ワンダと巨像(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワンダと巨像』とは、2005年にPS2用としてソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたアクションアドベンチャーゲームである。後に廉価版やHDリマスター版、フルリメイク版の発売も行われた。英国アカデミー賞のゲーム部門の「技術賞」にノミネート、同賞同部門にて「芸術的実績賞」と「アクション&アドベンチャー賞」を受賞した経歴を持つ。失われた少女の魂を取り戻す為、16の巨像を倒していく事になった青年の戦いを描くストーリーとなっている。

CV:野島健児
主人公の青年。本作のヒロインにあたる少女・モノを蘇生するため、古えの地に訪れた。古えの祠で出会った謎の天の声・ドルミンの助言に従い、モノの魂を取り戻す為に巨像を倒す事となる。
高い身体能力を持っているらしく、自分の何倍もある巨像に飛び乗ったり、相当な高さがあるところから飛び降りる事も可能と非常に身軽である。武器は剣と弓。弓に関しては、馬上から放つ事も可能だ。愛馬のアグロを大事にしており、作中では自身の相棒として古えの地を共に駆け巡る。

モノ(Mono)

CV:生天目仁美
ヒロインの少女。なんらかの原因で魂を失っており、作中では主人公・ワンダによって蘇生されるまで、古えの祠の祭壇で眠り続けていた。禁忌とされていた蘇生術を行うほど、ワンダにとっては大事な人物であったようだが、どのような関係性であったかについては作中で語られていない。
魂を取り戻した後は、ワンダらしき赤ん坊、そしてワンダの愛馬であったアグロと共に古えの祠の屋上にある空中庭園へ向かった。以降の彼女と赤子、アグロがどうなったかは不明である。

アグロ(Agro)

ワンダ(画像真ん中の青年)に撫でられている馬がアグロ。

ワンダの愛馬である黒毛の馬。ワンダと共に古えの地にて、巨像倒しの旅に出る。古えの地は広大なマップとなっている為、徒歩での移動が難しく、アグロに乗って移動する必要がある。ほかにも、巨像の種類によってはアグロとの共同戦闘が必須となる場合もある。
ワンダとの旅は順調に進んでいたが、第16の巨像の討伐に赴く道中、崩れゆく橋からワンダを救う為に自らを犠牲にし、橋の下に落下してしまう。落下後の詳細は不明だが、後ろ足を骨折する大怪我を負いつつも、どうにか命だけは助かった模様。EDにて、自力で古えの祠へと帰還し、魂を取り戻したモノと再会する場面が描かれている。
モノと再会後は、彼女と彼女が拾ったワンダらしき赤子と共に、古えの祠の屋上にあった空中庭園に向かった。以降のアグロとモノ、赤子がどうなったかは不明である。

ドルミン(Dormin)

CV:中多和宏・氷上恭子
古えの祠にいる謎の存在。ワンダを巨像倒しに導いた張本人でもある。「魂を操る術」を持つという伝承があり、魂を失ったモノを救う為に古えの祠にやってきたワンダに助言を授けていく。主におおまかな巨像の居場所や、倒し方のヒントを与えてくれるナビゲーターのような役割を担っている。
古えの祠から外に出る事は不可能。詳細は不明だが、かつて呪術師エモンの祖先にあたる者達がドルミンを封印した事が原因と推測される。ドルミンの強大な力に恐れた呪術師達により、身体を刻まれ、16の巨像と対になる石像を用いて封印された模様。ワンダを巨像倒しに導いたのは、自身にかけられた封印を解く為だった。

エモン(Emon)

CV:坂東尚樹
呪術師の老人。ドルミンを古えの祠に封印した者達の子孫にあたる。禁忌である蘇生術を使おうとしているワンダを阻止する為、彼の後を追って古えの地にやってきた。

巨像(Colossus)

本作の敵にあたるキャラクター。全部で16体おり、古えの地のさまざまなところに点在している。獣のような姿をしているものもいれば、巨人を思わせる見た目のものもおり、姿形に決まりはない。生息地も遺跡の中や水の中、砂漠、はてには空中を旋回しているなど、姿形同様にさまざまなパターンが存在する。
共通点としては、どの巨像にも体毛に似た草が生えていたり、足場に利用できる石材が存在したりする事、必ず弱点となる箇所がある事が挙げられる。弱点は、青白く光る紋様となって巨像の身体のどこかに1〜3つ存在する。主人公のワンダが持つ剣で光を当てるか、ワンダ自身が紋様に近づくかすると青白く光り出すので、プレイヤーはそれを手がかりに前述した体毛や石材を利用しつつ、巨像を倒していく事となる。
ドルミンいわく、古えの祠にある巨像に魂をいれられている「黒い影の死者」が、巨像を動かす動力源だという。古えの祠の巨像は、16の巨像を1体倒す事に対になっているものが崩壊する仕組みとなっており、解き放たれた黒い影の死者は巨像を破壊した者に取り憑く。取り憑かれた者は、16の巨像の破壊に失敗した際に「新たな巨像」として作り変えられてしまう。また、たとえ巨像の破壊に成功したとしても、破壊された巨像から飛び出してきた黒い影に身体が侵蝕されていく。作中、影に浸蝕され続けたワンダは次第に肌色が暗くなり、後半戦ではまるで死人のような色の人間となり、当初の若々しい青年の面影はなくなっていた。
なお、ワンダが影に浸蝕される旅に、握力ゲージとHPゲージの量が増える。レベルという概念が存在しない『ワンダと巨像』において、貴重なステータス上げの要素ともなっている。

第一の巨像

ミノタウロスのような形状をした巨像。古えの祠から東方向に進んだ先にある峡谷の荒野に生息する。手に持った棍棒による殴打と巨大な足を使った踏み付けを行うのが特徴だ。弱点の位置は左足。

第二の巨像

雄牛のような形状をした巨像。古えの祠から北方向に進んだ先にある海辺の砂浜に生息する。巨大な体躯のわりに、動きが鈍いのが特徴だ。弱点の位置は足の裏。

第三の巨像

ごちゃごちゃ
ごちゃごちゃ
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