orangeの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『orange』とは、高校2年生の高宮菜穂(たかみや なほ)とその友人が10年後の自分から今後、後悔することを手紙で伝えられ、予期されることを変えていこうとするSFストーリーである。予期されることの中には、菜穂が恋をした成瀬翔(なるせ かける)が交通事故に遭うことが書かれており、菜穂はそれを防ぐために手紙の指示に従う。友情と死、恋愛から喜怒哀楽が感じられる青春ラブストーリーの『orange』は累計600万部を突破し、映画化されている。

菜穂はある日、須和も10年後の須和から手紙を受け取っていたことを知らされる。そこには翔の誕生日を聞いて祝ってほしい、ということが書かれてあった。菜穂が翔に誕生日と欲しいものを聞き出すと、「特にないよ」と翔は答えた。菜穂は必死にプレゼントするものを考えていた時、翔が部活用の鞄を持っていなかったことに気づく。「部活用の鞄持ってないの?」と菜穂が聞くと、翔はプレゼントに用意してくれるのではないかと気を使って「高いし、いいからね」と答える。そのやりとりを、廊下で翔の元彼女の上田先輩が聞いていた。菜穂が上田先輩に出くわすと、先輩から「バックは私があげるから。翔と釣り合わないんだから、諦めてくれる?」と菜穂に嫌がらせをしてきた。それを聞いていた貴子は「翔はあんたより、菜穂と一緒にいる方が楽しいんだよ」と、強気で言い返し、菜穂を守った。

「私達が翔までバトンを繋ぎます」

クラスで一番速く走れる翔は、先生に体育祭のリレーのアンカーに推薦された。翔はプレッシャーを感じていたため、アンカーは断りたいと思っていた。須和、貴子、あずさ、菜穂、萩田が10年後の自分から受け取った手紙には翔にアンカーをやらせないでほしい、と書いてあった。最初、須和が率先して「俺が変わるよ」と翔に声をかけたが、翔は「むしろ、俺やりたいし」と楽しみにしていた。手紙が予告する未来と現実に少しずつ違いが生まれていると感じたが、翔にアンカーの責任を負わせたくない、と思った須和は必死に翔を説得した。ホームルームの時間に翔から先生に、クラスメートの前でアンカーを降りたいことを伝えた。代わりに須和がアンカーに立候補し、翔はリレーには出場しない方向で話が進みそうだった。しかし、翔がリレーで走る楽しみを奪ってしまうかもしれない、と思った貴子が最初に「私も、リレーで走りたいです」と立候補した。それについで、須和、あずさ、菜穂、萩田も立候補する。翔はいつも仲の良いメンバーが立候補してくれたのを見て、「僕、やっぱりリレー出ます」と再び立候補する。貴子は「私達が翔までバトンを繋ぎます」と、6人で協力してリレーをやり遂げたい意思を伝えた。

須和の本心を見抜く

12月31日の神社へのお参りは毎年、須和、萩田、菜穂、あずさ、貴子の5人で行っていた。今年は翔を混ぜて、「6人で行こう!」とあずさが提案すると、須和が「ごめん、俺用事あるわ」と、断った。貴子は10年後の手紙を、その時点で見ていた。手紙によると、こんな未来が起きると書かれていた。

菜穂と翔がお参りの途中で2人で飲み物を買いに行ったときに2人になった際、翔の祖母の入院のことで喧嘩になった。翔が「ばあちゃんがいなくなったら、俺1人になる」と翔はつぶやく。菜穂は翔を安心させたくて「大丈夫だよ」と、無意識に言ってしまう。それを聞いた翔は、始業式の日に母親と病院に付き添う約束を破ったことを思い出し、「何が大丈夫なんだよ!」と菜穂に怒鳴った。菜穂は何も言葉にできず、翔もそこで立ち去ってしまう。しばらくの間、菜穂はその場で泣いて立ち尽くし、それを見かけた須和が菜穂に告白する。

