- 久米丸(くめまる)
- 刑部(ぎょうぶ)
- 霧丸(きりまる)
- 大三郎(だいさぶろう)
- 独眼房兵馬(どくがんぼうひょうま)
- 不知火内膳(しらぬいないぜん)
- 大文字冬心(だいもんじとうしん)
- 黒夜叉(くろやしゃ)
- 卍丸(まんじまる)
- 円月斎一派の飛騨忍者
- 円月斎(えんげつさい)
- 幻十(げんじゅう)
- 桔梗(ききょう)
- 七兵衛(しちべえ)
- 菊丸(きくまる)
- 三次(さんじ)
- 善鬼(ぜんき)
- 善鬼(ぜんき)
- 鉄心(てっしん)
- 源吉(げんきち)
- 岩丸(いわまる)
- 杉丸(すぎまる)
- 土蜘蛛党
- 幻斎坊(げんさいぼう)
- 勘助(かんすけ)
- 金目(きんめ)
- 猿彦(さるひこ)
- 左京(さきょう)
- 竜三郎(りゅうざぶろう)
- 黒木弾正と浪人
- 黒木弾正(くろきだんじょう)
- 天馬一角(てんまいっかく)
- 森加毛之助(もりかげのすけ)
- 兜玄十郎(かぶとげんじゅうろう)
- 秋月藩
- 秋月藩主
- 若君・竹丸(たけまる)
- 左馬(さま)
- 葉山藩・葉山の忍者
- 夢之丞(ゆめのじょう)
- 銀之丞(ぎんのじょう)
- 河童の三郎太(かっぱのさぶろうた)
- 山形大膳(やまがただいぜん)
- 由比正雪と陰流忍者・門弟
- 由比正雪(ゆいしょうせつ)
- 金井半兵衛(かないはんべえ)
- 幻心入道(げんしんにゅうどう)
- 弥九郎(やくろう)
- 鉄扇(てっせん)
- 霧雨鏡月(きりさめきょうげつ)
- 如月文兵衛(きさらびぶんべえ)
- 五十鈴大作(いすずだいさく)
- 木枯らし竜五郎(こがらしりゅうごろう)
- 藤太(とうた)
- 夜叉王(やしゃおう)
- 岩見幻斎(いわみげんさい)
- 太郎坊(たろうぼう)
- 闇一族
- 蓮台寺(れんだいじ)
- クモ
- 岩風(いわかぜ)
- 土門(どもん)
- かげろう
- 人影(ひとかげ)
- 海老(えび)
- 火炎(かえん)
- 左門(さもん)
- 『伊賀の影丸』の用語
- 忍者の装備・持ち物
- 手裏剣
- 二重ごろも
- 毒薬
- ふくみ針
- 忍び文字
- 忍法・忍術
- 幻術
- 催眠術
- 火術
- 比翼の術
- 『伊賀の影丸』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 影丸の忍術「木の葉火輪」
- 影丸の情け
- 秋月城の若君の勇気
- 月之助の捨て身の火術「火走り」
- 『伊賀の影丸』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『伊賀の影丸』は作者の好みが最も出ている作品
- 横山作品の復刻に多大な貢献をしたファンの存在
- 『伊賀の影丸』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:田辺靖雄、ボーカル・ショップ「伊賀の影丸」