キガ/飢餓の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

キガ/飢餓の悪魔とは、『チェンソーマン(第二部)』の登場人物で、“ヨル”こと戦争の悪魔の姉を名乗る存在。
普段は主人公三鷹アサが通う第四東高等学校の生徒として過ごしている。デビルハンター部の部員でもあるが、これといった活動を行っている様子はない。ヨルと、彼女と肉体を共有しているアサに接触し、2人のことを“妹”と呼んで助力を申し出る。しかしその手口は「事態を悪化させ、アサとヨルにも命の危険をもたらす」という悪意に満ちたものであり、彼女たちからは敵に等しい存在と認識され、強く警戒されている。

キガ/飢餓の悪魔の概要

キガ/飢餓の悪魔とは、『チェンソーマン(第二部)』の登場人物で、主人公三鷹アサ(みたか アサ)と肉体を共有している戦争の悪魔の姉を名乗る存在。
普段はアサが通う第四東高等学校の生徒として過ごしている。デビルハンター部の部員でもあるが、これといった活動を行っている様子はない。

作中では“ヨル”と名乗っている戦争の悪魔、そして彼女と肉体を共有しているアサの前にたびたび現れ、2人のことを“妹”と呼んで様々な助力を申し出る。しかしその手口は「事態を悪化させ、アサとヨルにも命の危険をもたらす」という確信的な悪意に満ちたものであり、彼女たちからは敵に等しい存在と認識され、強く警戒されている。

キガ/飢餓の悪魔のプロフィール・人物像

“スターターロープのついた心臓”を模したイヤリングをつけた、ショートカットの少女。目元や口元にほくろがあり、瞳は同心円状になっている。外見は完全に人間のものだが、元からこういう姿の悪魔なのか、“人間の死体に悪魔が憑依した”魔人なのかは不明。
語り口調は感情を感じさせないが、アサに対して「飢餓の悪魔」ではなく「キガちゃん」と呼ぶよう要求するなど、意外とお茶目な性格。一方で目的のためには一切手段を選ばず、被害も犠牲も気にしないといういかにも悪魔らしい一面も持つ。

“ヨル”こと戦争の悪魔のことを「妹」だと認識し、彼女の力になるよう振る舞っているが、結果として彼女を苦境に立たせることが多く、本当に善意からなのか悪意に満ちた嫌がらせなのかは判然としていない。ヨルはキガのことを警戒しており、アサにも注意するよう伝えている。

キガ/飢餓の悪魔の来歴・活躍

地獄の有力悪魔

『チェンソーマン』に登場する悪魔は、全てが“地獄”という異世界で生まれた存在である。そんな悪魔たちの中でも、キガは特に強大な力を持ち、姉妹たちと共に気ままに暮らしていた。
ある時、地獄にチェンソーマンことチェンソーの悪魔が誕生。すさまじい強さと、「食べた悪魔の司る事象に関する記憶も記録も存在も消滅させる」という能力で何体もの悪魔を葬る。第一部に登場したマキマによると、「かつて地獄で四人の騎士とチェンソーマンが戦った」ことがあるらしく、キガこそはこの時チェンソーマンに立ち向かった“四人の騎士”の1人だと思われる。

戦いの結果がどのようなものだったのかは特に語られていないが、この中でキガが「妹」として扱っている戦争の悪魔はチェンソーマンに力の大半を奪われてしまう。これを取り戻すため、戦争の悪魔はチェンソーマンを追って人間たちの暮らす現世へと向かう。
これを知ったキガは自身も現世に向かい、人間としての姿と立場を確保して、戦争の悪魔を探す。先んじて「第四東高等学校のデビルハンター部にチェンソーマンがいる」という情報を手に入れたキガは、ここで待っていればいずれ戦争の悪魔もやってくるだろうと考え、学校の生徒としてデビルハンター部に所属するようになる。

悪魔として活動する中、キガは「人間の作る美味しい料理」にすっかりハマってしまい、間もなく地上に現れる“最悪の恐怖”によって人間の時代が終わることを憂いていた。戦争の悪魔であれば“最悪の恐怖”に勝てる可能性がわずかにあるらしく、キガはこれを利用して人間の時代が存続するよう取り計らうことを考えていたのだった。