その未来を避けようとしている須和を見て、貴子は未来の須和からの手紙にも同じことが書いてあるのだろうと予測した。須和が翔と菜穂を応援していることは知っていたが、須和が菜穂に好きであることを伝えずに後悔することもあるのではないかと思っていた。友達思いな貴子は、告白する前から諦めている須和の背中を押す。

萩田朔の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「高宮だろ?」

文化祭の準備で、須和、萩田、翔、菜穂、あずさ、貴子の6人で看板づくりをしていた。文化祭の一大イベント、ミスコンテストが話題に上がり、翔が「須和出たら?この前、マネージャー3人に告られてたし」と暴露した。須和は菜穂のことが好きだったため、菜穂にアピールするかのように「全員断った。好きなやついるし」と即座に答えた。須和が菜穂のことが好きであることを菜穂、須和以外は気づいていた。須和が「好きなやついるし」と答えた時、あずさと貴子は「やっぱりね」と顔を見合わせて笑う。しかし鈍感な萩田は「高宮だろ?」と、名前まではっきりと出してしまった。須和が自分で菜穂に気持ちを伝える前に須和の気持ちを暴露したことに、あずさと貴子は萩田の発言に怒った。一方、菜穂は「そうだよね。そんなわけないよね」と思い深く受け止めなかった。

インテリをアピール

夏休み前の最後の理科のテストを返却した日、余った時間を利用して先生が「もし、事前にテストの問題が分かっていたら、と思うことはありませんか?」と、タイムトラベルの話を始めた。先生が「僕は、タイムスリップすることは可能だと思います」と、生徒の興味関心を引くような発言をし、説明を始める。ブラックホールの中には時空のゆがみが生じ、そのブラックホールを作ることができればタイムトラベルは可能、と話した。しかし、それを聞いた萩田がタイムトラベルして過去の出来事を変えた場合、未来の事実と矛盾が生じるのではないか、ときわどい質問をした。多くの生徒が先生の長い話につまらない表情をする中、萩田だけが質問をし、インテリをクラスメートにアピールする。

「今日の放課後、ちょっと付き合えよ」

6人で体育祭のリレーに出ることになった。リレーのアンカーはクラスで一番タイムが速い翔が推薦された。翔が楽しめるようにいつも翔と仲が良い須和、萩田、菜穂、あずさ、貴子の5人がリレーのメンバーに立候補し、休み時間に練習をしていた。6人の中で一番タイムが遅く体力がない萩田は正直な気持ち参加はしたくなかったが、あずさに強制的に参加させられていた。何度練習してもタイムは速くならなかったが、どうにかして速く走るコツを知りたいと思った萩田は運動神経が良いあずさに「今日の放課後、ちょっと付き合えよ」と声をかけた。その時、萩田は内容を伝えなかったためあずさは2人で何をするのか、と内心ドキッとしていた。

先輩を騙して翔から遠ざける

文化祭の最終日、翔と付き合っていた上田先輩は翔と花火を見るため、翔を探していた。須和、萩田は菜穂と翔が花火を見る約束をしていることを知っていた。上田先輩は、翔がプールで花火を見る約束をしていると知ると、プールに向かった。萩田、須和は先輩を見かけ、翔を探しているのだと気付く。萩田は「翔ならサッカー部の部室に行きましたよ」と、嘘をつき、上田先輩を上手くまいた。

あずさのチアガールの姿に顔を赤らめる

須和、翔は菜穂のことが好きで、萩田はあずさのことが好きである。須和や翔は菜穂と2人で話したりするときに顔を赤らめて緊張することが多いが、萩田はあずさと話をしても、あまり緊張しない。普段は好きなあずさと話すときは平静を保つ萩田だが、体育祭の日にあずさ、菜穂、貴子がチアガールのユニホームを着て3人の前に現れると、顔を赤らめて凝視していた。

「翔はいないよ。今...高宮が向き合ってるのはお前だ須和」

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