いっぽんマツ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

いっぽんマツの概要

いっぽんマツとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、「東の海（イースト・ブルー）」の「ローグ・タウン」で「ARMS SHOP」という創業200年の武器屋を営んでいる人物である。
ミホークとの戦いで刀を二本失ったゾロが「10万ベリーで二本売ってくれ」と店にやって来た際には、ゾロを刀の素人だと判断する。実は「大業物」という大変優れた刀だったゾロの「和道一文字」を20万ベリーで買い叩こうとしたが、女剣士・たしぎの無自覚の介入で断念せざるを得なくなる。

「5万ベリーの籠の中から好きなものを持っていけ」とゾロに投げやりに指示するも、たしぎが発見した「三代鬼徹」に手を伸ばしたゾロをみて「妖刀だからやはり売れない」と引き留めた。
しかし全く臆せず三代鬼徹で「運試し」を行い無傷だったゾロを気に入って、店の家宝である「雪走」と「三代鬼徹」を無料で託すなど、漢気を見せた。

いっぽんマツのプロフィール・人物像

年齢：38歳 → 40歳
身長：157センチメートル
肩書き：武器屋店主
出身地：東の海 ローグタウン
誕生日：1月31日
星座：みずがめ座
血液型：X型
好物：一本うどん
CV：平野正人

禿げあがった頭をしているが両サイドに鳥の翼のような形の髪の毛があり、額の中央にソフトモヒカンのような毛束が少量残っているという、変わった髪型をしている。服装は紺色の甚兵衛と草履。性格は妻にも指摘される程にドケチで、金を持っていなさそうな客に対してはいい加減な態度を見せる。しかし「妖刀」と聞いても全く怯まず、「運試し」と称して刀の真下に腕を差し出したゾロを見て彼を見直した。
妻のいっぽんウメには頭が上がらない恐妻家で、彼女から風呂掃除を命じられると即座に返事をしていた。

いっぽんマツの能力

優れた刀鑑定能力

「10万ベリーで二本の刀を売ってくれ」と店にやって来たゾロを見て、いっぽんマツは「刀の価値も知らない素人」だと判断する。そして彼が腰に差していた刀が「和道一文字」という名刀だと一目で見抜き、ゾロを騙して20万ベリーで買い叩こうと画策するのだった。その後介入したたしぎが「買えば1000万ベリー以上の価値がある」とばらしてしまった為に計画は失敗してしまう。
金のない素人にはいい加減な態度を見せるいっぽんマツだが、刀の鑑定眼は非常に優れていることがうかがえる。

いっぽんマツの来歴・活躍

妖刀「三代鬼徹」とゾロの運勝負

「東の海」ローグタウンで創業200年の武器屋を営むいっぽんマツのもとに、「10万ベリーで刀を二本売ってくれ」という男（ロロノア・ゾロ）が現れた。いっぽんマツは彼が「刀の価値も知らない素人」だと判断して、ゾロが持つ「和道一文字」を安く買いたたこうとしたが、そこに突如女剣士のたしぎが現れる。彼女は刀マニアで、ゾロの刀を「1000万ベリー以上の値が付く大業物」だとバラしてしまったのだった。

計画が失敗したいっぽんマツは悔しそうにたしぎに預かっていた刀「時雨」を返すと、ゾロに「5万円の籠の中から好きなものを持っていけ」と投げやりに言う。たしぎはその中に「三代鬼徹」という名刀を発見しゾロに勧めるが、ゾロは刀を手に取ると「妖刀か」と呟いた。
いっぽんマツはゾロが「妖刀」の事を知っていたのかと驚きつつ、「鬼徹一派の刀はいずれも優れていたが、必ず妖刀となり持ち主は悲運の死を遂げた」と説明する。しかし「鬼徹」を気に入ったゾロは刀を欲しがり、いっぽんマツは必死に止めた。

するとゾロは「運試し」として剥き出しの鬼徹を空中に放り投げ、その軌道の真下に腕を差し出す。ゾロは一つの傷を負う事もなく無事であり、満足げに「貰ってく」と宣言した。もう一本の刀を探すゾロに、いっぽんマツは慌てた様子で家宝の「雪走」を差し出し、無料で「三代鬼徹」「雪走」をゾロに託した。
いっぽんマツの妻であるいっぽんウメは「ケチなあんたが家宝まで渡しちまうとは」とからかうも、いっぽんマツは「男が男に夢を託して何が悪い!!!!」と満足げだった。

