うさぎ(ちいかわ)の徹底解説・考察まとめ

うさぎとは、ナガノ原作のTwitter連載漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』に登場する兎をモチーフとするキャラクター。主人公のちいかわの友人の1人。「ウラ」「プル」「ヤハ」などの言葉しか発さず、破天荒で自由奔放な言動を繰り返す。しかし、「草むしり検定3級」を所持し、「たまにくる怖いやつ」の擬態型を見破っている素振りがある、3人で赴いた討伐で退場の判断を任されるなど切れ者の一面もある。作中では友人であるちいかわ達も居住地等を知らないなど、私生活が謎に包まれている。

パジャマパーティーズ

全て顔が描かれていない、パジャマを着たモブのちいかわ族4人で構成されたグループ。結成当初は認知度がゼロでファンも居なかったが、徐々に口コミが広がりブレイクする。大きなイベント「むちゃフェス」で歌うことが決定するが、その矢先に大きい鳥型の怪物に緑色のメンバー以外が連れ去られてしまった。これにより、ハチワレたちが代理メンバーとしてパジャマパーティーズに参加した。その後、「むちゃフェス」当日に命からがら逃げ帰ってきた所をうさぎたちに助けられ、無事本番のステージに立つことができた。
うさぎは元々パジャマパーティーズにはあまり関心がなかったようであるが、ちいかわやハチワレが代理として参加する後押しをした。また鳥型の怪物に追われながらも会場を目指す3人を目ざとく見つけ、救出に乗り出していることからも、彼らの境遇にはある程度同情的だったよう。

モモンガ

CV:井口裕香
真っ白な体にふわふわの尻尾を持つモモンガのキャラクター。愛らしい見た目に反して、非常にワガママで自分勝手な腹黒い性格をしている。食べ物を独り占めしたり他人から奪ったりするその傍若無人な振る舞いで、よくちいかわを泣かせている。
その容姿でかわい子ぶり、周囲にちやほやされることを望んでいる。そのため、可愛い泣き方をしているキャラクターがいると「マネさせろ」と迫る。他者への共感性が非常に乏しく、自分を責め苛んでいるような極限状態のキャラクターにも、無理に絡もうとして止められることがある。
何者かによって姿を奪われたとされる「でかつよ」という怪物に、何かを返せと迫られている。また、「討伐」という言葉に忌避感を顕にし、ちいかわ族同士で姿が入れ替わったことを「何の意味もない」と評価する。これらのことから、「でかつよ」からモモンガの姿を奪った「たまにくる怖いやつ」の仲間なのではないかとファンの間で考察されている。
うさぎとはお互いに食欲旺盛という共通点があるが、うさぎはある程度の交換条件で譲歩出来るのに対し、モモンガは何もかもを独占したがるため相性が悪い。うさぎ自身モモンガに対する態度が好意的でないような場面がある。これが、単に食べ物を共有できない相性の問題なのか、モモンガがもともと「たまにくる怖いやつ」の仲間だったからなのか、ファンたちの考察も後を絶たない。

うさぎの名言・名セリフ/名シーン・名場面

ちいかわの夢に登場した「手が怪異化してしまったうさぎ」の涙

ちいかわの夢に登場した「手が怪異化してしまったうさぎが、涙を浮かべ同情を誘う眼差しでちいかわを見つめる」シーン。
この夢の中ではうさぎは直前まで手をぐるぐる回し遊んでおり、理由もなく唐突に手だけが怪異化してしまったため、ちいかわの恐怖は大きかった。
作中のうさぎは基本的に自由で楽しくハイテンションなキャラクターであり、食べ物のことを除いて涙するシーンは殆どない。それゆえ、ちいかわの夢に登場したうさぎの涙は、非常に珍しいシーンである。

