タッチの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『タッチ』とはあだち充(あだちみつる)による日本の漫画作品である。高校野球をテーマに双子の兄弟である上杉達也(うえすぎたつや)、上杉和也(うえすぎかずや)と幼馴染の浅倉南(あさくらみなみ)の3人を主人公とした物語。「甲子園へ連れて行って」という南の言葉や、亡き弟の為、そして自分の為に甲子園を目指し奮闘する達也と南の青春ストーリーである。

「ときには暴力も必要なのよ。でもね、人の心を傷つける暴力だけは、絶対にいけないんだから」不良に絡まれたところを原田に助けてもらった少女が、そのお礼に手編みの帽子を編んでくれた。それを原田に渡すように頼まれた達也は原田に渡そうとするが、原田は受け取ろうとしなかった。少女の気持ちを蔑ろにする態度に南が怒り、原田を平手でビンタするのだ。

素直になれない南

雨の為、野球部の練習は休みとなった。だが、ボクシング部は雨に関係なく練習はある。雨の中、部室に走る達也を見ていた南は、孝太郎(こうたろう)らの誘いを断り、達也の部活が終わるのを待つ。そんな南の姿を見つけた原田は「ま、そのうちいやでも戦うことになるさ。実の弟とな…」とつぶやく。何となく、気まずい雰囲気の中帰る2人。素直になれない南は「べつに…わざわざタッちゃんをまっていたわけじゃないからね」と言う。ベストカップルに選ばれた和也と南のことが気になりつつ、肩が濡れている南をさりげなく気遣う達也。家に着いた時「お礼いってよ。わざわざボクシング部おわるのまっててやったんだぞ」と言われ、南の気持ちがわからない達也は雨の中立ち尽くす。結局びしょ濡れで帰るのであった。

「好きだよ、たっちゃん」

和也に抱きしめられた翌日、南は体調を崩す。一緒にいた和也でさえも南の様子に気づかなかったが、達也はすぐさま保健室につれて行く。いつもギリギリまで我慢してしまうことを注意し、自宅まで送る達也。口は悪いが優しい達也に「好きだよ、タッちゃん」と呟く南だが、達也は熱によるうわごだと思って信じてない。その頃、和也は2人が思い合っている現実に向き合っていたのだ。

「約束して、かならず勝つって」

達也のボクシング部の練習試合と和也の予選1回戦が同じ日だと判明する。雨なら予選は中止になり、南は達也の応援に行ける。雨は降ったり止んだりで、南の気持ちを惑わす。そんな中、勉強部屋で腕立てをする達也と2人きりに。明日の試合の心配をする達也に、雨ならボクシング部の試合に行ける事を伝えると「バーカ!ただのいいかげんな練習試合だっていったろ!」と言うが、南は「約束して、かならず勝つって」と伝える。結局、試合当日は雨は止み晴天となるのである。

「南のファースト・キスなんだぞ。ありがたく思え」

南と達也が初めてキスをした翌日に、南が普段通り振舞っている事に対し、朝食を取れずハードトレーニングをして倒れてしまった達也。心配して保健室へ駆けつけた南に、どうして平気なのかと聞く達也。南は「南のファースト・キスなんだぞ。ありがたく思え」 「相手がタッちゃんだからーちゃんと朝食も食べられました」 「相手がタッちゃんだったから、いつもとかわらない南でいられるのです」と伝える。南は達也とのキスだからいつも通りに行動できて、南らしくいれらることを伝えるシーンである。南は、どこか吹っ切れた気持ちで、今は甲子園を目指すことだけを考えると達也に伝えるのであった。

すれ違う2人

達也の気遣いが逆に寂しく感じる南がいた。

甲子園予選の間、合宿することになった野球部。当然、マネージャーである南も合宿に参加中だが、合間を縫って家事洗濯しに帰宅する。夜遅くなった為、学校まで送る事になった達也は、この間のキスのことを忘れろと言う。しどろもどろになりながら、南の為だと伝えるが、南はその事に寂しく思う。「南にとっては好きな相手との生まれて初めてのキスだから」そう達也に伝え、「おやすみ。やさしいお兄さん」と皮肉まじりに言いながら1人学校へ戻る。そのシーンを孝太郎に密かに目撃されていたのである。

南の夢

達也は気づいてないが、さりげなくお嫁になりたいと伝える南。

甲子園に行くことが手の届きそうなところまできた和也。無事試合を終えて帰ってきたが、南がいない事を心配する達也に和也は、「友達のとこにでも寄ってんじゃない」と人ごとの様にいう。心配した達也は風呂に入りにいくふりをして、南を探しにいく。その姿を優しく見つめる和也。結局、南は自宅にいたが騙されたと不貞腐れる達也に、南は嬉しそうだ。南は「明日かっちゃんが勝って甲子園に行けたら、次はタッちゃんが、もうひとつの南の夢をかなえてくれる番ね」と伝えた。達也にずっと想いを寄せる南は、将来達也のお嫁さんになりたいという想いを、直接言葉にはしていないが表現されているシーンである。

「ミナミは小さな巨人です」

勢南との試合で投げ続ける達也は、三塁まで走った後すぐマウンドに立ち、クタクタである。守ることより、とにかく攻める達也。アウトを取りまくり勢南を追い詰める。キャプテンの黒木にも1人前だと褒められるほど成長していた。だが、ストライクをとりチェンジする時、ふらつき孝太郎にもたれかかってしまう。両者我慢比べの戦い。マウンドに再び立つ達也は疲労のピークを迎えていたが、観客にいる南を見て復活する。それを見ていたマネージャーの佐知子が「達也くんの疲労回復剤」というツッコミに「ミナミは小さな巨人です」と返すのだ。

「そのかわり、つまんない女に引っかかったら許さないわよ」

TomoG4
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