悪魔のリドル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『悪魔のリドル』とは高河ゆん(原作)、南方純(作画)による漫画・アニメ作品。ミョウジョウ学園に存在する、特別な時期にしか開講されないクラス・10年黒組。一ノ瀬晴は自身の一族の試練として黒組に転入する。その試練とは「自身の命を狙う12人の暗殺者がいるクラスを生きて卒業すること」だった。そんな中、刺客の1人・東兎角は暗殺対象の一ノ瀬晴に心を惹かれ、彼女を守ることを決意。兎角と晴は、11人の暗殺者達との戦いに身を投じて行く。登場人物のほとんどが女子高生であり百合描写も描かれている。

CV:沼倉愛美

出席番号8番。黒組開講2日目より黒組に参加した生徒。紫色に近い黒髪のポニーテールが特徴の少女。縦模様の制服に赤いネクタイを身に着け、黒いストッキングを履いている。身長165cm。胸のサイズはDカップ。

快活な性格で、晴のことを「晴っち」と呼び友好的に接する一方、同室のしえなのおさげを切りたがったり、真昼が持っていた晴の手作りストラップを取り上げようとするなどサドスティックな一面を持っている。その正体は「21世紀の切り裂きジャック」と呼ばれるシリアルキラーで、美しい女性ばかりを標的に殺人行為を繰り返していた。殺人の証拠を徹底して隠滅してきたが、徐々に刑事に追われ半ば逃げ込むように黒組に参加した。希望する暗殺報酬は「一生安心して殺人を続けられるシリアルキラー保険」というもので、彼女の殺人の尻拭いをする制度を望んだ。

ハサミを用いた殺人にこだわりを持っており、標的を少しずつ切り刻んで殺害することで性的快楽を得ている。また、ハサミの取り扱いが上手く生け花が得意。黒組生徒の中で最初に予告票を提出。学園内の植物園にて晴を呼び出し殺害しようとするが駆けつけた兎角と交戦。また、逃走していた晴が麻酔作用のある毒花を嗅がされ昏倒し脱落した。報酬無しでも晴を殺したいと鳰に交渉するが、彼女に一蹴され黒組退学を告知された。脱落後は刑務所に収監されることになる。

アニメ版では晴に対する執着心から脱獄。寮に忍び込んだところを純恋子に拘束され、彼女が主催するお茶会に強制参加させられる。兎角と純恋子の交戦中に拘束をとき純恋子に襲い掛かるも返り討ちに遭い退場。再び刑務所に収監された。

最終話の後日譚では何年かあとの仮釈放を目標に大人しく服役しており、原作最終巻では脱獄してしえなと再会する様子が描かれている。

首藤涼(しゅとう すず)

CV:安済知佳

出席番号7番。黒組開講2日目から黒組に参加した生徒。一人称は「ワシ」または「涼」。身長は155cm。胸のサイズはCカップ。水色のショートカットの髪型が特徴。達観した老人のような口調をする少女。黒色を基調とした制服を着ている。ネクタイとスカートはピンク色。

同室の香子を黒組参加初日から気に入っており、暗殺者に不向きな彼女のことを気にかけている。香子は暗殺に向かう直前、自身が脱落した後の委員長・寮長の跡を継いでほしいと置き手紙を残しており、それを読んだ涼は委員長・寮長の跡を継いでいる。

体を動かすことや風呂に入ることを好んでおり、詰め将棋も得意。肉体が老いず長命となる「ハイランダー症候群」という病を患っており、作中の回想シーンから明治時代から生きていたことが窺えるが、正確な年齢は不明。外見に見合わない老人口調も長く生きてきたことが要因。本人ですら年齢は覚えていないが誕生日が7月14日であることは覚えている。かつて年下の男性と恋仲となるが、その体質故に自分の元から去られた過去を持つ。そのため、希望する暗殺報酬は「病を治して普通に年を取って死ぬこと」。

香子が残していった首輪型の時限爆弾を晴の首に装着し、学園プール内で4桁の解錠パスワード探させるデスゲームを行った。最終的には晴にパスワードを見破られて計画は失敗。自らの敗北を認めて黒組を去った。

後日譚では自分の元を去っていった男性の墓参りに訪れており、過去に囚われず今を生きることを決意している。さらに、原作最終巻では傷ついた香子を看病する描写が描かれている。

神長香子(かみなが こうこ)

CV:佳村はるか

出席番号3番。黒組開講2日目より黒組に参加している生徒、暗殺者。ツインテールにした黒髪が特徴で眼鏡をかけている少女。青い服に白いスカートを着用している。身長161cm。胸のサイズはAカップ。頭脳明晰で勉強が好きな秀才。生真面目で規律正しい性格。黒組参加早々、寮長・委員長に立候補しており、仮の寮長であった兎角から寮長・委員長の役目を引き継いだ。同室の涼に対しては自分が脱落した際に委員長・寮長の役目を引き継がせたり、腕力に自信のない彼女のために首輪型の時限爆弾を残したりと信頼を寄せていた。

