STEINS;GATE（シュタインズ・ゲート）の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

岡部の最終的なパートナー

岡部は厨二病丸出しの自称マッドサイエンティストである。普通なら女性にはまず興味を持たれそうにないが、内に秘めた仲間想いな気質や驚くべき胆力を言動の端々に感じるのか、彼は周囲にする女性陣のほとんどから好意を寄せられている。
物語の最初から最後まで最高の相棒として彼を支え続けた牧瀬紅莉栖、岡部の強いところも弱いところも熟知している幼馴染の椎名まゆりはもちろん、オタク仲間のフェイリス・ニャンニャンやラウンダーの桐生萌郁も異性の友人としての好感以上のものを抱いている。正統続編である『STEINS;GATE0』に登場する比屋定真帆（ひやじょう まほ）も、明確に言葉にはしていないが常に岡部を案じ、同時に強く信頼し、運命を共にしても構わないというほどの好意を見え隠れさせている。

マルチエンド方式のゲーム版ではそれぞれに個別のエンディングのあるキャラクターと結ばれることはできるが、アニメ版では終始大事件に振り回されていてそれどころではないという事情もあり、岡部が誰かと正式に交際し始めるような描写は無い。

ダルの妻で鈴羽の母親は誰なのか

鈴羽は未来からやってきた少女で、彼女の父はダルである。そうなると気になるのは「ダルは誰と結婚して鈴羽を儲けたのか」という点だ。
『STEINS;GATE』が発売された直後は「作中に登場する女性の中の誰かではないか」との声もあったが、続編である『STEINS;GATE0』で種明かしされたところによると、彼は阿万音由季（あまね ゆき）というオタク気質の年上の女性と知り合い、交際し、結婚して娘に恵まれたようである。

当然ながら鈴羽もまた自分の母親が誰なのか知っており、ダルが由季を相手に「どう誘えばいいか分からない」と泣き言を口にするシーンでは、「私が生まれているということは絶対うまくいくんだからしっかりしろ」と発破をかけている。

時の彼方に飛ばされたまゆりと鈴羽の行方

本作のクライマックスシーンで、まゆりと鈴羽は岡部を激励するためにタイムマシンを機動して時を渡り、そのまま行方不明となっている。
普通に考えれば「岡部が紅莉栖が刺されて倒れているのを見て“死んだ”と勘違いした世界が正史として確定したのだから、まゆりと鈴羽も然るべき状態に改変されたのでは」となるが、このタイミングでちょうど時間移動中だった彼女たちにこれは適用されないのではないかとの指摘もあった。この推測が正しいとすれば、完全無欠のハッピーエンドを迎えたはずの『STEINS;GATE』の物語は、“別の世界線のまゆりと鈴羽”という犠牲をそのままに完結したこととなる。

アニメ版『STEINS;GATE0』では後者の説を採用した上でのフォローが描かれ、「人類とその文明が死滅した遥かに未来に辿り着き、タイムマシンも破損して時間移動できなくなったまゆりと鈴羽の前に、新たにタイムマシンを完成させた岡部が2人を迎えにやってくる」というシーンがオリジナルの描写として追加されている。
数多の苦難を乗り越え、唯一取りこぼした仲間たちを救うために、自信と迫力に満ち溢れ、いつもの厨二病的なノリと共に現れる岡部の姿は「この上なくカッコいい」、「最高のアニオリ」と大絶賛。物語の最後の一幕として見事な大団円を決めた。