正義の悪魔事件

やがて戦争の悪魔もチェンソーマンに関する噂を聞きつけ、第四東高等学校の生徒である三鷹アサ(みたか アサ)の死体に憑依して魔人となり、調査のためにここに乗り込んでくる。この時、アサは脳の大部分がまだ生きていたこと、「人間社会への潜伏に利用できる」と戦争の悪魔が判断したことから自我を消されることなく息を吹き返し、2人で肉体を共有する状態となっていた。同時に、戦争の悪魔はアサとのコミュニケーションのために“ヨル”と名乗るようになる。
チェンソーマンを探すヨルと、彼女に「協力すれば肉体を返すが、断れば自我を消す」と脅されたアサは、共有する肉体を2人で使いながらデビルハンター部に近づいていく。しかしアサの友人が正義の悪魔と契約し、その全能感に突き動かされるまま暴走する事態が発生。アサはこれを止めようとするも、ヨルの力を必要以上に引き出してしまい、友人に致命傷を与えてしまう。

「このままでは友達が死んでしまう」と狂乱するアサの前に姿を見せたキガは、「その子を助けたいなら、姉である自分が手を貸してあげる」と申し出る。その正体も目的も知らないままアサが助けを求めると、キガは彼女の友人の傷を癒す。しかしこの時必要以上の力を流し込まれたアサの友人は、巨大な怪物と化した上に狂乱して暴れ出す。
結局アサの友人は、悪魔と融合したまま駆け付けたチェンソーマンによって切り刻まれ、人としての心を取り戻すも“両手がチェンソーになっている何者か”に斬殺されるという最期を遂げる。キガは確かに致命傷を負ったアサの友人を助けはしたものの、かえって事態を混乱させる結果となった。

水族館での邂逅

その後ヨルは「チェンソーマンの正体には少しずつ肉薄している。“自分の所有物を武器化する”自分の能力で、今の内にもっと強い武器を作ろう」と画策。そのためにデンジという少年を利用しようとアサに提案する。渋々ながらこれを承諾したアサは、武器化する条件を満たすためにデンジを自分の虜にしようと水族館デートに誘う。
キガは水族館にやってきたアサの前に現れ、「アサは理性的だから、デンジを虜にしたとしても使い捨ての武器に変えることはできない」と語る。さらに「理性がなければその枷は無くなる」と言って、彼女たちを無限の回廊と化した水族館の中に閉じ込める。

これはキガの力ではなく、彼女がどこかから連れてきた永遠の悪魔という存在の力によるものだった。さらにキガはどのようにしてかアサとヨルを引き離し、アサが理性を失うのを待つも、彼女は「“この水族館は自分の所有物だ”と強く認識した上で武器化する」という方法で、一緒に閉じ込められた人間たちと共に脱出する。
直後にヨルもアサの体の中に戻り、彼女によって永遠の悪魔は討伐される。キガはそれを黙って眺めていたが、水族館の中に囚われた人間たちの中に吉田ヒロフミ(よしだ ヒロフミ)という高校生デビルハンターがいることに気付くと、彼と視線を交わして去っていった。

支配の悪魔との再会

キガは“最悪の恐怖”の打倒のために、戦争の悪魔と完全な協力体制を敷くことを望んでいた。そのために「アサを飢えさせた上で、“飢えた者を操る”自分の権能で支配下に置く」ことを画策し、落下の悪魔に協力させてこれを実行しようと考える。
しかしチェンソーマンの乱入やナユタの介入によってこれに失敗。ならばナユタを味方につけようと“最悪の恐怖”について説明し、「美味しい料理が食べられなくなるのは嫌だ」という点については同意を得るも、一方で「学校がある」ことを理由に協力することを拒まれる。

世界平和チェンソーマン協会

「チェンソーマンをどうするか」で意見を交わすアサ(左)とヨル(右)の間に割って入るキガ。

落下の悪魔の力は世界規模で影響があり、日本だけでも確認できるだけで2000人以上の死者が出ていた。この大惨事に人々が恐慌する中、アサの通う学校の生徒会長で熱烈なチェンソーマンマニアの伊勢海ハルカ(いせうみ ハルカ)は「こういう時に頼りになるのはチェンソーマンだけだ」と主張し、世界平和チェンソーマン協会なるグループの発足をテレビで宣言する。
実はこの伊勢海の動きは、キガともう1人別の悪魔の差し金によるものだった。「チェンソーマンをどうするのか」で議論を重ねるアサとヨルの前に割って入ったキガは、彼女たちに「チェンソーマンは2人いて、アサを助けたのとヨルから力を奪ったのは別人だ」と説明。言葉巧みに誘導し、アサを世界平和チェンソーマン協会に加入させ、“チェンソーマンから戦う力を奪う”ために彼女に悪魔を狩らせていく。

