シャドーハウス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『シャドーハウス』とは、週刊ヤングジャンプにて2018年から連載されている漫画だ。著者はソウマトウで、「ヤンジャン!」にてカラー版が同時配信されている。謎の洋館「シャドーハウス」で暮らす貴族、「シャドー」と、その世話係「生き人形」たちの、友情や敬愛を描いたゴシックミステリー。
単行本は電子版含め260万部を突破している人気作品だ。2021年にアニメ第1期が放映され、2022年には第2期も放映された。

CV:川島零士
パトリックが従える生き人形の少年。強気で自信家な性格で、何事も計算ずくで他の生き人形達を見下しているところがあり、計算高くて高慢だ。「星つき」の生き人形・バービーに媚びを売ったり、優秀でない生き人形を見下したりするために、ショーンからは快く思われていない。ただ、パトリックへの忠誠心は本物で、主人のためにいつも知略を巡らせている。「お披露目」当日は、序盤は生き人形として模範的な振る舞いを努めていたが、それが通用しない展開になるとその自信が剝がれ、その知略も裏目に出始める。自分より劣っていると考えていた同期達が、「いつも通り」の振る舞いから閃きや転換をきかせて行動に移る様子を見て、悔しさから焦りを見せていた。エミリコよりも早く屋敷の大掃除に参加しており、「亡霊」騒ぎの取り調べにおいて星つきに反抗的な態度をとったショーンを殴り、シャドーハウスへの忠誠を示したことから、バービーから見込みがあると評価される。また、この時に深夜の見回りに抜粋された同期3人を「無能」「面汚し」「お花畑」と称して見下していたが、洗脳が解けて記憶が戻り始めると、シャドー家や生き人形に疑念を抱くようになった。

ラム

CV:下地紫野
シャーリーに仕える生き人形の少女。内気な性格で、他の生き人形たちにからかわれることが多かった。無口な上、掃除中にすすを散らかしてしまったり、ものを壊したりすることが多く、同班の生き人形たちから「無能」と言われている。人と会話することが苦手で、黒いリボンを左の人差し指に付けて「ラミー」と呼んで独り言を言っていた。これは、主にラムが不安や恐れ、戸惑いを抱いた時、己の精神を安定させるためのイマジナリーフレンドのようなものである。主であるシャーリーとも会話を交わしたことがなく、「ラム」という名前はラミーによって付けられたものである。主人から名前を与えられる事そのものが、そのまま主人の「生き人形」に対する愛情の表れの1つなのだが、ラムはシャーリー本人から名前を付けてもらえず、自分で自分の名を付けるに至った。「お披露目」中に、これまで役立たずと言われ続けた彼女が実は計算や暗記が得意という才能を持っていることが明かされた。しかし、「おやすみのキス」どころかその声掛けも出来ていないほど主人とのコミュニケーションが全く取れていなかったため、お披露目には不合格となる。その後は「顔のない人形」としておじい様の暮らす棟で働き、ケイトとエミリコがすす入りコーヒーをすり替えようとした際には、モーフとなったシャーリーと共に手助けした。

ローズマリー

CV:中原麻衣
エミリコが所属するローズマリー班の班長で、マリーローズに仕えている生き人形の少女である。心優しく穏やかな性格をしているが、若干どんくさいところがあり、同期の星つきであるバービーには「ぼんくらローズ」と呼ばれている。語尾を「わぁ」「よぉ」「ねぇ」と短く伸ばして話すことが多い。マリーローズとの相性は非常に良く、ダンスを踊る際などは主人に合わせ女役に徹している。主人であるマリーローズは、シャドーになる前の「モーフ」だったころの記録を保持していた。そこから「生き人形」と呼ばれる存在の正体に気づき、ローズマリーに施された洗脳も「喜びの会」をこっそりサボらせる形で解除していた。「お呼ばれ」と呼ばれる儀式がシャドーと生き人形の一体化であり、成否に関わらず生き人形が死んでしまうものだという事実を知ると、2人はシャドーハウスからの脱出を決意する。シャドーハウスの意図に反して「余計な事」を考える生き人形をあぶり出し協力者とするため、そして「お呼ばれ」を遅らせるために、2度の「亡霊騒ぎ」を引き起こした。ローズマリーはマリーローズが仕込んだ「こびりつき」を自ら飲んですす病となり、騒動の後も「こびりつき」が医療班の治療によって流されてしまわないように胃の中に定着させるという捨て身の方法までとった。

ミア

CV:大西沙織
サラを主人に持つ生き人形の少女。「顔」として働いていない時は明るく、面倒見のいい性格。サラに従順で、生き人形としての仕事を完璧にこなすエリート。
嫉妬深い一面もあり、班の中で後輩にあたるエミリコが班長として選ばれた際には、厳しい言葉をかけていた。

双子のベル

CV:大久保瑠美
イザベル、ミラベルを主人に持つ双子の生き人形の少女。「顔」として働く間も無表情で冷淡なことが多い。
ある「喜びの会」で、すす入りコーヒーを瓶ごと割って台無しにし、罰としてこびりつきが大量発生しているすす管の掃除をさせられることになった。しかし、これはベルの意思で割ったのではなく、何者かのすす能力で操られていた可能性が高いことが判明している。
双子のうち1人は過酷なすす管清掃で衰弱し、食事も摂れなくなって死亡した。残った1人も精神ダメージが酷いため外に出たがらなくなり、処分の危機が迫った。
そんな時、エミリコが毎日ベル宛てに手紙を書いて送ったり、人形を作ってプレゼントしたりした。ベルは次第にエミリコに心を開くようになり、班の掃除にも参加するようになる。

ダグ

CV: 田丸篤志
ダグラスを主人に持つ生き人形の少年。第1班の班長を務め、班員からの支持は厚い。
狡賢い性格で、他の生き人形を盾にしてこびりつきから身を守るシーンもあった。ぱっつんの髪はダグラスの趣味だ。

ヴィクター

CV:沢城千春
ウィリアムを主人に持つ生き人形の少年。ヴィクター班の班長を勤めている。
2度目の亡霊騒ぎでこびりつきに襲われ、すす病にかかるも、ローズマリーより早く完治した。回復後は車椅子で喜びの会に参加し、エミリコに笑顔で話しかける様子も見られた。

マギー

マーガレットを主人に持つ生き人形の少女。責任を感じやすい性格で、主人の悩みは自分のせいだと解釈してしまう。ベルがエミリコ班に移った後は、リズ班に転入する。
洗脳が解け始めてからは、マーガレットの行動すべてに嫌悪を抱くようになり、アンソニーと手を組んで「恩恵の欠片」というすす能力が増幅する薬を主人に飲ませて暴走させた。
マーガレットの死後も「醜い化け物」と罵り、主人に対する不満が相当溜まっていたことが分かる。

リズ

Tomomi Yonemura
Tomomi Yonemura
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