パラノマサイト FILE23 本所七不思議(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』とは、スクウェア・エニックスより2023年3月に発売された、怪談・本所七不思議が題材のホラーミステリーADV。舞台は昭和後期の東京都墨田区。興家 彰吾は本所七不思議の呪いを受け、蘇りの秘術を巡る争いに巻き込まれる。本所七不思議の伝承に紐づいた呪詛珠を持つ9人の男女が、蘇りの秘術を求めて、互いに呪い合う駆け引きが始まる。個性的なキャラクター達が息もつけない心理戦を展開し、衝撃の真相が解き明かされていく。本格謎解きが楽しめるストーリーが魅力。

ヒハク石鹸会社の会長。
一代で会社を軌道に乗せた女帝。いつからか自分が老いることや死ぬことを恐れ、美や若さに執着する。若返りや蘇りへの研究に金を惜しまず投資している。新石には蘇りの秘術を、岩田には若返りの黒魔術を研究させ、報酬をちらつかせて研究させていた。
霊術師・我妙堂垂弦(がみょうどうすいげん)として活動しており、自分に神通力があると皆に広めようとしている。しかしそんな力も霊感もほぼ持っていない。

土御門 睛曼(つちみかど せいまん)

江戸時代後期に存在した陰陽師。
名家の生まれで優秀だったが、禁忌とされていた法術・蘇りの秘術を完成させ、一族を追放された。自身の精神を蘇らせ、末裔である興家 彰吾に取り憑いて福永 葉子を殺害した。

蘆乃(あしの)

江戸時代後期に存在した女陰陽師。
己の美貌を磨き上げることに執着し、蘇りの秘術を求めて何人もの罪なき人間を殺した。秘術を巡って睛曼と対決し敗れ、足についた穢れによって死んだ。福永 葉子が蘇らせようとしていた人物。

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のアイテム

呪詛珠(じゅそだま)

置いてけ堀(おいてけぼり)

興家 彰吾、または福永 葉子が持つ呪詛珠。
呪いの力によって、自身の目の前から立ち去る者を溺死させることができる。
伝承では、本所の錦糸堀で日暮れに釣れた魚を持ち帰ろうとすると、堀の中から「置いてけ…置いてけ…」という不気味な声が聞こえる。無視して立ち去ろうとすると、堀の中に引きずり落とされてしまうというもの。
怨みの記憶は、甚吉の娘・おトキが、帰ってこない両親を探す中で堀に落ち溺死した記憶が刻まれている。

送り拍子木(おくりひょうしぎ)

志岐間 春恵の持つ呪詛珠。
呪いの力で、火もしくは発火器具を持っている者を呪い殺せる。
伝承は、ある深夜、夜廻りが「火の用心」と声を上げ拍子木(ひょうしぎ)を打ち鳴らしながら歩いていると、どこからか拍子木の音が聞こえてきた。しかし夜廻りがどれだけ探ってみても周囲には誰の姿もなかったというもの。
怨みの記憶は、蘇りの秘術を求めた大臣に仕える家老が、屋敷に火を放たれ、殿をたぶらかした蘆乃を恨みながら燃死する記憶が刻まれている。

落葉なき椎(おちばなきしい)

津詰 徹生の持つ呪詛珠。
呪いの力で、自身に対し虚偽の発言をした者を首吊りさせられる。
伝承は、とある藩主の上屋敷の庭には非常に立派な椎(しい)の木が立っていた。しかしその木は落葉(らくよう)することがなく、不思議に思った人々からあらゆる噂話を立てられたというもの。
怨みの記憶は、根付職人・甚吉が蘇りの秘術の評判に便乗して商売をしたことで「世の中をたぶらかした」と処され、いつまでも枯れない椎の木に首を吊らされた記憶が刻まれている。

足洗い屋敷(あしあらいやしき)

並垣 佑太郎の持つ呪詛珠。
呪影の発する「足を洗え!」という声を聞いた者を踏み潰し圧死させられる。
伝承は、毎晩屋敷の天井を突き破って血まみれの巨大な足が現れ「足を洗え!」と命じるため、水で丁寧に足を洗うと足はいなくなった。たまらず主人が知人と屋敷を交換すると、その足はぴたりと現れなくなったというもの。
怨みの記憶は、女陰陽師・蘆乃が、睛曼によって自慢の足を呪われ、地を這いずるようにして息絶えた記憶が刻まれている。

消えずの行灯(きえずのあんどん)

新石 英樹の持つ呪詛珠。
呪影の発する暗闇の中に閉じ込めた相手を呪い殺せる。
伝承は、とある屋台はいつ見ても主人の姿が見当たらなず、なのに店先の行灯には常に明かりがこうこうと灯り続けていた。試しに消してみようともすぐにまた灯りはじめるというもの。
怨みの記憶は、女を斬り捨てた罪で切腹を命じられた留蔵が、納得できず無念のまま切腹した記憶が刻まれている。

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