トリリオンゲーム(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『トリリオンゲーム』とは稲垣理一郎の原作、池上遼一の作画によって2021年より『ビッグコミックスペリオール』に連載されている、スタートアップを題材とした青年漫画及び、それらを原作としたドラマ作品である。物語は主人公のハルとその相棒のガクの2人が1兆(トリリオン)ドルを稼ぐために起業し、ライバルとなる世界的IT企業ドラゴンバンクの黒龍キリカと競いながら、大富豪を目指す姿が描かれる。ハッタリが得意なハルと堅実なガクの友情とコンビネーションが見どころの一つである。
リンリンを加えたトリリオンゲーム社が、初めて事業として手掛けたオンラインショップ。
欲しい物を相談するとAIが相談に乗っておすすめ商品を教えてくれるというもの。しかし実際はリンリンがパソコンの前で相談に乗っているインチキAIであった。
最初は何でも扱っていたが、より売上を上げるため生花商品に絞ったオンラインショップになっていった。
『ドラゴン娘』
ドラゴンバンクが制作、発売したソーシャルゲーム。愛称は『ドラ娘(どらむす)』。
開発には後にトリリオンゲームに加入することになる蛇島透が携わっていた。
後には『プチプチランド』を潰すために『ドラゴン娘ぷにぷに』も発売された。
ゴップロ
正式名称はゴッド・プロモーション。
ハルやガクの支援者である祁答院一輝が以前辣腕マネージャーとして働いていた。
『プチプチランド』
トリリオンゲーム社が開発した無料ソーシャルゲーム。
中身のなるゲームを作りたい桜とポップなガチャ(課金)を作る蛇島が作り、大ヒットゲームとなった。
皇工業やゴップロのタレントたちをゲーム内のキャラクターに取り入れたこともヒットに繋がった。
トリリオンTV
ドラゴンバンクに対抗するためのメディア帝国の第一歩としてハルが設立したネットTV局。
当初はゴップロや皇工業のタレントを使ったバラエティがメインだったが、桐姫のD-REXTVに対抗するため報道をメインコンテンツとする。
そのために東京瓦テレビと報道提携し、ディレクターの功刀やアナウンサーの白虎あかりと手を組む。
『トリリオンゲーム』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ハル「俺らのワガママは世界一だ!!!」
ドラゴンバンクの内定式中にガクが窓そうじのバイトをしているのを見たハルは、あっさり内定を蹴ってガクの元へ行く。ハルとガクの2人で会社を作りドラゴンバンクを買い叩くというハルは「俺らのワガママは世界一だ!!!」と大見得を切る。いきなり仲間にさせられたガクの戸惑いも相まって、印象的なセリフである。
ハル「お前なら勝つだろ」
セキュリティ・チャンピオンシップにエントリーしたガクは、出場チーム1000組の中から12位に入るために孤軍奮闘していた。そこへハルがZOOMで100人の味方を連れて現れる。100人集めるために大事な腕時計を手放したハルに「僕なんかにお金賭けちゃって」とガクは戸惑うが、ハルの「お前なら勝つだろ」という絶大な信頼をかけられているのを知り、ガクは本気で勝ちに行くモードに入る。
ハル「クハハハハ悪り!!」
ハルは嘘をついた相手や不利益を与えてしまった相手に再会しても「クハハハハ、悪り!!」の一言で済ませてしまう。
天性の人たらしで相手を丸め込むハルらしい決めゼリフである。
ガクと桐姫のデート
ドラゴンバンクのサーバーがハッキングされたと報告を受けた桐姫は、その手口と何も取っていかなかったという結果から犯人はガクだと確信する。
気弱なガクがそこまでして手に入れたかった情報が何だったのか気になった桐姫は、ガクを遊園地デートに誘う。
桐姫の真意を測りかね、デートどころではないガクだったが、観覧車での一対一のシーンではハル譲りのハッタリで桐姫の追求を逃れる。
ガクの成長が印象的な名シーンであった。
キリヒメ「全部欲しいの!!」
ドラゴンバンクはアメリカの大手配信サービスD-REXを買収し、その社長に桐姫が就任する。その取締役会議で桐姫は「だってね私地上波TVも何もかも、全部欲しいの!!」と発言する。
一見社長令嬢のわがままのように見えるが、帝王学を叩き込まれた桐姫が世間がもつ自分のイメージをも利用した戦略的な一言であった。
Related Articles関連記事
2024年10月秋アニメ(今期アニメ)まとめ
2024年10月期に放送される秋アニメを50音順に紹介する。2024年10月秋アニメは、有名シリーズの新作が多数ラインナップされている。アニメの放送情報や配信情報、声優・スタッフ、あらすじなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
Dr.STONE(ドクターストーン)のネタバレ解説・考察まとめ
