奇跡が降る街(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『奇跡が降る街』とは、1991年に公開されたアメリカのコメディドラマ映画である。監督はジョージ・ギャロで、本作は事実を基に描かれている。生まれつきの幸運体質である主人公のフランクが約9億円ものニューヨーク州初の宝くじに当選する物語である。フランクは幸運体質ではあったが彼の人生は決して穏やかなものではなく、マフィアと賭博をしたり仕事を転々としたりすることもあった。次から次へと予想外の出来事が起こるため次はどんな展開になるのだろうと見ている人を惹き付けるような作品である。

優しくマイペースな性格。小さい頃のフランクや、ジミーを知っている。フランクが後に当選する宝くじ券はこの店主から買ったものである。フランクやジミーからもっとテキパキ働くように言われているところからもマイペースな性格であることが分かる。

トニー(演:ピート・アンティコ)

CV:古澤徹
フランクの姉であるマデリーンの旦那。フランク達家族の前で姉の悪口を言う時があり、遠慮がない性格であることが分かる。

タルターリア(演:ロバート・フォスター)

CV:福田信昭
フランクが自身の当選した宝くじ券をマフィアに渡してしまった後に、八つ当たりで教会に雪を投げつける。神父に警察を呼ばれ警察署に連れていかれた時に、フランクの話し相手になった警察官がタルターリアである。

『奇跡が降る街』の用語

エンパイア・ステークス

ニューヨーク州初の宝くじの名前である。主人公のフランクは、この宝くじ券を質屋で偶然買ったことで620万ドルも当選することになる。

マフィア

イタリアやアメリカに存在する犯罪組織である。イタリアのシチリア島で大地主層の圧政に反抗した農民集団を起源とする。

ベトナム戦争

1955年から1975年にかけてインドシナ半島で起きた戦争である。ベトナムの統一と独立をめぐる争いにアメリカが介入した。

『奇跡が降る街』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

いつも元気だった父親が病院へ運ばれた日

父親が病室で見舞いに来てくれた家族と話している場面。

父親が自身の仕事を解雇されて家計が悪化している時に一か八かで賭博をしにいった。しかし、賭博をするために持っていったお金は全て使い果たしたあげく完敗して帰ってきた。そのことを知ったフランクがお金を無駄にし過ぎだと思い父親と口論になる。その後、日々の疲れが一気にでたのか父親は急に倒れて病院へ運ばれる。家族全員、父親の無事を心から願っていた。母親は泣きながら父親が元気になってくれることを祈っており、家族の愛を感じられる場面である。幸い、父親に大事はなく再び家に戻ることができた。

フランク・ペシ・ジュニア「何か買うことにする。宝くじをくれ」

フランクとジミーが小切手を買い取ってもらいお金にするために、質屋に行った時のフランクの言葉である。店主に小切手を買い取ってもらう代わりにフランクが宝くじを買う事を決めた時に「何か買うことにする。宝くじをくれ」と言う。この宝くじこそ、620万ドルを当選する幸運の宝くじ券であり、この一言がフランクの運命を変えたのだ。

フランク・ペシ・ジュニア「人は生まれて年を取って死ぬ。単純なことを複雑にしすぎているのかも」

作中の最後のシーンに「人は生まれて年を取って死ぬ。単純なことを複雑にしすぎているのかも」というフランクの言葉が流れる。人は大きな幸せを追い求めすぎて身近にある幸せを見落としてしまったり、何か悲しいことがあると途端に悲観的になってしまったりする。しかし、いろいろと考えたところで人は生まれていつか年をとって死ぬという単純で当たり前な宿命を背負っている。このセリフは私たちが普段考えている様々な悩み事や葛藤が、あまりに小さいことなのかもしれないと思わせてくれるような言葉である。

『奇跡が降る街』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『奇跡が降る街』は実話に基づく映画

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