悪魔のリドル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『悪魔のリドル』とは高河ゆん(原作)、南方純(作画)による漫画・アニメ作品。ミョウジョウ学園に存在する、特別な時期にしか開講されないクラス・10年黒組。一ノ瀬晴は自身の一族の試練として黒組に転入する。その試練とは「自身の命を狙う12人の暗殺者がいるクラスを生きて卒業すること」だった。そんな中、刺客の1人・東兎角は暗殺対象の一ノ瀬晴に心を惹かれ、彼女を守ることを決意。兎角と晴は、11人の暗殺者達との戦いに身を投じて行く。登場人物のほとんどが女子高生であり百合描写も描かれている。

兎角が晴に放ったセリフ。理事長の百合目から晴の「女王蜂」の力を聞いた兎角は、これまでの行動も晴に対する好意も、女王蜂の力によるものなのか疑心暗鬼に陥る。鳰を含めた黒組の刺客全員を退けた兎角は、自分が操られていないのならば晴を殺せるはずだと彼女に銃口を向ける。そして「おまえが好きだ。だからおまえを殺す」と自身の気持ちを告白をする。それを聞いた晴は、兎角にはこの方法しかないのだと彼女の気持ちを尊重し、放った銃弾に貫かれるのだった。兎角の葛藤と晴への愛情が伝わる名セリフ。

『悪魔のリドル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

男女逆転した朗読劇

『悪魔のリドル』は漫画・アニメのみではなく、朗読劇化もされており、2013年にKiramune Project主催でリーディングライブ『悪魔のリドル~escape6~』が開催された。あらすじはカイバによってミョウジョウ学園の一室に監禁された兎角・晴・伊介・鳰・真昼(真夜)と、リーディングライブオリジナルキャラクターの信楽椿(しがらき つばき)の6人が、カイバから出題される問題に挑み部屋からの脱出を目指すというもの。

リーディングライブ最大の特徴は、原作から登場のキャラクターはカイバ含めて全員性別が入れ替わっており、カイバ以外はKiraumeメンバーを始めとする男性声優が演じた。また、出演者はカイバ以外の役は回ごとに入れ替わる方式をとっている。

『月刊ニュータイプ』誌上やKiraume公式サイトにおいてイラストレーター・晩杯アキラによる男性となった兎角達6名のイラストが公開された。

黒組で唯一単独のエンディング曲が無かったしえな

『悪魔のリドル』のエンディング曲は、エピソードごとにその回のキーパーソンが歌うキャラクターソングとなっている。黒組13人の中で12人がキャラクターソングを与えられたが、しえなのみキャラクターソングが発表されなかった。作中でも活躍することなく思わぬ形で黒組から脱落しており、度々不運な目に遭う彼女を見て「不憫かわいい」としえなファンが増えたようだ。

原作最終回を追い越したアニメ最終回

『悪魔のリドル』は『月刊ニュータイプ』にて2012年9月号~2016年11月号まで連載されており、アニメは2014年4月~6月に放映され原作よりも先にアニメで最終回が描かれた。原作・アニメ共に最終回の内容に大きな違いはないが、原作では兎角が晴の胸を拳銃で撃っていて彼女の説得により自殺を思いとどまっていたり、晴を病院に運んだ後は勝者の報酬として「晴を自分のものにする」ことを要求したりと晴に対する好意が明確に描かれている。また、アニメ版では晴が卒業式を迎えた後、彼女と一緒に退学した黒組のクラスメイト達に卒業証書を渡しに行くなど、細かな差異がある。

『悪魔のリドル』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):内田真礼「創傷イノセンス」

内田真礼によるオープニングテーマ。作詞は石川智晶、作曲・編曲はR・O・N。内田真礼曰く「成長痛を伴いながら成長するイメージで」あるという。

疾走感のある前衛的な曲で、内田自身の小悪魔性や少女性も反映されている。

ED(エンディング):東兎角(諏訪彩花)「パラドクス」(第1話)

第1話で使用されたED曲。作曲は光増ハジメ、編曲はEFFY、歌は東兎角(諏訪彩花)。

ED(エンディング):一ノ瀬晴(金元寿子)「昨日、今日、明日」(第2話)

第2話で使用されたED曲。作曲・編曲は原田アツシ、歌は一ノ瀬晴(金元寿子)。

ED(エンディング):武智乙哉(沼倉愛美)「Concentration」(第3話)

第3話で使用されたED曲。作曲・編曲は中野ゆう、歌は武智乙哉(沼倉愛美)。

ED(エンディング):神長香子(佳村はるか)「ACROSS THE FATE」(第4話)

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