『Dr.STONE』とは、原作・稲垣理一郎、作画・BoichiによるSF・サバイバル漫画である。2017年から『週刊少年ジャンプ』で連載開始した。2019年に第1期が全24話でアニメ化し、2021年に第2期が放送。ある日、謎の光によって地球上の全人類が石化してしまう。長い長い時が流れ、最初に石化から目覚めたのは主人公「石神千空」で、人類が石化してから約3700年が経っていた。人類はこれまで築いてきた全文明を失うが、千空は幼馴染「大木大樹」などの仲間と共に科学によってその文明を取り戻していく。
Read Article
アイシールド21(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『アイシールド21』とは、原作稲垣理一郎、作画村田雄介によって『週刊少年ジャンプ』に掲載されていた少年漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。パシリにより鍛えられた俊足を見込まれ、強制的に泥門高校のアメフト選手にされた小早川瀬名。選手登録名「アイシールド21」として日本のアメフト界の最高峰である全国大会決勝(クリスマスボウル)を目指し、仲間たちと共に様々な強敵を相手に奮闘する。
Read Article
サンクチュアリ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『サンクチュアリ』とは原作・史村翔、作画・池上遼一による漫画である。2人の主人公、相楽系の直属組織、北彰会初代会長からどんどんと躍進する裏社会に生きる北条彰(ほうじょうあきら)と民自党代議士の秘書から国民全体を動かすまでに成長を遂げる表社会に生きる浅見千秋(あさみちあき)が共同して世の中を変えていこうとする社会派ドラマの漫画である。1990年代の日本社会を反映した内容であり、無気力に陥る国民を鼓舞しようと二人の主人公が奔走、躍進する姿は日本人に大きな影響、勇気を与えている。
Read Article
Dr.STONE(ドクターストーン)のアイテム・発明品まとめ
『Dr.STONE』とは、原作:稲垣理一郎、作画:Boichiによる漫画作品である。 ある日、地球を怪光線が包んだ。その光線は人類全てを石化させてしまう。それから3700年後、石神千空という少年が石化から解ける。千空は卓越した科学力を持っており、石化した人類、崩壊した文明を取り戻そうとする。 千空は試行錯誤しながら、様々なアイテムを開発していく。
Read Article
Dr.STONE(ドクターストーン)の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『Dr.STONE』とは『週刊少年ジャンプ』で連載された稲垣理一郎原作、Boichi作画によるSF・サバイバル漫画である。全人類が一斉に石化した世界を舞台に、石神千空たちが科学で文明を再建する姿が描かれる。 本作では主人公の石化が解けるまでに長い年月が経過しているため、文明が崩壊している。当然、食材もいちから用意しなければならず、物語序盤は原始的な食事しかできなかった。しかし千空たちは科学を駆使し、ラーメンやわたあめといった料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物を再現していく。
Read Article
ジャンプの歴代ヒロインまとめ
日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
アイシールド21の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『アイシールド21』とは原作・稲垣理一郎、作画・村田雄介によるアメリカンフットボールを題材とした漫画作品である。 主人公の小早川瀬那(セナ)は気弱な高校生だが、俊足の持ち主であった。彼の走りを見たアメフト部の主将、蛭魔に強制的にアメフト部に入部させられ、セナは最強ランナーである「アイシールド21」を名乗ることになる。 本作では、勝利のためにひたむきに努力する姿や、苦悩する姿が描かれ、胸を熱くさせる名言・名シーンが存在する。
Read Article
Dr.STONE(ドクターストーン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『Dr.STONE』とは、稲垣理一郎が原作、Boichiが作画を担当する、科学を題材とした冒険少年漫画である。地球上の人類すべてを標的にした謎の石化現象により文明が崩壊してから約3700年後の世界を舞台に、ずば抜けた科学の知識と探求心を持つ主人公が仲間と共に人類の復興を目指す物語。 「第64回小学館漫画賞少年向け部門」を受賞し、累計発行部数が1400万部を突破しているなど、高い評価を得ている。 作中では様々な立場、性格、信条のキャラクターが、読者の心を動かす名言・名シーンを演出する。
Read Article
【人気漫画】2007年~2018年の週刊少年ジャンプ打ち切り・終了マンガまとめ!
