パラノマサイト FILE23 本所七不思議(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』とは、スクウェア・エニックスより2023年3月に発売された、怪談・本所七不思議が題材のホラーミステリーADV。舞台は昭和後期の東京都墨田区。興家 彰吾は本所七不思議の呪いを受け、蘇りの秘術を巡る争いに巻き込まれる。本所七不思議の伝承に紐づいた呪詛珠を持つ9人の男女が、蘇りの秘術を求めて、互いに呪い合う駆け引きが始まる。個性的なキャラクター達が息もつけない心理戦を展開し、衝撃の真相が解き明かされていく。本格謎解きが楽しめるストーリーが魅力。

馬鹿囃子(ばかばやし)

逆崎 約子の持つ呪詛珠。
呪影の発する音を30秒間聞き続けた相手を転落死させられる。
伝承は、藩主が自宅のそばで神楽囃子(かぐらばやし)の音に気づく。音の出所を探らせても、どうしても突き止めることができなかったというもの。
怨みの記憶は、踊子に憧れて祭り櫓(やぐら)に立ったおみよが、膠(にかわ)を塗られたお面が顔から外れなくなり、苦しみながら櫓から転げ落ちた記憶が刻まれている。

片葉の芦(かたはのあし)

根島 史周の持つ呪詛珠。
呪いの力で、その時点の顔・住所・氏名・年齢・職業・所在地のすべてを知る相手の手足を切断して失血死させる。
伝承は、留蔵(とめぞう)という評判の悪いならず者が、お駒という娘に恋心を抱いたが、彼女に拒まれ片手片足を切り落として堀に投げ入れてしまう。その堀の周囲に生える芦はなぜか片側にしか葉を付けなくなったというもの。
怨みの記憶は、甚吉の妻・お駒が、自分に惚れている留蔵から夫の死の真相を聞き出し、焦った留蔵から片手片足を斬り落とされた記憶が刻まれている。

送り提灯(おくりちょうちん)

蝶澤 麻由の持つ呪詛珠。
呪主となった者を当人の持つ呪いの死に方によって死亡させられる。
伝承は、法恩寺近くの暗い夜道を歩いていると少し先に人もないのに提灯の灯りがぼうっと浮かぶ。誘われるままその灯りに近寄るとふっと消え、さらに少し先に同じ灯りが導くように浮かび上がるというもの。
怨みの記憶は、蘆乃との戦いで倒れ伏した睛曼が、自分が禁忌の法術で多くの不幸を招いたことを悔やみながら死んでいく記憶が刻まれている。

津軽の太鼓(つがるのたいこ)

灯野 あやめが持つ呪詛珠。
呪いの力で、自身に対する隠し事が発覚した者を殴打死させられる。
伝承は、とある大名の屋敷にある火の見櫓には太鼓があり、火事の際に叩いて鳴らしていた。しかしそれらは通常役人だけにしか認められていない特権で、だがこの屋敷の火の見櫓だけは太鼓を鳴らすことができ、人々が憶測や噂話が生み出していったというもの。
怨みの記憶は、一家と同じ長屋で暮らしていた浮世絵師の翁が、蘆乃によって殴打の拷問を受け、ボロ切れのような彼の骸が見つかった記憶が刻まれている。

お守り

吉見 肇のお守り

吉見 肇が持っていたお守り。自身の家系で先祖代々受け継がれており、吉見の両親が亡くなった際に彼が受け継いだ。
中には禄命簿・陰の書の片割れが入っていた。

白石 美智代のお守り

白石 美智代が持っていたお守り。3年ほど前亡くなった父親の形見として、肌身離さず持ち歩いていた。
中には禄命簿・陰の書の片割れが入っていた。

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の用語

伝承

本所七不思議(ほんじょななふしぎ)

歌川国輝画『本所七不思議内』

本所エリアに江戸の昔から伝わっている伝承。
江戸時代の本所周辺にて起こった本所事変が、七つの怪談として語り継がれるようになったもの。科学の発展していない時代の人々は、不可解な出来事を神霊や妖怪の仕業として畏れ、都市伝説のような内容が現代にまで伝わった。名前とは裏腹に実際には10種類以上の奇談が伝えられている。

0ty_i_no
0ty_i_no
@0ty_i_no

目次 - Contents