ハチワレ(ちいかわ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハチワレとは、原作者ナガノによりTwitterで連載されている漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』に登場するキャラクター。はちわれ猫によく似た容姿をしており、毛玉を吐くなど生態も猫に類似している。主人公ちいかわの友人で、主要キャラクターの中で唯一まともに言葉を話す。また社交的で好奇心旺盛、楽天的な性格ゆえ、他キャラクターと積極的にコミュニケーションをとり、読者向けの通訳的役割を持つ。

ハチワレの概要

ハチワレとは、原作者ナガノによりTwitterで連載されている漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』に登場するキャラクター。青・白の毛のハチワレ模様の猫をモチーフとする。作品の主人公ちいかわの友人として登場する。

明確な言葉を発することのないキャラクター達の話を「翻訳」したり、状況説明をしたりと、読者と物語の橋渡し的な役割をもつ。本作の狂言回しとも言うべきポジション。ただし、非常に楽天的すぎる性格が災いし、言動がどこかズレていることも多い。
また、「~ってコト?」「これって…○○じゃんッ」という独特の言い回しを使う。この言い回しは、同作者の別作品にも見られるが、今作においては台詞を発すキャラクターが限られているために、ハチワレの言い回しとして際立っている。そのため、この言い回しは「ハチワレ構文」として多数のファンから認知されている。

『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』とは、原作者であるナガノのTwitterアカウントにて、「こういう風になってくらしたい」という説明と共に描かれた二頭身の動物キャラクター「ちいかわ」を主人公として展開される連載漫画。2017年ごろから発表されている。
漫画は2020年1月より単独アカウントが作成され、それに伴い連載化された。2021年2月には講談社より単行本が刊行されている。さらに、2022年4月4日よりフジテレビ系列「めざましテレビ」内にてアニメが放送開始された。これによりさらにファンを獲得し、子どもから大人まで幅広い年代に人気である。
作品は、基本的にはちいかわとその友達のハチワレやうさぎが送る日常を1話完結形式で描いた物語である。しかし、ちいかわを含めた主要なキャラクターが「労働し収入を得て暮らしている」という現実的な設定や、不条理かつシビアなストーリー展開がされているのが特徴。
また、本作の世界は森や草原など自然豊かな風景が広がっており、周囲には巨大な食べ物や、食べ物が植物のように自生あるいは湧き出る場所があるなどファンタジーの要素が強い。その一方で、住宅や店が立ち並び、貨幣経済やインターネットが存在する、きわめて文明的な世界でもある。

ハチワレのプロフィール・人物像

誕生日:2020年5月1日
CV:田中誠人(子役)

性格は非常に社交的で、流暢に話せることから、主人公ちいかわ以外にも多くのキャラクターとの交流シーンが描かれる。人見知りで引っ込み思案なちいかわをサポートし、初対面のキャラクターへの要求を代弁することも多い。
好奇心旺盛だが後先考えないようなところもあり、自分からトラブルに首を突っ込むこともしばしばある。さらに楽天家ゆえ、かなり危険な状況になるまで気づかず、寸でのところでちいかわに諭され慌てふためくことも多い。
また、ピンチに陥ると度々「なんとかなれ」とやけくそ気味に行動しており、実際に「なんとかなった」ことがほとんどである。

非常に友人想いで心優しい人柄でもあり、上述のとおりちいかわをサポートすることがある他、ちいかわが懸賞に当たり自身より良い暮らしをしていることを一切羨むことなく、むしろその記念写真でちいかわが笑っていることを喜ぶ。また、ちいかわからもらったクッキーの包装リボンや、一緒に撮った写真など、思い出の品を大切にしている。
性別は不明だが、少年のように勇敢な振る舞いに憧れている節がある。討伐上位ランカーであるラッコに憧れ、ちいかわ達を誘って「おっきな討伐」に挑もうとした。

洞窟で過ごし慎ましい暮らしをしているためか、作中世界では食べ物が自生しているにも関わらず、ある程度の料理ができる。
趣味人なところもあり、ギターで作詞作曲した歌を披露した他、カメラを所望したり、絵を描くのを楽しむことも多い。

