ペコムズ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

ペコムズの概要

ペコムズとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。ビッグ・マム海賊団の戦闘員。ライオンのミンク族で二足歩行・サングラスとスーツを着用しているのが特徴。大柄で気性が荒いが、サングラスを外すとつぶらな瞳をしている。
もともとは、兄貴分のペドロとゼポが結成したノックス海賊団に所属していたが途中で海賊団を離れる。その途中でビッグ・マムのナワバリに流れ着いて命を救われたことで、ビッグ・マム海賊団の世話になる事になった。
動物系悪魔の実「カメカメの実」の能力者。甲羅はダイヤモンド並の硬さを誇り、甲羅に籠れば大抵の攻撃は通用しない。しかし使用後はすぐに戻れないのが弱点。武装色の覇気の使い手でもある。奥の手として満月を直視することでミンク族の奥の手「月の獅子（スーロン）」に変身することができ、この形態になると一時的にまるで獅子のように髪の毛が増え、身長が伸び、身体能力は大きく向上する。しかしペコムズはこの制御が全くできず、一度月の獅子（スーロン）になると暴走するだけの怪物になってしまう。
出身はゾウのモコモ公国で、故郷にいる頃は有名な悪童だった。
麦わらの一味の船長ルフィからは「ペコマムシ」、カメに変身した際には「カメマムシ」などと呼ばれている。「ガオ」という口癖があったり、頻繁にガッツポーズをするなど、言動に特徴があるキャラクター。

ペコムズのプロフィール・人物像

所属：ノックス海賊団 → ビッグ・マム海賊団戦闘員
所属船：クイーン・ママ・シャンテ号
誕生日：4月11日（ガッツポーズの日）
年齢：27歳
身長：232㎝
血液型：S型
懸賞金：3億3000万ベリー
種族：ライオンのミンク
悪魔の実：動物系「カメカメの実」
覇気：武装色・見聞色
出身地：偉大なる航路・新世界・ゾウ・モコモ公国
好物：魚人等のお菓子・ショコラタウンのチョコ
CV：飛田展男

性格は荒々しく、喜怒哀楽が激しい。海賊らしく恫喝まがいな事をするものの、義理堅く情に流されやすい一面もある。仲間と同族を想う気持ちは強く、命を救ってくれた恩人には、敵であろうと感謝を忘れない。凄む際にはサングラスを上げて「ギロリ!」と相手を睨むが、つぶらな瞳の為、逆に可愛くなって威圧感が減る。
長く故郷のゾウを離れていたためか、ミンク族特有の言葉遣いは抜けてしまっている様子。
モコモ公国の侠客団団長であるペドロは幼馴染の兄貴分。その為ペドロとは敵対する立場にあるものの、今でもペドロの事を「兄貴」と呼び、頭の上がらない様子をみせている。ミンク族の指導者の一人であるネコマムシからも、「ペコムズを抑えられるのはペドロしかいない」と評されている。

ペコムズの能力

悪魔の実：カメカメの実

動物系悪魔の実「カメカメの実」の能力者。
獣形態では、四肢や首を甲羅の中に収納することができる。その甲羅はダイヤモンド並の硬度を誇り、ガトリングガンでの攻撃にも無傷で耐えきることができる。
変身できる動物がカメである為、ほかの動物系の能力者と比べて攻撃力やスピードは劣るが、防衛力には特化している。また、カメの特徴から背後からの攻撃に対して特に強く、不意打ちを仕掛けられても致命傷は回避しやすい。しかし使用後は元に戻れないという弱点がある。
このカメの力に覇気を合わせることで、自然系能力者にも素手でダメージを与えることができるなど、ペコムズの基礎戦闘能力は非常に高い。
基本的に武器を使わず、体術と変身能力による防御を中心とした接近戦を得意としている。