児童養護を目的とするNPO法人を装った暗殺者養成機関「クローバー・ホーム」出身であり、暗殺には爆弾や拳銃、アニメ版ではナイフを用いている。過去に慕っていた先輩暗殺者・イレーナを自分の爆弾の誤爆で死なせたことで心に傷を抱えており、希望する暗殺報酬は「暗殺者をやめること」。

図書室にて仕掛けた爆弾を起動させて晴の暗殺に臨むが、爆発音を聞いて駆けつけた兎角に阻まれて失敗。敗北を認めて学園を去った。最終話の後日譚では自らの力で暗殺者をやめることを決意して組織から逃走。追手を倒しながら闇の中へ消えて行った。また、原作ではその後涼と再会を果たし、傷を負ったところを彼女に看病されている。

英純恋子(はなぶさ すみれこ)

CV:荒川美穂

出席番号11番。最後に黒組へ転入した。一人称は「私(わたくし)」。オレンジ色のストレートロングヘアが特徴で、優雅な雰囲気を持つ少女。ピンク色の服に白いベストを着ており、黒色のニーソックスを着用している。身長163cm。胸のサイズはCカップ。

明治維新より急成長を遂げた財閥「英コンツェルン」の令嬢であり、ミョウジョウ学園の校長からは「英様」と呼ばれて敬語で接されているほか、専用の机や椅子が用意されているなど特別な待遇を受けている。同質である真昼・真夜に惹かれており、彼女と接する際には度々頬を赤らめている。真昼をトラウマから守ろうとしたり、敗北後は彼女の身柄を引き取ることを鳰に宣言している。

学園長やクラスメイトに対して一生徒として接するように要求する一方、学園祭での衣装の裁縫等の雑務を任された際には「自分にはふさわしくない仕事」といって途中で投げ出す様な我儘な一面もある。紅茶好きであり、ブレンドしたお茶を真昼に勧めている。

晴と同様、幼い頃から何度も命を狙われており、その過程で四肢を失ったほか身体の一部も機械化され、義手を銃器アタッチメントに交換することも可能な人間離れした力を持つサイボーグとなった。百合目とは幼少期からの知人であり、幼少の頃に晴の話を聞いて対抗意識を持った際に彼女から黒組に参加するよう勧められている。そのため、同じように生き延びてきた晴に対抗心を持っており、希望の暗殺報酬は女王蜂の力を持つ晴を倒して「最強の女王になる」こと。願いの関係上、晴を見極めるべく鳰を除く他のクラスメイトが全員敗北するまで事態を静観していた。

自分と兎角・晴・鳰を除く全生徒が脱落した後「お茶会」と称し晴を呼び出し彼女を襲撃。サイボーグ化した肉体と不死身性で兎角と晴を追い詰めるが、晴の決死の逆襲で高所から転落させられ敗北した。

原作最終話では真昼をメイドとして侍らせながら過ごす姿が描かれており、アニメ最終話の後日譚では女王の座に対する執着心は消え去り、料理を始めてみようかと思案する穏やかな表情が描かれていた。

黒組生徒関係者

東空身(あずま そらみ)

CV:行成とあ

兎角の母親。兎角を産んで間もなく病死している。出産に伴い心境に変化があり、兎角を暗殺者にすることを望んでおらず、その願いを兎角と妹の真呼に託した。

東真呼(あずま まこ)

CV:内山夕実

兎角の叔母であり、空身の双子の妹。東一族の暗殺稼業から抜けており、都会で生活している。姉の空身の願いを受けて、兎角を東一族から遠ざけようとし、彼女に人を殺させないように暗示をかけた。その後、共に東の里から逃げ出そうとしたが、兎角の祖母に阻まれ殺害されている。

兎角の祖母

CV:岡本嘉子

兎角の祖母。暗殺者であり「東のアズマ」の現頭領。「その強さを見た誰もが”ありえない”と恐怖するように」と願いを込め、生まれた孫娘に「兎角」の名を授けた。暗殺者とならなかった娘の真呼を「アズマの面汚し」と軽蔑しており、兎角を連れて東の里から連れ出そうとした彼女を殺害した。

一ノ瀬家の人々

母(画像左上)、父(画像右上)、兄(画像右下)、弟のワタル(画像左下)

父(CV:藤吉浩二)、母(CV:吉田麻実)、兄(CV:泊明日菜)、弟のワタル(CV:飯田友子)

晴を含めて5人家族。一族の中でも末端のごく平凡な家庭であったが、晴を守るために全員死亡した。

mints209
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@mints209

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