いっぽんマツの関連人物・キャラクター

ロロノア・ゾロ

ロロノア・ゾロとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、「麦わらの一味」で剣士を務めている男性である。緑色の髪と、腰に挿した3本の刀が特徴的。極度の方向音痴である。
船上レストラン「バラティエ」で、ゾロの目的だった男ジュラキュール・ミホークに勝負を挑むも、全く歯が立たずに敗北する。
その際3本のうち2本の刀を折られてしまい、10万ベリーを持っていっぽんマツの店を訪れた。

「和道一文字」を買い叩かれるところだったゾロだが、店に来る途中ですれ違った女剣士・たしぎが介入したおかげで難を逃れる。もともとゾロには刀を売るつもりなど一切なかったが、邪魔されたいっぽんマツから投げやりに、「5万の刀の中から適当に選べ」と言われた。
たしぎが発見した「三代鬼徹」を気に入ったゾロだが、妖刀の気配を感じる。いっぽんマツは「優れた刀だが、鬼徹一派の刀は悉く羊頭になっており、持ち主は悲運の死を遂げる」と売ることを拒否した。
ゾロは「運試し」として刀を放り投げた先に腕を差し出すも、無傷だった。彼の心意気に惚れ込んだいっぽんマツから「三代鬼徹」と彼の家宝「雪走」を無料で託された。

店を出てまもなく「女海兵」たしぎが「麦わらの一味」のロロノア・ゾロを捉えようとしたが、ゾロはたしぎを一蹴し、それ以降彼女との間に因縁が生じている。

ロロノア・ゾロ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ロロノア・ゾロとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団の剣士。三本の刀を操る三刀流剣技の使い手。「世界一の大剣豪になる」という夢を持っており、戦闘では積極的に強敵と戦う。黒い手ぬぐい、左目の傷、腹巻き、左耳の三連ピアスが特徴。最初に麦わら海賊団に加入したメンバーであり、副船長と度々間違われるが、公式では副船長という設定は明言されていない。武装色の覇気に優れ、ワノ国では覇王色の覇気にも目覚めた。

たしぎ

たしぎとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、スモーカーとコンビを組む海軍所属の女剣士である。非常に目が悪く、メガネをかけていないと至近距離でも人を間違えるほどである。ドジだが性格は生真面目。顔はゾロの幼馴染で、亡くなった女剣士くいなそっくりであり、初めて会った時のゾロはかなり動揺していた。

刀マニアであり、刀図鑑を持ち歩いている。初登場時はいっぽんマツに預けていた刀「時雨」を回収する目的で彼の店に訪れたが、先客だったゾロが持っていた刀を「和道一文字」だと言い当て、1000万ベリー以上の価値がある名刀だと暴露する。
また刀マニアの本領を発揮して、籠の中から「三代鬼徹」を見つけ出した。

この時はゾロの正体を知らなかったが、その直後彼が「麦わらの一味」の一人だと知り、怒りの表情で斬りかかる。しかしゾロには全く歯が立たず、以降彼との間に因縁のようなものが芽生えるのだった。

たしぎ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

たしぎとは、『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海軍の剣士。海軍中将スモーカーの副官を務めている。G-5支部の大佐。G-5支部ではたしぎが唯一の女性であることから「大佐ちゃん」と呼ばれており、同支部の男性たちから不本意ながら可愛がられている。そんなたしぎの外見は、麦わらの一味の剣士であるゾロの幼馴染、くいなに瓜二つ。正義感が強く負けず嫌いな性格の一方、トロく、ドジな一面も持ち合わせている。ゾロに対抗心を持っており、目の敵にしている。

いっぽんマツの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「男が男に夢を託して何が悪い!!!!」

いっぽんマツは刀の価値を知らないゾロを騙して名刀をせしめようとするなど、お金にがめつい印象を与えるキャラクターである。しかし「三代鬼徹」の呪いに打ち勝ったゾロに「鬼徹」をタダで譲り渡し、家宝にしていた名刀「雪走」までも託したのだった。いっぽんマツの妻は「ドケチのあんたが家宝まであげちまうとはね」と苦笑していたが、いっぽんマツは意に介さず「男が男に夢を託して何が悪い!!!!」と返答している。
このやり取りを見ていたたしぎは「腰抜けて立てないや……」と、「男の世界」に呆然とした表情を浮かべるのだった。

その後いっぽんマツは間髪入れず妻から「………さっさと風呂掃除しちまいなよ!!」と命じられて「はいっ!!!」と即座に返答しており、ゾロとの「男の会話」と尻に敷かれている「妻との会話」のギャップも楽しめる、印象深いセリフである。

いっぽんマツの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話