悪魔のリドル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『悪魔のリドル』とは高河ゆん(原作)、南方純(作画)による漫画・アニメ作品。ミョウジョウ学園に存在する、特別な時期にしか開講されないクラス・10年黒組。一ノ瀬晴は自身の一族の試練として黒組に転入する。その試練とは「自身の命を狙う12人の暗殺者がいるクラスを生きて卒業すること」だった。そんな中、刺客の1人・東兎角は暗殺対象の一ノ瀬晴に心を惹かれ、彼女を守ることを決意。兎角と晴は、11人の暗殺者達との戦いに身を投じて行く。登場人物のほとんどが女子高生であり百合描写も描かれている。

同名の毒花の名前をコードネームとする暗殺者。毒殺専門の暗殺集団「ダチュラ」のエース暗殺者であり、個人的な興味の追求のために暗殺を請け負っている。かつて、千足の恩師の娘を殺害しており、その仇討ちのために千足は黒組に参加している。

集団下校

剣持しえなの所属するグループ。いじめられっ子の互助会であり、所属するメンバーは自身の復讐を請け負ってもらう代わりに、他の誰かの復讐を行うシステムの暗殺組織。いじめに苦しんでいたしえなは、そのことを相談したネット上の友人「ゆかりん」に紹介され所属することとなった。あくまでもいじめられっ子達が集まった組織であるため、百合からは「可愛いサークル」、柩からは「ダチュラとは組織の規模もレベルも違う」「弱いものは集まっても弱い」と低く評価されている。

ハイランダー症候群

首藤涼が患っている病。肉体が老いず長命となるが、臨界点に達すると肉体が一気に老朽化し崩壊するとされている。作中で原因・治療方法ともに確立されておらず、涼は報酬として自身の病気の治療を望み、藁にも縋るような気持ちで黒組に参加している。

女王蜂(プライマー)

晴の所属する「一族」の持つ特殊なカリスマ能力及びその所持者。名称の由来は「プライマー・フェロモン」にある。

『悪魔のリドル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

カイバ「第1問 世界は□□に満ちている」

カイバが兎角に出したクイズ。彼女が学園に行く前、カイバは「第1問 世界は□□に満ちている」とクイズを出す。兎角は自力で答えを出せずにいたが、晴の「世界は赦しに満ちている」という回答を試しにメールで送ってみると正解となり兎角はこの結果に不満を覚える。一方、カイバにとってこの問題は答えを決めておらず「正解があるとしたら”他人の言葉”」だと語っており、孤高な兎角が他人に興味を抱くことをカイバは重要視していた。兎角をからかうような言動を取ることが多いカイバが、実際には彼女のことを教え子として大事に想っていることが窺える場面。

一ノ瀬晴「無限回許すってことだよ!」

晴が兎角に告げたセリフ。「世界は□□に満ちている」の回答の助言を求める兎角に対し、晴は「世界は赦しに満ちている」とはどうかと提案する。体に無数の傷を負うほどの過酷な経験をしてもなお他者を赦そうとする晴の優しさに触れた兎角は衝撃を受ける。そんな兎角に晴は「赦しとは反省した人の罪や間違いを赦すこと」だと続け「無限回許すってことだよ!」と自身の考えを述べるのだった。晴の前向きで優しい性格が窺えるセリフ。

東兎角「おまえを助けたのは…おまえに寝返ることにしたからだ。12人の刺客じゃなくて、11人の刺客とひとりの守護者って訳だ」

兎角が晴に告げたセリフ。晴は自身がクラスメイト達に命が狙われていることを知っており、その上で自分のために死んでいった家族のために絶対に生き延びると宣言する。その上で、なぜ兎角は暗殺者のはずなのに自身を助けたのかと問う。晴の優しさと芯の強さに惹かれていた兎角は「おまえを助けたのは…おまえに寝返ることにしたからだ。12人の刺客じゃなくて、11人の刺客とひとりの守護者って訳だ」と述べ、彼女の守護者になることを決意する。以降、兎角は晴を守るためにクラスメイトと苛烈な闘いへ身を投じて行くことになる。兎角の決意が窺える名セリフ。

一ノ瀬晴「死ねないよ、簡単にはそんな。生きてるってことは赦されてるってことだから。いまここにいることを」

晴が春紀に告げたセリフ。学園祭前日の夜、春紀は家族を養うお金を得るため、そして命を狙われ続ける晴を自由にしてあげるため彼女の暗殺に臨む。春紀は「すべてのしがらみから解放されて自由になりたい」という願望を密かに抱えており、命を狙われ続ける晴に対し親近感を抱いていたのだ。兎角が駆けつけ劣勢となると、春紀は舞台照明を崩落させ自分諸共晴と兎角を道連れにしようと試みるも失敗してしまう。

重傷を負いながらも生き延びてしまった自分を卑下する春紀に対し、晴は「死ねないよ、簡単にはそんな。生きてるってことは赦されてるってことだから、いまここにいることを」と優しく諭す。その言葉を聞いた春紀は悪態をつきつつも涙を流すのだった。これまで幾度も修羅場を生き延びてきた晴だからこそ言える名ゼリフ。

東兎角「おまえが好きだ。だからおまえを殺す」

mints209
mints209
@mints209

Related Articles関連記事

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』とは、2003年に公開された日本の怪獣映画で、ゴジラシリーズ第27作目にあたる。監督を手塚昌明が務め、興行収入は13億円、観客動員数は110万人を集めた。 ゴジラが機龍との戦いで、行方不明になって1年後再び姿を現し日本を襲う。小美人とモスラも日本に現れ、機龍を作る際使ったゴジラの骨を海に返せば、一緒に戦うと宣言。ゴジラとモスラ、機龍の戦いが繰り広げられる。 見所は、以前は敵であったモスラが、今回人間側の味方としてゴジラと死闘を繰り広げるところである。

Read Article

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』とは2001年に公開された日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第25作品目。監督は金子修介、主演を新山千春が務めた。ゴジラ復活と共に、日本を守るため護国聖獣であるモスラやキングギドラ、バラゴンが蘇るのだった。そして命を懸けた死闘が始まる。見所は、ゴジラと戦う3体の怪獣と、番組スタッフとして仕事をまっとうしようとする由里、防衛軍としての役割をまっとうしようとする泰三の父と娘の姿である。

Read Article

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)のネタバレ解説・考察まとめ

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は、鴨志田一によるライトノベルシリーズ作品およびそれを原作としたアニメ作品である。電撃文庫から発行され、思春期症候群と呼ばれる超常現象をテーマにしている。物語は、高校生の梓川咲太が、不可解な現象に巻き込まれる少女たちと出会い、彼女たちの問題を解決していく過程を描く。彼はバニーガール姿の先輩・桜島麻衣と出会い、彼女の存在が他人に認識されなくなる現象を解決する過程で、自己成長を遂げる。アニメはその独特な世界観と心理描写で多くの視聴者を魅了している。

Read Article

彩雲国物語(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

彩雲国物語(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『彩雲国物語』とは、雪乃紗衣によるライトノベル及びそれを基にした漫画・アニメ品である。原作は角川ビーンズ文庫より2003年10月から刊行されており、2006年4月からアニメ放送が開始された。またライトノベルの挿絵を担当していた由羅カイリにより、2005年7月から漫画の連載も始まっている。「彩雲国」という架空の国で、「官吏になりたい」という夢を抱く紅秀麗がその願いを実現させ、様々な困難を乗り越えていく中華風ファンタジー作品である。

Read Article

目次 - Contents