月の獅子（スーロン）化

ペコムズはミンク族であるため、満月の夜には「月の獅子（スーロン）」化することができる。
この形態になると、一時的にまるで獅子のように髪の毛が伸び、身長が伸び、身体能力が大きく向上する。これは満月の光がミンク族を高揚させることで、記憶の奥底のさらなる野生が呼び起された姿であると言われている。ミンク族は「月の獅子（スーロン）」化すると一気に凶暴さが増す。一晩で戦い疲れて死んでしまう暴走形態になるため、事前に訓練をして制御しておく必要がある。制御できるようになっても、肉体への負担は大きい為長時間の変身はできない。変身は、目を月光から隠すことで解除される。
ただしペコムズは「月の獅子（スーロン）」化の制御ができず、ミンク族として極めてリスキーな欠点を抱えている。一度力を解放してしまうと、ただ本能のみに従って暴走する怪物になってしまう。暴走したペコムズの戦闘力は相当凶悪なものらしく、ミンク族の仲間からも恐れられている。
麦わらの一味のサンジ奪還作戦に多くのミンク族が名乗りを上げたが、ネコマムシが「ペコムズがいる」と言っただけでほぼ全員が一斉に沈黙していた。ペコムズの暴走を抑えることができるのはペドロの声だけである。
ペコムズが普段からサングラスをかけているのは、つぶらな瞳を隠している他にも、うっかり満月を見ても暴走しないようにするためでもある。

ペコムズの来歴・活躍

過去

ペコムズの出身はゾウのモコモ公国。故郷にいる頃は有名な悪童だった。
もともとは、兄貴分のペドロとゼポが結成したノックス海賊団に所属していたが、けがや闘志の問題から旅を続けられなくなった者たちを率いて海賊団を離れる。その途中でビッグ・マムのナワバリに流れ着いて命を救われたことで、ビッグ・マム海賊団の世話になる事になった。
その為、ビッグ・マムの万国（トットランド）では、かつてのノックス海賊団のクルーたちも暮らしている。
しかしその5年後、ペドロとゼポはビッグ・マムの歴史の本文（ポーネグリフ）に目をつけ、ホールケーキアイランドに侵入する。それによってビッグ・マムの怒りを買い、ゼポは寿命のすべてを奪われて死亡。ペドロも70年分の寿命を奪われて殺されそうになった。しかしペコムズの必死の嘆願と、ペドロがタマゴ男爵の目を奪った代償に自分の目玉を抉り出したことから、命を長らえることができた。

魚人島編

麦わらの一味がホーディー・ジョーンズ率いる新魚人海賊団を破った後、ビッグ・マムからの命令を受けたペコムズと相棒のタマゴ男爵は、魚人等にお菓子を取りに来た。
この時麦わらの一味とも対面していて、お菓子が納められないことが理由で魚人等を滅ぼすと脅してきたことに怒ったルフィが、ビッグ・マムに宣戦布告する場面に居合わせた。その後、ペコムズとタマゴ男爵は、ルフィたちが海賊カリブーから取り返したリュウグウ王国の財宝をお菓子の代わりに受け取り帰路につく。
ペコムズは途中でカリブーに攻撃されるものの、軽く返り討ちにし、何事もなかったかのように帰っていった。

ゾウ編

ペコムズはビッグ・マムから、麦わらの一味のサンジを連れてくる任務を任されていた。
その後科学者シーザー・クラウンを連れたサンジたちを追跡する中で、故郷であるゾウに辿り着く。しかしそこが壊滅していることを知ると怒り狂い、仲間たちの無事を第一に確認する。家族や友人と再会した際には大泣きしていた。ペコムズはミンクたちから、「麦わらの一味のおかげで毒ガス地獄から救われた」という事実を聞かされた。そこでペコムズは、麦わらの一味への恩義を返すため、サンジを連れて帰るという任務を放棄しようとした。しかし行動を共にしていたファイアタンク海賊団頭目のカポネ・ベッジの怒りを買い、背後から砲撃されて重傷を負う。ペコムズのゾウでの行為はすでにビッグ・マム海賊団に知られてしまっており、任務を放棄したペコムズは、付き合いの長いタマゴ男爵からも見放されてしまった。
その後麦わらの一味の船医チョッパーの治療で少しずつ回復し、サンジを奪還するホールケーキアイランドへ向かう麦わらの一味の案内役として同行することになる。

ホールケーキアイランド編