CP9の任務外報告（ONE PIECE扉絵連載）のネタバレ解説・考察まとめ

『ONE PIECE』（ワンピース）の概要

『ONE PIECE』（ワンピース）は、日本の漫画家・尾田栄一郎が描く少年漫画。海賊を題材としており、主人公モンキー・D・ルフィが、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を見つけて海賊王になる夢を叶える冒険譚を描いている。1997年に集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、1999年にはTVアニメ化され、2000年には劇場版映画が製作・公開されるなど、あっという間に大人気作品に成長した。その人気はとどまることを知らず、世界に広がりを見せる。翻訳版は世界の57以上の国や地域で発売されており、劇場版映画も海外で公開がされた。

『ONE PIECE』では、各話の扉絵を利用した短期集中型の連載「扉絵連載（表紙絵連載）」が本編と並行して掲載されることがある。内容は、本編で活躍が終わったキャラクターが主役として活躍するサイドストーリー。扉絵連載で登場したキャラクターは、本編に再登場することが多い。最初の活躍から再登場するまでに長い期間を空けていても、扉絵連載を挟むことでそのキャラクターが再登場までにどのような生活・冒険をしてきたかが補完されているため、読者はあまり混乱することなく、そのキャラクターの再登場を楽しむことができる。

「CP9の任務外報告」とは

「CP9の任務外報告」とは、少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の各話の扉絵を利用して描かれる、短期集中の連載「扉絵連載」の第十弾。全33話で構成されており、単行本50巻から54巻に収録されている。
主要人物は、世界政府の闇の諜報機関「CP9（シーピーナイン）」のメンバー。ロブ・ルッチ、カク、カリファ、ブルーノ、ジャブラ、フクロウ、クマドリの7人だ。「CP9」の面々は、司法の島エニエス・ロビーで主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味と対決。「CP9」の歴史上最強の諜報員と謳われていたロブ・ルッチもルフィに敗北を喫した。

エニエス・ロビーが壊滅に至った失敗を上司のスパンダムに擦り付けられた「CP9」のメンバーは、世界政府から追われる身になってしまう。「CP9」のメンバーは、ルフィとの戦いの後、目を覚まさないロブ・ルッチを助けるために海列車の線路を歩いていて、「春の女王の町」と呼ばれる島セント・ポプラへ向かうのだった。

「CP9の任務外報告」のあらすじ・ストーリー

逃走の「CP9」

司法の島エニエス・ロビーで、「CP9」は主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味に敗北した。海軍の総力を結集した総攻撃バスターコールが発動したせいで、エニエス・ロビーは壊滅。島の生存者は0に思われた。しかし「CP9」のメンバーの一人・ブルーノは、悪魔の実「ドアドアの実」の能力を使って仲間を助けて回っていた。なんとか7人が集まることはできたが、リーダー的存在だったロブ・ルッチのダメージは思いの外大きく、目を覚まさない。「CP9」のメンバーは、ロブ・ルッチを救うために行動に出ることにした。

しかしエニエス・ロビーには「CP9」を捕まえようと海軍がやってきた。「CP9」の司令官だったスパンダムが、エニエス・ロビー崩壊の失態を部下である「CP9」のメンバーに擦り付けたのだ。おかげで「CP9」のメンバーは海軍に追われる身となってしまった。

セント・ポプラに到着

「CP9」のメンバーは、エニエス・ロビーから出ている海列車の線路の上を歩いて、「春の女王の町」と呼ばれるセント・ポプラに到着した。お金を持っていない「CP9」のメンバーは、それぞれの能力や特技を活かして、町の人を相手にロブ・ルッチの治療代や自分達の衣服代を稼ぐ。ロブ・ルッチは病院で十分な治療を受けることができ、やがて目を覚ました。動けるようになったロブ・ルッチは退院することができ、「CP9」のメンバーは大いに喜ぶ。そして束の間の休息とロブ・ルッチの退院祝いを兼ねて、ボーリングを楽しむ。

