ウィッチウォッチ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィッチウォッチ』とは、篠原健太による少年漫画。集英社出版の『週刊少年ジャンプ』にて、2021年10号より連載されているロマンティックコメディである。鬼の末裔であるモリヒトこと乙木守仁には、千年に一度誕生するといわれる魔力を持つ魔女の若月ニコという幼馴染がいた。その魔力を狙う黒魔女たちからニコを守るよう、彼女の母親から頼まれたモリヒト。こうしてモリヒトとニコの同棲生活は始まった。

ニコが幼い頃にモリヒトへ宛てた手紙がある。「モイちゃんへ。ニコはずっとずっとモイちゃんのともだちだよ」魔女が強い信念を込めて書いた文字には、本人にその気がなくても呪いの効果があった。
ニコはモリヒトのことを恋愛対象として見ているが、モリヒトはいつまでたってもニコを親友としか思っていないのはこの手紙のせいだというのだ。
呪いは「高い壁」であり、恋愛対象としての気持ちが溢れて壁を越えられたら完全に解かれる。解除するには現時点でのモリヒトの気持ちを知る必要があった。
「相手の気持ちが分かる魔法でもあれば良いんやけどなぁ」カンシが呟くとニコは「それはあるのよ。でもダメだよね、こういうの使っちゃうの」と言う。普段から2人の関係を見てヤキモキしていたカンシとネムとケイゴは、言葉を揃えて「全然いいと思う!!」と叫んだ。
相手の姿を見ながら「フィーリングラム」という魔法をかけると、その人への想いが愛情の場合は花が咲き、友情の場合は虫が現れるというものだった。
早速モリヒトにニコの写真を見せて魔法をかけてみる。「お願い!花咲いて…!」。
するとモリヒトの頭上には2匹のイモ虫が現れ、1匹の周りをもう1匹がグルグルと周っているのだった。
「使命感でニコを守ろうと機械的に動く実直な友情…かな」と、ニコはすごく落ち込んだ。
何も知らないモリヒトは「ニコどうしたんだ?暗い顔をして」と声をかけた。落ち込む気持ちを隠すようにニコは「あの日の手紙拾ってくれてたんだね、すっごい嬉しかったよ。ありがとね、モイちゃん」と笑顔を見せた。
ドキッとするモリヒト、その瞬間、頭上のイモ虫は蛹となって大きな蝶となり空へ飛び立って行くのであった。
大きな羽根を羽ばたかせるその姿を見上げながら、カンシが「これは花や」と呟く。「そうね。いつか溢れるだろ。見守ろう」ネムとケイゴも同意見だった。

『ウイッチウォッチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『SKET DANCE』とのコラボレーション

本作は作者・篠原健太の代表作『SKET DANCE 』とコラボレーションしている。2021年2月1日『週刊少年ジャンプ』にてスタートした新連載作品のテレビCMには、『SKET DANCE』の3人組ボッスン、ヒメコ、スイッチが登場。
さらに2023年2月6日発売の『週刊少年ジャンプ』では、2周年を迎えた本作を記念してスケット団のキャラクターが登場し話題となった。また作中の描写から、『SKET DANCE』から12年後が舞台であることが判明している。

数々のマンガ賞を受賞

2022年6月「第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」にて、「comicspaceユーザーのレビューや評価・注目度などで熱量の高い作品を選出する」comicspace賞を受賞。さらに同年8月に発表された「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門では第2位を獲得した。
作品の受賞を受けた作者は、『なんとなくこの賞は若手の新人作家さんのためのものだというイメージがあったので、自分には縁がないだろうと我関せずのスタンスでいたのですが、突然耳元で「次に来る!」と叫ばれ目が覚めるような思いでいます。とても嬉しいです。投票してくださった方々ありがとうございました。 本当に次に来ると思っていいんでしょうか。来るといいな。「わたし…来ちゃった」と玄関先で言われるように、より一層がんばります!』とコメントした。

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