六本木朱美(めぞん一刻)とは【徹底解説・考察まとめ】

六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)とは、漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。ボロアパート一刻館の6号室に住む妖艶な女性で、主人公である五代裕作の隣人。
一刻館の他の住人達と共に、五代とその思い人である音無響子の一進一退の恋模様を面白がった。また何かと五代に絡んでは、彼から酒や食料をたかっている。物語終盤、自分の休憩代を払わせようとラブホテルに五代を呼びつけ、これを知人に見られたことで彼と響子の関係を破綻寸前まで壊してしまう。様々な男と付き合ったが、最終的に喫茶店茶々丸のマスターと結婚した。

五代の従兄妹に当たる。彼が骨折して入院した時に泊まり掛けで介護をした。五代とは幼少期からの付き合いで、かなり親しい。あまりにも甲斐甲斐しく世話をするので、響子は嫉妬している。だが、実際は別の男との駆け落ちに五代を利用していただけであった。彼女の父親は晶の交際に反対していたが、駆け落ちをすると知ってからは交際を認めようとする。だが、病院に来た父親を見た晶は「駆け落ちを止めに来た」と誤解し、逃げ出した。その後、晶が誤解していると知った五代は、彼女を追い掛ける。更に父親も晶を追い掛け始め、朱美達一刻館の住人も面白がって追い掛けた。最終的に階上から五代が説得した事により、晶の誤解は解けた。その直後、彼の背後から朱美達が押し寄せ、階上は人数が多すぎたせいでおしくらまんじゅうのようになってしまう。これにより五代は階上から押し出され、彼は階段から転がり落ちて再骨折し、入院を延長する羽目になった。

仕事の関係者

茶々丸のマスター

朱美の勤務先であるスナック茶々丸のマスター。曲者揃いの登場人物の中で比較的常識人である。だが、勝負事には熱くなるタイプで、一刻館の住人達を巻き込み、酒代を賭けた野球勝負を勝手に行う。

妻がいたが、離婚して別居している。密かに朱美に想いを寄せており、最終話で彼女にプロポーズした。以降は茶々丸の2階にて朱美と同棲している。

六本木朱美(めぞん一刻)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

五代の部屋で宴会をするシーン

朱美達一刻館の住人は五代の部屋で頻繁に宴会を開く。彼が受験勉強をしようが、試験勉強をしようがお構い無しである。また、昼夜を問わずに行われる為、五代は辟易していた。

朱美達一刻館の住人のイメージはこの五代の部屋での宴会シーンである。

「あ…そう…」

朱美の口癖である。物語最終話にて、茶々丸のマスターに求婚された際にも、彼女は「あ、そう」と言っていた。

「男がいるわよ!!」

物語序盤五代は自室にて、屋根の修理をする響子を想って黄昏る。朱美は勝手に彼の部屋に入り、その様子を面白がった。そしてこの事を黙っている口止め料として、彼女は五代のなけなしのカップラーメンを貰う。去り際、朱美は五代に「男がいるわよ!!」と発言し、彼を動揺させた。朱美の言う「男」とは響子の亡き旦那の惣一郎の事を指しており、今後の展開の伏線となっている。

この時はまだ、響子が未亡人である事は明かされておらず、読者にも衝撃を与えた名言である。

「見に行こっ。」

一刻館が停電になり、五代と響子は配電を修理する為、屋根裏の機械室へと赴く。そこで響子は機械に躓いて床に倒れてしまった。その音を四谷と共に聞いていた朱美は、五代と響子が何か情事を引き起こしていると好奇心を抱く。朱美は「見に行こっ。」と四谷に言い、2人で五代と響子の様子を見に行った。物見高い朱美の性格がよく表れたシーンである。

「殺して」

テニスクラブで響子は三鷹と出会い、練習後に一刻館の面々と茶々丸で茶会を開く。茶々丸で勤務中だった朱美はそこで三鷹と出会った。四谷は朱美に「女殺し」と三鷹を紹介する。これに対して彼女は「殺して」と、三鷹の美貌に夢中になっていた。

五代にキスをするシーン

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@bctmr9671

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