2007年~2018年の間に『週刊少年ジャンプ』で打ち切り・終了したマンガをまとめました。作品は2007年1号以降に終了したものです。『銀魂』『BLEACH』『NARUTO』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』といったジャンプを代表するマンガはもちろん、残念ながら打ち切りになってしまった作品、内容は悪くなかったのに読者に響かなかった隠れた良作を紹介していきます。
Read Article
知られざるあのマンガ・アニメの制作・誕生・裏話
世間や業界、ファンの間でも知れることが少ないあのマンガ・アニメの制作・誕生・裏話を紹介する記事です。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『トリリオンゲーム』の概要
- 『トリリオンゲーム』のあらすじ・ストーリー
- 株式会社「トリリオンゲーム」の設立
- AIオンラインショップ「ヨリヌキ」の開発
- ゴップロの買収と『プチプチランド』
- ドラゴンバンクからの誘い
- トリリオンTVの開局
- 『トリリオンゲーム』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 天王寺陽(てんのうじはる/演:目黒蓮)
- 平学(たいらまなぶ/演:佐野勇斗)
- トリリオンゲーム社の関係者
- 高橋凜々(たかはしりんりん/演:福本莉子)
- 桜心護(さくらしんご/演:原嘉孝)
- 斜森太郎(ななもりたろう/演:前野朋哉)
- 双葉小梢(ふたばこずえ/演:安斉星来)
- 巨椋優人(おぐらゆうと/演:小平大智)
- 世界の堀本
- 蛇島透(へびじまとおる/演:鈴木浩介)
- トリリオンゲームの支援者
- 祁答院一輝(けどういんかずき/演:吉川晃司)
- 水樹風華(みずきふうか/演:あかせあかり)
- 蜜園雫(みつぞのしずく/演:余貴美子)
- ドラゴンバンク関係者
- 黒龍キリカ(こくりゅうきりか/演:今田美桜)
- 黒龍一真(こくりゅうかずま/演:國村隼)
- 長瀬忠則(ながせただのり/演:竹財輝之助)
- 日影尽(ひかげじん/演: 佐戸井けん太)
- ゴッド・プロモーション
- 神星夜(じんせいや/演:塚本高史)
- ヒムロ(演: 曽田陵介)
- 天パ組(てんぱぐみ/演:でんぱ組.inc)
- 皇興業
- 皇(すめらぎ/演:西岡徳馬)
- マッコー
- 東京瓦テレビ
- 白虎あかり(しろとらあかり/演: 百田夏菜子(ももいろクローバーZ)
- 功刀(くぬぎ/演:津田健次郎)
- 瓦テレビの社長
- 鉱京太郎(あらがねきょうたろう/演:矢島健一)
- その他の人々
- 前山田元(まえやまだはじめ/演:加治将樹)
- 水島敬一郎(みずしまけいいちろう/演:安藤広郎)
- 市川雄一郎(いちかわゆういちろう/演:市川雄一郎)
- 緋勇人(ヒロト/演: 黒羽麻璃央)
- コージィ(演:シソンヌじろう)
- オサバキちゃんねる管理人
- 宝田(たからだ)
- 桃瀬(ももせ)
- 栞(しおり/演:工藤美桜)
- 『トリリオンゲーム』の用語
- トリリオンゲーム
- ドラゴンバンク
- セクチャン
- ヨリヌキ
- 『ドラゴン娘』
- ゴップロ
- 『プチプチランド』
- トリリオンTV
- 『トリリオンゲーム』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ハル「俺らのワガママは世界一だ!!!」
- ハル「お前なら勝つだろ」
- ハル「クハハハハ悪り!!」
- ガクと桐姫のデート
- キリヒメ「全部欲しいの!!」
- ガクとリンリンのツッコミ
- 『トリリオンゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 桐姫のドレス
- 祁答院の靴底アクセサリー
- サイバーエージェントを買収しようとするハル
- 『トリリオンゲーム』の主題歌・挿入歌
- ドラマ版OP(オープニング):Snow Man「Dangerholic」