「おっきい討伐」編での活躍

両端から爆発する棒を匠に使い、「あのこ」を撤退させるうさぎ

うさぎが「おっきい討伐」編で、窮地に陥ったちいかわ・ハチワレを守るため討伐対象を撃退し、撤退したシーンである。
ハチワレが予てより希望していた「3人でのおっきい討伐」に挑んだものの、その討伐対象「あのこ」は非常に強力であった。会敵早々にハチワレは大ダメージを受け戦闘不能になり、3人は窮地に陥る。しかし唐突に「あのこ」がちいかわと何らかの意思疎通を図ろうとしたため、その隙をついて、うさぎは武器の片端を爆破させて攻撃する。これにより「あのこ」は撤退していった。
討伐対象を逃亡させてしまったため、「討伐失敗」となってしまうが、うさぎは戦闘不能のハチワレの状態を重く見て、リタイアの狼煙を上げる。これにより3人は無事に帰還した。
このうさぎの一連の動向は、多くのファンの間で高く評価されている。
作中、戦闘不能に陥っているハチワレを心配しているちいかわの奥では、討伐対象となる「あのこ」とちいかわ・ハチワレ達の間にうさぎがポジション取りしている。これは、作中であまり深く言及されなかったが、「あのこ」の追撃をうさぎが警戒したためであると推察されている。さらに、撃破できなかったにしろ、作中でちいかわ族を弄び続けている「あのこ」を唯一撤退させているシーンが描かれている。「討伐」を完遂条件とする中、自分の能力を過信し深追いせず、チームの状態を冷静に判断し撤退を決断したことも含め、うさぎが「討伐」において3人の中で非常に優秀であることが理解できるシーンとなった。

「フゥンッ」

ポシェットの鎧さんからの葉っぱを避けるうさぎ

紅葉を楽しんでいたちいかわ達の頭に葉っぱを飾る鎧さんを、うさぎが素早い動きで回避したときのセリフ。
ちいかわやハチワレは飾ってもらった葉っぱを喜び、落とさないようにバランスを取ろうとしていたが、うさぎはこれを頭に飾られまいと素早い動きで「フゥンッ」と言いながら避けた。
元々「フゥン」はうさぎがよく使う口癖の1つであるが、その意味は疑問・要求・同意・拒否など多岐にわたっており、友人のちいかわ達であってもうさぎの真意を掴みきれない。
この時のうさぎは葉っぱを避けていることから「拒否」を示していることは明らかであるが、その具体的な理由については語られておらず不明となっている。上述のとおり、単純に食べ物以外に興味がなかったのか、鎧さんを避けているのかでも読者の間で意見が分かれているシーンである。
さらに、このシーンはアニメ化にあたってうさぎの「フゥンッ」の言葉とともに音速で移動する効果が付与され、飾られなかった葉っぱが残念そうに萎れており、視聴者は「想像以上の素早さだった」と反響も大きかった。

「シャアアアゥララララッセェー」

ファミリーマートとのコラボ漫画で店員さんの仕事を体験したうさぎが発したセリフ。
討伐上位ランカーのラッコが先輩店員のような振る舞いで、うさぎ・ちいかわ・ハチワレの3人に顧客対応の練習として「いらっしゃいませ」の挨拶を教える。ハチワレやちいかわが照れながらもこの挨拶の練習に取り組むと、うさぎは1歩遅れて「シャアアアゥララララッセェー」と大きな声で発言した。上述のとおり、普段意味のある言葉は発さないうさぎが、ラーメン屋の店員さながらに言葉を発したとして、ファンの衝撃も大きかった。ただしこれはコラボ漫画として制作されたため、本編でのうさぎの性格や言動そのままではないとも言える。

「ツツ ウラウラ」

「拾魔」編にて、ハチワレたちに旅行のお土産と称し「お土産石」を渡した際、ハチワレの問いかけに対して答えたセリフ。
普段から住居が不明であり、神出鬼没なところがあるうさぎがどこに出かけているか疑問だったハチワレが、どんな所に出かけているのか尋ねた所、うさぎは「ツツ ウラウラ」と答えた。それまでうさぎは上述のファミリーマートコラボ漫画でも既に「いらっしゃいませ」を「シャアアアゥララララッセェー」と発言していたものの、本編では「プル」「ウラ」「ヤハ」などの言葉しか発してこなかった。それゆえ四字熟語の「津々浦々」を意味する語を発したとして、「本編で」普通の言葉を「そのままの言語で話すことができる」とわかり、ファンの衝撃も大きかった。
これにより、Twitterでは「ツツ ウラウラ」がトレンド入りする事態となった。さらにうさぎがこのセリフを話しているステッカーも販売された。

うさぎの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

読者にも信頼されるうさぎの有能さ

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