タイガーマスク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『タイガーマスク』とは、原作:梶原一騎、作画:辻なおきによる1968年の漫画作品である。「月間ぼくら」、「週刊ぼくらマガジン」、そして「週刊少年マガジン」と3種類の雑誌に連載された。尚、本作はメディアミックス作品であり1969年からはTVアニメの放映もはじまり、全105話が放映されていた。謎の組織「虎の穴」から送り込まれてくる悪役レスラーと戦いながら、みなしごたちのためにつくそうとする覆面レスラーのタイガーマスクこと伊達直人(だて なおと)の姿を描いた作品である。

ザ・ライオンマン

CV:北川米彦(放映当時の芸名は北川国彦)

虎の穴の刺客のひとり。覆面ワールドリーグ戦の優勝候補。ザ・エジプトミイラと組んで、優勝決定戦にてタイガーマスク&ザ・グレイト・ゼブラチームと闘う。大人20人と綱引きをしても圧勝するほどの怪力。ベアハッグが得意技。最後はタイガーマスクのコブラツイストでノックアウトされた。その正体は虎の穴の鬼コーチたちの総監督。

赤き死の仮面(あかきしのかめん)

赤き死の仮面

CV:北川米彦(放映当時の芸名は北川国彦)

虎の穴の刺客のひとり。全身真っ赤な衣装に身を包み、悪魔の顔をした覆面を被る。かみつき攻撃で世界を制したフレッド・ブラッシーを上回る吸血鬼。2000種類の反則技を使いこなすと言われており、彼が参加する興行では対戦相手をすべて病院送りにするという死の使い。タイガーマスク抹殺のために虎の穴が送り込んだ切り札的存在である。実際、試合が始まると、タイガーマスクは何度も追い詰められていた。試合終盤で片足を痛めた際には、放送席の長机を真っ二つにして、松葉杖と攻撃用の凶器にしており、その応用力と執念については、ジャイアント馬場にも一目おかれていた。しかし最後は、タイガーマスクに長机を奪われて反対に串刺しにされてしまったことで敗北した。その時に絶命することはなかったが、タイガーマスク抹殺に失敗した制裁をうけて、虎の穴本部にて絶命した。ザ・レッド・デスマスクという名前が正式なリングネームとのことであるが、本作では終始赤き死の仮面と呼ばれていた。

ミラクル3(ミラクルスリー)

ミラクル3

CV:鈴木泰明

虎の穴の最後の刺客。漫画版では、全身黒ずくめで、胸に「MIRACLE 3」の文字を書くマスクマンであり、技・力・反則の三拍子が揃った奇跡のレスラーを自称している。事実、タイガーマスクとの対戦前に外人レスラーと数回試合を行っているが、それぞれの試合を技と怪力で完封している。タイガーマスクとの初戦では、フジヤマ・タイガー・ブリーカーを破り、覆面王座を奪取している。リターンマッチでタイガーマスクを抹殺しようとしたが、新必殺技タイガーV(タイガーヴイ)に敗れる。 実はひとりのレスラーではなく、技の旨い男、怪力男、反則魔の3人組が同じマスクをかぶっていて、随時リング下で入れ替わることで、あたかもひとりのレスラーであることを演出していた。アニメ版では、3人組のトリックなどは存在せず、虎の穴のボスが、本当に超一流の技と力を見せつけていた。残る反則は、ミラクル3がタイガー・ザ・グレイトに変身した後に披露されていた。

タイガー・ザ・グレイト

タイガー・ザ・グレイト

CV:鈴木泰明

アニメ版のみ登場。虎の穴のボスが白いマスクとボディスーツを着用した覆面レスラーである。最終回の前後編で、タイガーマスクと死闘を演じていた。ボスは、当初ミラクル3に扮していたが、最終回の数話前にて、この姿に変身している。3人があたかも1人であるように見せかけていた漫画版とは異なり、ボス自身が、技・力・反則の全てにおいて、超一流の存在であった。

虎の穴以外のライバルレスラーたち

スター・アポロン

スター・アポロン

CV:鈴木泰明

「南米の血まみれの星」の異名を持つアポロン兄弟の兄。スーツとネクタイを身に着け、弟とは対照的に礼儀正しい。茶道や絵画に理解を示し、芸術的なプロレスを目指す紳士。逆立ち状態から足で相手を投げ飛ばす「逆立ち投げアルゼンチンバスター」や、空手チョップを真剣白刃どりのように受け止める「真空キャッチ」など、2000種類の技を持つ天才。ウルトラ・タイガー・ドロップ対策を用意して自信満々で試合に臨んだが、タイガーマスクの頭脳プレーに引っ掛かり、最後はウルトラ・タイガー・ドロップを受けて敗北した。

ウルサス・アポロン

ウルサス・アポロン

「南米の血まみれの星」の異名を持つアポロン兄弟の弟。髭面に毛むくじゃらで、いかにも悪役レスラーという外見である。反則で相手を痛めつけることこそ自分の勝利であるなどと、まるで虎の穴のレスラーのような宣言をしていた。タイガーマスクの必殺技ウルトラ・タイガー・ドロップの最初の犠牲者となった。

ミスター?(ミスターくえすちょん)

ミスター?(ミスターくえすちょん)

CV:槐 柳二(さいかち りゅうじ)

全身を白いぶかぶかの布に包み、胸に「?」のマークを描くマスクマン。頭にはターバンを巻いている。国籍、名前、すべてが謎のまぼろしのレスラーだが、世界ランキング4位という実力を買われ、全アジア王座決定戦にゲスト参加した。タイガーマスクと闘った時にはウルトラ・タイガー・ドロップの弱点を見破り、完全に破ってみせたが、大木金太郎が授けてくれた秘策(頭突きをすると見せかけて、足元をねらうという策。ミスター?は、タイガーマスクの頭突きがすごい威力をもつと勘違いしていた)により、最後は逆エビ固めで敗北をきっした。 試合後には、自ら覆面を脱ぎ素顔を明かしたが、その正体は、70年前にインドの太陽王と謳われた、グレイトズマであった。反則だらけのプロレス界の現状や、こけおどしの覆面レスラーの増加を憂い、90歳を超える高齢でありながらプロレス界に活を入れようと全アジア王座決定戦に参加していた。最初はタイガーマスクのことも懲らしめるべき対象とみなしていたが、いろんな出来事を通して誤解であったことを認め、最後にはタイガーマスクを励まして、プロレスファンの前から去っていった。

スノーシン

スノーシン

全アジア王座決定戦インド代表のプロレスラー。ミスター?(ミスターくえすちょん)の弟子。タイガーマスクと戦い、ウルトラ・タイガー・ドロップを受けて敗れている。がっしりとした体格で、怪力の持ち主。外見は、頭髪・体毛をつるつるに剃っている。タイガーマスクとの試合では、10分を経過した辺りから、全身に毛が生えていく現象がみられて、周りから ヒマラヤの雪男ではないかと疑われた。しかしその真偽はミスター?でさえ知らないことであり、作中では謎が残ることとなった。

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