ハチワレの能力・装備

草むしり検定5級

ちいかわ達が取得できる資格証明の1つ。労働の1つ「草むしり」は、無資格でも受託できるが、この資格を持っていると報酬が増額され、担当できるエリアが拡大する。
ハチワレは作中でちいかわと共にこれを受験し、合格した。試験対策には古本屋で手に入れた参考書を使用した。尚うさぎは3級を取得している模様。
5級の試験には「絶対にむしっちゃいけない草」「触るとかぶれちゃう金色の草」「根っこが長すぎる場合の対処法」「触ると手がちょっとくさくなる草の名前」などが出題されるなど、覚えることは多いよう。また、試験もマーク式ではなく筆記式。

調理スキル

ちいかわとうさぎに料理を振る舞うハチワレ

作中のハチワレは慎ましい暮らしぶりであり、それゆえ簡単ではあるが調理スキルも披露している。
ちいかわに肉球の手跡はついてしまっていたが「握り寿司」を振舞った他、「ウィンナー入りケチャップパスタ」、「しんなり豆苗きのこのせ」、「おじやうどんに稲荷揚げを入れたやつ」、「バターと醤油で炒めたうどんに鰹節かけたやつ」などの手料理を披露している。
またこのハチワレが披露した料理は、ファンの間でも再現レシピが投稿されている。

ギター

ハチワレの趣味の1つ。自ら作詞作曲し、歌声を披露する。
作中の歌詞は原作者のナガノによるもの。作中でちいかわへ向けて披露された「ひとりごつ」は深い意味合いのなさそうな脈絡のない構成でありながら、明るいテンポに反してどこか哀愁を感じさせる作品である。
この楽曲はアニメ制作に当たってトクマルシューゴにより本当に作曲され、ハチワレのボイスキャストである田中誠人が歌唱した。さらにアニメ作品のエンディングテーマとして活用され、アニメの代表曲となった。

アニメのEDに使用された楽曲『ひとりごつ』

カメラ

ハチワレの趣味の1つ。撮影の際にはファインダーから覗き込み、現像するまで撮影した写真の出来栄えを確認することができない、フィルムカメラそのもの。それゆえ手に入れた当初はブレた写真ばかりだった。
作中では2度にわたってカメラを手に入れている。
1度目は「望みのものを何でも出すが使うと呪われてしまう杖」により手に入れたが、呪われたハチワレの身を案じたちいかわによって杖が折られたため、効力が切れ消失した。この時手に入れたカメラは撮影した被写体を消失させる効果があり、これには普段楽天的なハチワレも深い恐怖を植えつけられた。
その後、草むしりや討伐などといった労働の報酬を貯めて自力で本物を手に入れた。ただし、購入した当初は、上述の“呪われたカメラ”への恐怖をなかなか払拭できず、友人たちを撮影することを躊躇していた。気を利かせたちいかわが態と映り込み、撮影後も無事だったことで恐怖を克服し、以降カメラで友人たちを撮影すること楽しんでいる。
カメラ自体にも愛着をもち、丁寧に磨き上げ手入れして保管している。本体には非常に小さなキズがついているが、これも「味がある」として大切にしている。

青いさすまた

作中に登場する「たまにくる怖いやつ」と戦うため、草むしり等の報酬をコツコツ貯めて購入した。さすまたの先にトゲがついている。色違いも展開されており、ちいかわは同シリーズのピンクを所有している。
さすまたの間に対象物を挟み込み、動きを封じるもの。ハチワレによると「ツンッてする」とのことだが、実際に使用した際の効果音は「ズンッ」。
「たまにくる怖いやつ」を討伐するアルバイトにも、これを持参して戦う。1度討伐中に深い穴に落ち、這い出るためにこのさすまたを諦めようとしたことがある。ハチワレ救出に立ち会ったちいかわが、“ハチワレがさすまたを手に入れるために費やした苦労”を看過できずに穴から取り戻した。

青いリボン

花瓶に飾られた青いリボン

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