チェンソーマン奪還作戦

キガが世界平和チェンソーマン協会を設立したのは、その信者の大半を自在に姿を変える力を持つ火の悪魔と契約させ、“偽者のチェンソーマン”にして暴れさせることにあった。そうやって世界規模の暴動を起こすことで「チェンソー」と「戦争」への恐怖を増大させ、アサとヨルとデンジを一気に強化しようとしたのである。
この計画はほぼ完全な形で実行されるも、以前からデンジを警戒していた公安が彼の身柄を確保。デンジは眠らされたまま悪魔収容センターで解体処分されることになってしまう。それでは自分の最終目標が達成できないと考えたキガはアサ(とヨル)に接触し、「一緒にチェンソーマンを救おう」と提案。「チェンソーマンに恩を返すチャンス」と意気込むアサと共に、悪魔収容センターへの侵入を試みる。

アサのドジによって早々に切り札を使うはめになる一方、「世界平和チェンソーマン協会の幹部」として捕らえられたいた伊勢海たち元デビルハンター部の面々と再会。伊勢海から「お前の言いなりになったせいで家族も人生も滅茶苦茶だ、もう絶対に従わない」と絶縁を宣言され、これをあっさり受け入れる。しかしキガたちの目的が「チェンソーマンの救出」にあると知ると、チェンソーマンマニアの伊勢海は急に興味を示し始め、結局は仲間と共に彼女たちに同行する。
その後「打倒チェンソーマン」という目的を同じくするサムライソードと手を組み、公安に恋人を人質に取られて従っていたクァンシを退け、キガたちはついにデンジを救出。キガの用意した隠れ家へと彼を運び、再生させる。早速戦いを挑むサムライソードとヨルを尻目に、キガはひたすら食料を口に運んでいた。

ナユタの捜索

状況を理解したデンジは、「暴動の中で離れ離れになったナユタを探したい」と主張し、アサたちの要求をいったんは退ける。しかし彼女とはぐれた場所にあったのは、燃え尽きたアパートの残骸だけだった。愕然としたまま瓦礫の中を調べ続け、「チェンソーマンになればなるほど悪いことが起きる、もう2度と変身しない」と力なく口にするデンジを見たキガは、「空腹だとネガティブになる」と語って腹ごしらえすることを提案する。
「食欲が湧かない」と言ってこれを断るデンジだったが、「チェンソーマンを倒し、心臓と一体化しているチェンソーの悪魔を分離させて、デンジに普通の心臓を移植することで彼を人間に戻す」というキガたちの計画を聞き、「どうしてお前がそんなことを知っている」と彼女に疑念と敵意を向け始める。

その後一行は、改めて腹ごしらえするべく寿司屋に向かう。ここに示し合わせたかのように世界平和チェンソーマン協会の幹部であるバルエムが現れる。バルエムは「自分は“完璧なチェンソーマン”の力を少し借りたいだけだ」と語り、そのためには人々の恐怖とデンジの不幸が必要だと説明し、一行にナユタの生首を見せつける。

キガ/飢餓の悪魔の関連人物・キャラクター

三鷹アサ(みたか アサ)/戦争の魔人(せんそうのまじん)

独り暮らししながら第四東高等学校に通う少女。真面目で融通が利かず、言いたいことは遠慮なく口にする割に周囲の評価を気にする一面も持つ。
悪魔関連の事件に巻き込まれて命を落とすも、その場にいたヨルが死体に入り込み、彼女の自我に利用価値を見出したことから同じ肉体を2人で共有する間柄となる。

キガはヨルと肉体を共有する彼女のことも「妹」だと認識しており、その周囲に現れてはたびたび手を差し伸べる。しかしその手法はさらなる被害や犠牲、果てはアサ自身の命の危険も顧みないもので、アサからは危険な存在だと見なされ警戒されている。

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レゼ/爆弾の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

