チュウ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

チュウの概要

チュウとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、「アーロン一味」として東の海・ココヤシ村一帯の支配を行っていたキスの魚人である。かつてフィッシャー・タイガー率いる「タイヨウの海賊団」に所属していたが、タイガーの死後船長の座を引き継いだジンベエが七部下に召集されたことをきっかけに、タイヨウの海賊団内で分裂が起きる。

七武海加入の見返りとして、タイガーを殺した報復に海軍を襲撃した結果、敗北して投獄されていたアーロンがインペルダウンから解放された後、ジンベエに反発したアーロンは殴り倒される。チュウは彼に従い、仲間達と共に船を降りたのだった。

その後ココヤシ村周辺に建てられた「アーロンパーク」を拠点に海賊行為を行っていたが、麦わらの一味と激突した結果敗北し、インペルダウンに投獄された。

人間に対して激しい嫌悪感を抱いており、「魚人こそ至高の種族」との考えを持っている。逆に人間に対しては「下等種族」と蔑んでいた。

チュウのプロフィール・人物像

年齢：33歳
身長：257センチメートル
懸賞金：550万ベリー
所属：タイヨウの海賊団船員 → アーロン一味幹部
所属船：スナッパーヘッド号 → シャーク・スパーブ号
出身地：偉大なる航路／魚人島・リュウグウ王国 魚人街
種族：キスの魚人
誕生日：5月23日
星座：ふたご座
血液型：X型
好物：アサリの味噌汁
CV：小野坂昌也

突き出た唇と、短めの金髪が特徴的である。口癖は「チュッ」。魚人らしく水を操って戦闘を行うが、逃げ足の速いウソップを追いかけられるなど、その俊足ぶりにも目を見張るものがある。
アーロンやクロオビ、はっちゃんとは子供の頃からの付き合いであり、こっそりと地上にある「シャボンディパーク」を覗きに行った経験がある。

アーロンたちと同様「魚人こそ至高の種族」「人間は下等種族」など、人間に対して深い嫌悪感を抱いている。

チュウの能力

水鉄砲（みずでっぽう）

口の中で水を圧縮し、勢いよく打ち出す技。攻撃を受けた海兵は体を貫かれて出血している。

水大砲（みずたいほう）

大量の水を吸い込み、勢いよく相手に向けて吐き出す技。田んぼ一面分ほどの大量の水が必要になるため連射はできないが、威力は相当なものである。

百発水鉄砲（ひゃっぱつみずてっぽう）

口に含んだ水を連続で吐き出す技。木の幹を抉り取るほどのパワーがある。

チュウの来歴・活躍

タイヨウの海賊団時代

チュウは子供の頃から付き合いがあるアーロン、はっちゃん、クロオビと共に、「魚人島の英雄」フィッシャー・タイガー率いる「タイヨウの海賊団」に所属する。単独でマリージョアに襲撃を仕掛け、天竜人の奴隷を種族の区別なく解放したタイガーが賞金首となってしまったからだった。そのほか魚人街出身のジンベエやマクロとその部下、元奴隷だったアラディンなども加わり、各地の天竜人の奴隷たちを解放してまわる。

船にはタイガーが定めた「決して殺しはしない」というルールがあったが、アーロンやクロオビ、チュウなど「魚人こそ最高の種族」と考えている彼らにとっては生ぬるい掟だった。そしてある時タイガーは元奴隷だった人間の少女・コアラを故郷の島まで送り届けるよう依頼され、航海の末彼女を島まで送り届けることができた。
しかしタイガーは島民からの通報によって待ち伏せしていた海軍によって致命傷を負う。人間の血液の輸血を拒否したタイガーは「天竜人の奴隷だった」という衝撃の過去を明かし、「人間に恨みを残すな」と言い残して死亡した。

アーロンは海軍に対して報復を仕掛けるも、大将のボルサリーノ／黄猿に返り討ちに遭い、インペルダウンに収監されていた。しかしタイガーの後を継いで船長になったジンベエが王下七武海に召集されたことをきっかけに、「タイヨウの海賊団」はバラバラになってしまう。七武海加入の見返りで解放されたアーロンだが、「政府の狗になった」ジンベエに反発し、重傷を負う。アーロンはそのまま船を降りることを決め、チュウも彼に従って仲間と共に船を降りた。

ウソップとの対決

その後は「アーロン一味」の幹部として東の海・ココヤシ村一帯の支配を行い、「シャボンディパーク」に似た「アーロンパーク」を拠点に活動する。

アーロンたちは「一億ベリーで村を売る」という約束でココヤシ村の少女・ナミを航海士として働かせていた。彼女は資金を集める為海賊専門の泥棒として活動していたところ、麦わらの一味と出会って一時的に手を組む。ナミは隙を見て彼らの宝を奪い、村に戻ってきていた。しかしナミを追いかけてきた麦わらの一味と接触し、激しい戦闘が勃発したのである。

チュウは麦わらの一味・ウソップと対峙する。この時のウソップはまともに戦闘経験が無く、チュウは魚人族特有の技である水鉄砲や水大砲などを放って彼を追い詰めた。しかしウソップはチュウを油断させるために自身にタバスコを掛けて、多量の出血を装い倒れていたのである。そしてチュウが近寄った隙にウソップは彼に酒をかけ、火をつけて燃やす。最後はハンマーでしたたかに殴り倒され気を失った。

その後アーロン共々海軍に捕縛され、途中で脱走したはっちゃんを除き、インペルダウンに投獄された。

チュウの関連人物・キャラクター

アーロン

アーロンとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、「アーロン一味」の船長として東の海・ココヤシ村一帯の支配を行っていたノコギリザメの魚人である。荒くれ者が集う魚人街の出身で、リーダーだったフィッシャー・タイガーを慕っていた。そのタイガーが天竜人の奴隷を解放するという事件を起こし、賞金首になったことをきっかけに「タイヨウの海賊団」が結成される。アーロンは仲間と共に所属することを決めた。

船には「向かって来るものとは戦って奪うが、殺しは絶対にしない」というルールがあったが、人間嫌いのアーロンたちは「生ぬるい」と内心反感を抱いていた。
ある時タイガーは人間の少女・コアラを故郷の島まで送るよう頼まれる。当初は奴隷としての性質が抜けずに怯えていたコアラだが、航海を続ける中で徐々に乗組員と打ち解けていく。
しかしアーロンは「大人になるころには、あのガキもほかの人間と同様差別するようになる」と考えていた。

コアラを無事母親に引き渡した帰り、島民からの通報によって待ち伏せしていた海軍によって瀕死の重傷を負う。そして「天竜人の奴隷だった」という衝撃の過去を明かし、人間に恨みを残すなと言ってこと切れた。しかしアーロンはタイガーが「人間の血液を拒否したことで殺された」と感じ、海軍に襲撃を仕掛ける。
敗北してインペルダウンに収監されていたが、船長となったジンベエが七武海に加入する見返りとして解放された。アーロンは反発して仲間と共に船を降りることを決め、後に東の海・ココヤシ村での悲劇が起こった。

クロオビ・チュウ・はっちゃんとは子供の頃からの付き合いであり、こっそり地上にある「シャボンディパーク」を覗きに行ったことがある。その思い出が無意識のうちに反映されたのか、アーロンが拠点としていた「アーロンパーク」は「シャボンディパーク」とそっくりだった。
敗北後は海軍によって全員捕縛され、護送中に脱走したはっちゃん以外のメンバーはインペルダウンに投獄されている。