キャンディー海賊団討伐

ボーリングを楽しんでいると、町が騒ぎになっていることに気がついた。キャンディー海賊団がセント・ポプラに攻めてきたのだ。「CP9」はキャンディー海賊団を相手に戦い、町の人はそれに歓声を上げる。徹底的に悪を根絶やしにするという信念を持ったロブ・ルッチ達は、海賊が再起不能になるまで痛めつける。相手が海賊と言えど、やりすぎだ。町の人間は「CP9」を恐れて、建物の中に引っ込んでしまう。その様子を見て、「CP9」はここにはいられないと町を出ていく決意を固めた。その時、一人の少女がやってきてお礼に一輪の花をカリファに差し出す。その少女の純粋な感謝の気持ちがまぶしくて、「CP9」のメンバーは涙を浮かべた。

故郷グアンハオへ

「CP9」のメンバーは、キャンディー海賊団の船でセント・ポプラを出港。グランハオという場所に辿り着いた。そこは次世代の「CP9」が修行をする場所であり、ロブ・ルッチ達の故郷とも言える場所だった。そこへ「CP9」のメンバーを追って悪魔の実「ベリベリの実」の能力を持つベリーグッド大佐率いる部隊が上陸してくる。ロブ・ルッチ達は故郷に騒ぎを持ち込ませないと、海軍の前に立ちはだかった。

海軍を返り討ちにしたロブ・ルッチは、電伝虫で集中治療室にいる上官スパンダムに連絡をする。そして、「いずれ必ず戻ります」とスパンダムに伝えた。スパンダムはロブ・ルッチ達が自分に復讐に来ると恐れ、父・スパンダインに「CP9」を抹殺するように懇願し、親子は抹殺計画を練り始める。

一方、その頃、「CP9」はベリーグッド大佐達が乗ってきた海軍の船に乗り、海の彼方へ消えるのだった。

「CP9の任務外報告」の登場人物・キャラクター

CP9（シーピーナイン）

ロブ・ルッチ

CV：関智一

「CP9（シーピーナイン）」のリーダー的存在だった男。長い「CP9」の歴史の中でも最強と謳われる諜報員で、海軍の上層部や王下七武海の面々からも一目置かれる存在である。自身の肉体を極限まで鍛える体術「六式（ろくしき）」は奥義の域まで達しており、その他、悪魔の実「ネコネコの実 モデル"豹（レオパルド）"」の能力や全身あらゆる所に意識を張り巡らせ、自らの身体を操る「生命帰還（せいめいきかん）」と呼ばれる技も使いこなす。新世界編では、天竜人（世界貴族）直属の諜報機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」に所属している。

ロブ・ルッチ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ロブ・ルッチとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。「CP（サイファーポール）」と呼ばれる世界政府の諜報機関に所属している。初登場はウォーターセブン編。造船会社ガレーラカンパニーの職人として登場し、その後「CP9」の諜報部員だったことが判明した。新世界編では、「CP」の中でも最上級機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」に所属している。幼い頃から英才教育を受け、13歳の頃には「CP9」に所属していたというエリート。「必要悪」という正義を掲げ、暗殺対象を確実に抹殺する。

カク

CV：置鮎龍太郎

「CP9」のメンバーの一人。角張った長い鼻を持っており、作中ではよく麦わらの一味の狙撃手ウソップと間違えられる。20代と「CP9」の中でも若いが、喋り方は語尾に「じゃ」をつけるなど、老人のような喋り方をする。冷静な性格をしているが、悪魔の実「ウシウシの実 モデル"麒麟（ジラフ）"」の能力を得てからコミカルな演出が増え、やや頭の悪そうなキャラクターとなった。新世界編では、天竜人（世界貴族）直属の諜報機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」に所属している。

カク（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

カクとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。「CP（サイファーポール）」と呼ばれる世界政府の諜報機関に所属している。初登場はウォーターセブン編。造船会社ガレーラ・カンパニーの職人として登場し、その後「CP9」の諜報部員だったことが判明した。非常に人気のあるキャラクターで、ウォーターセブン編連載当時は麦わらの一味に入る船大工候補の筆頭だったため、その正体に衝撃を受けたファンは多い。新世界編では、「CP」の中でも最上級機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」に所属している。

カリファ