レゼ/爆弾の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

レゼとはチェンソーマンの登場人物で、とある雨の日主人公デンジが電話ボックスの中で出会った女性。カフェ「二道」でバイトをしている。きゃしゃで物腰穏やかな美少女であり、右側にリングの付いたチョーカーを首につけている。デンジとレゼは夜の学校に忍び込んだり一緒にお祭りに行ったりしながら徐々に距離を縮めていく。しかしレゼの正体はデンジの心臓を狙うソ連の工作員で、「爆弾の悪魔」と融合し頭部を爆弾に変えられる武器人間だった。

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落下の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

落下の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

落下の悪魔(らっかのあくま)とは、『チェンソーマン(第二部)』の登場人物で、落下する恐怖を司る強大な悪魔。 キガこと飢餓の悪魔をして「世界を最悪の恐怖に導く1人目の悪魔」と評価されるほどの実力者。物理的な意味での“落下”だけでなく、気分が“沈む”、“落ち込む”といった精神的な働きも権能の一部として操ることができる。周囲の人間たちに「思い出したくもない最悪の記憶」を蘇らせて落ち込ませ、上空に向かって落下させるという不可思議な力を使う。

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吉田ヒロフミ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

吉田ヒロフミ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

吉田ヒロフミとは『チェンソーマン』の登場人物で民間デビルハンター。デンジが各国の刺客から狙われた際、護衛としてマキマに雇われる。作中では珍しい民間のデビルハンターながらその戦闘力は非常に高く、作中最強キャラクターの1人であるクァンシの攻撃も素手で受け止めている。契約悪魔は「蛸の悪魔」で、蛸足による攻撃のほか墨での攪乱や索敵など様々な用途に使用可能。色気のある顔立ちで風格も十分だが、実は現役高校生である。

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天使の悪魔/エンジェル(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

天使の悪魔/エンジェル(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

天使の悪魔(エンジェル)とは『チェンソーマン』の登場人物で、公安退魔特異4課に所属する悪魔。「天使」という名前の通り、背中に翼を持ち頭の上には天使の輪が浮かんでいる。中性的な見た目だが男性で、人間の寿命を吸い取るという特殊能力を持つ。姫川の死後、後任として早川アキのバディとなるが、「働くくらいなら死んだ方がマシ」と公言するほどの怠け癖から当初は不仲であった。しかしレゼや台風の悪魔との戦いを通して、徐々にアキとバディとしての絆を深めていく。

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永遠の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

永遠の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

永遠の悪魔(えいえんのあくま)とは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』に登場するチェンソーマンの心臓を狙う悪魔。空間を捻じ曲げ、外部と完全に遮断された脱出不可能な領域とすることができる。デンジの中にあるチェンソーの悪魔の心臓を狙って公安4課の面々をホテルのフロアに閉じ込め、デンジを差し出すように要求する。対処不可能な状況にコベニが錯乱し、荒井がデンジを差し出そうとする中、「永遠の悪魔が死にたくなるまで痛めつける」という作戦を思いついたデンジによって殺される。

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サムライソード/刀の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

サムライソード/刀の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

サムライソードとは『チェンソーマン』の登場人物で主人公デンジに敵対する敵役。デンジと同様に刀の悪魔の心臓を移植されており、左手首から刀を抜くことで悪魔の姿に変身できる。自分の正当性を疑わない独善的な性格で、かつてデンジに祖父のヤクザを殺されたことを恨み、沢渡アカネと組んで公安特異課襲撃事件を計画した。初めての対決では目にもとまらぬ居合斬りでデンジを圧倒したが、再戦時には修行を経てパワーアップしたデンジによって体を真っ二つにされ敗北した。

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暴力の魔人/ガルガリ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

暴力の魔人/ガルガリ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

暴力の魔人(ガルガリ)とはチェンソーマンの登場人物で、公安退魔特異4課所属の魔人。ガスマスクとペストマスクを合わせたような仮面を装着し、パーカーを被っている男性。魔人でありながら強すぎるため、常に毒の出る仮面で力を制御されている。他の魔人と比べて人間の脳が多く残っていることから理性が高く、争いを嫌う気さくな性格。バディである東山コベニとの仲も良好で、「自分はマスクで食べられないからコベニが幸せそうに食べてる姿を見たい」とよく食べ物をおごっている。

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