タイガーマスク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『タイガーマスク』とは、原作:梶原一騎、作画:辻なおきによる1968年の漫画作品である。「月間ぼくら」、「週刊ぼくらマガジン」、そして「週刊少年マガジン」と3種類の雑誌に連載された。尚、本作はメディアミックス作品であり1969年からはTVアニメの放映もはじまり、全105話が放映されていた。謎の組織「虎の穴」から送り込まれてくる悪役レスラーと戦いながら、みなしごたちのためにつくそうとする覆面レスラーのタイガーマスクこと伊達直人(だて なおと)の姿を描いた作品である。

WWAというプロレス興行団体で、黒人初の世界チャンピオンになったことのある実力者。漫画版では、タイガーマスクにとって悪役ワールドリーグ戦の最初の対戦相手となった。

ギロチン・ゴードン

ギロチン・ゴードン

悪役ワールドリーグ戦でタイガーマスクに大怪我を負わせた実力者。現実のプロレス界では、もうひとつのリングネームであるジ・エンフォーサーとして来日し、ファイトを繰り広げていた。

その他

リコ・ゴールド

リコ・ゴールド

ニューヨークの暗黒街をとりしきる、ギャング界の大物。赤き死の仮面との死闘後、表のプロレス界から姿を消したタイガーマスクと知り合い、パリの地下プロレスの参戦を促した。地下プロレスの試合はギャンブルの一面も持っており、タイガーマスクを利用して大金をせしめようとした。しかし、ミスター・カミカゼ親子を逃がそうとしたタイガーマスクの計略のため、最終的には大損した。

ビッグ・コンドル

ビッグ・コンドル

タイガーマスクが偽タイガーマスクを追いかけてアメリカに来た時、突如として現れたプロモーター。タイガーマスクとは、悪役時代に契約を交わしたことがある旧知の仲である。偽タイガーマスクとの試合は、彼のプロモートにより開催された。その後、タイガーマスクをだますような形で、悪役ワールドリーグ戦に参加させている。実は、虎の穴の残党の息がかかった男であり、偽タイガーマスクの試合から悪役ワールドリーグ戦までの一連の試合は、虎の穴の最後の挑戦という意味合いもあった。

キヨシ

キヨシ

ミスター・カミカゼの息子。タイガーマスクのことが好きになり、父であるミスター・カミカゼとの試合をやめてほしいと懇願したことがある。その願いが聞き届けられなかったので、警察に通報して試合を阻止しようとした。

ソニー

ソニー

悪役ワールドリーグ戦の開始前に、タイガーマスクがリングシューズのメンテナンスを依頼した店の従業員。自分の店を持ちたいという理由で、悪役ワールドリーグ戦の開催時、持ち金をタイガーマスクの勝利に賭けていた。心優しい一面があり、タイガーマスクのあまりの悪役ぶりに、対戦相手をこれ以上傷つけないでほしいと懇願したこともある。

『タイガーマスク』の用語

虎の穴(とらのあな)

ミスターXの回想の中に出てくる魔人像

本作では「とらの穴」と表記されている、物語の敵役となる犯罪結社である。アルプス山脈に本部を構えている。序盤で、本部はドイツにあると語られているので、アルプス山脈の北東部に存在していることが推測される。その本部には、魔神像とよばれる、巨大な翼のはえた虎のモニュメントが建てられている。主な目的は、悪役プロレスラーの養成と管理にある。世界中から有能な子供たちをさらってきて10年計画で悪役レスラーに育て上げ、プロレス界に送り込む。その育成方法は、過酷な特訓で成り立っており、ほとんどの子供たちは訓練途中で死に至るので、卒業できるものはごくわずかである。その点からいえば、伊達直人を含めて虎の穴の卒業生たちは、全員、超人的な強さを持つ者たちなのである。いざ虎の穴を卒業して悪役レスラーとしてデビューできた場合、彼らは二つの「鉄のおきて」を守らないといけない。一つ目の掟は悪役レスラーとしてのファイトである、決して正統派レスラーとして戦ってはならず、あくまでも悪役レスラーとしてのファイトを行わなければならない。もうひとつの掟はファイトマネーの上納である。終生、ファイトマネーの50%を虎の穴に献上しなければならないのである。この掟のどちらかひとつでも破ってしまうと、虎の穴から刺客が送り込まれて、リングの上で命を奪われることになる。

ちびっこハウス

ちびっこハウス

本作に登場する、みなしごの養護施設である。もとは、若月兄妹の父が経営していた。幼いころの伊達直人も、そこで過ごしていた。後に経営破綻したが、再び若月兄弟の所有物となる。本作の序盤では多額の借金を抱えていたため、伊達直人が借金を肩代わりすることとなった。当初はみすぼらしい建物であったが、本作の中盤では、敷地内にプールがあるほどの恵まれた施設となっている。

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