おおきく振りかぶっての名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『おおきく振りかぶって』とは、部員10人の新設野球部である西浦高校が弱気で卑屈な投手・三橋廉を中軸に一丸となって甲子園優勝を目指す青春野球漫画である。従来のスポーツ漫画にはない繊細な心理描写や日常の細やかな描写がされており、一球ごとの読み合いによる心理戦が展開されているのが特徴である。主人公三橋が、チームと共に成長していく姿も描かれており、白熱の試合展開から、人間模様まで幅広く取り扱っているが故に名言・名場面が多い作品となっている。
数学の教師でもある志賀剛司(しがつよし)が、選手達に質を上げるためには一人ひとりが意識をして練習に取り組むことの大切さを伝えたセリフが「練習は量より質だ。質を上げるためには一人一人の意識が重要なのは分かるよね。やれる!と思うこと!やる!と集中すること!やってよかった!と満足すること」である。簡単にできることではないけれど、「食事」を利用してこれらの意識が持てるので実践してみることとなる。高校野球を通して技術だけではなく、脳内のホルモンを利用して質を上げた練習に取り組むことが描かれている。質を重視することで効率的に強くなる方法を具体的に示されており、それを練習に取り入れて実践している選手の姿が印象に残る。
浜田良郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「こっちこそだー!感動をありがとー!」
浜田良郎(はまだよしろう)は西浦高校の応援団長である。三橋は昔山岸荘に住んでいた時の遊び仲間で、三橋に野球のグラブをあげたことがあり、三橋の野球を始めるきっかけを作った人物。応援団として、チームが負けていても盛り上げてくれる。桐青高校との試合で、激闘の末に勝利を手にした西浦高校の部員達が挨拶に来た時に伝えた言葉が「こっちこそだー!感動をありがとー!」である。雨の中、どんなに不利な状況でも応援している人を盛り上げ一緒に戦っていた姿勢がうかがえる。応援団長として、初仕事を完璧に終えた浜田の印象に残るセリフである。
河合和己の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「夏の初戦だぞ。レギュラーが出るし、エースが投げるよ。去年と同じ道がオレたちにも用意されてる…なんて錯覚するなよ?夏大には道なんかないぞ。」
夏大の怖さを一番良く分かっている桐青高校のキャプテン河合和己(かわいかずき)は、今年初出場で1年生ばかりのチームの西浦高校と初戦であたり「簡単に勝ちそう」と相手を舐めている部員達に言ったセリフが「夏の初戦だぞ。レギュラーが出るし、エースが投げるよ。去年と同じ道がオレたちにも用意されてる…なんて錯覚するなよ?夏大には道なんかないぞ。」である。昨年は夏大を制覇した桐青高校だが、一昨年は1回戦負けをした経験があることから、どんな相手であろうと油断したら付け込まれることを知っている河合。そうした想いから部員達の気を引き締め夏大に挑んでいこうとする闘志が感じられる場面である。
「色々厳しいことも言ったけどここまでついてきてくれてありがとう! 明日っからが本番だ!よろしくな!」
桐青高校のキャプテンである河合は、長い間バッテリーを組んできた高瀬準太(たかせじゅんた)に「ありがとう」と伝える。河合は、夏大に向けた練習が今日で最後になることからお礼が言いたかったのだが、準太は勝てばまだまだ一緒に練習できると思い不思議そうな表情をする。そうした準太の態度から、言い方を改めたのが「色々厳しいことも言ったけどここまでついてきてくれてありがとう! 明日っからが本番だ!よろしくな!」である。お礼を言うと、「ここで終わり」のように聞こえることから「よろしく」と言うことで、一緒に長く戦っていこうという姿勢が分かる。河合と準太のバッテリーとしての絆と上級生と下級生という立場から、負けたらバッテリーとして最後になるということが伝わる一言である。
榛名元希の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「オレがっ1人で点取られたんすよ。限界だったのはオレっす。あんたらは負けてねェ…っ」
武蔵野高校のピッチャー榛名は、強豪校からスカウトがくるほどの腕前でありMAX時速144キロの剛腕投手である。武蔵野は総合的に実力は高くないが、榛名を中心にまとまりのあるチームである。中学時代の榛名は、勝ち負けにこだわらずに、自身で球数を決めるなど怪我をしないように野球をしていたが、武蔵野に入ってからは「チームを勝たせたい」と想いが変わっていった。そして、夏大で強豪ARC学園に負けて言った言葉が、「オレがっ1人で点取られたんすよ。限界だったのはオレっす。あんたらは負けてねェ…っ」である。点を取られて負けたのはピッチャーであった自分の責任であり、チームメイトは得点を取ってくれた。そのことから、「チームは負けてない」というのである。野球に対して冷めている印象の榛名が、チームの勝利のために戦い感情を全面に出した印象に残る場面である。
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『おおきく振りかぶって』とは、ひぐちアサによる日本の漫画作品。講談社「月刊アフタヌーン」にて2003年11月号より連載が開始された。従来のスポーツ漫画にはない繊細な心理描写や日常の細やかな描写が高く評価され、2006年には第10回手塚治虫文化賞「新生賞」を受賞した。2007年、講談社マンガ賞も受賞し、累計発行部数1000万部を突破。全く新しいタイプの野球漫画として高く評価されている作品。 弱気で卑屈な性格の投手・三橋を中心に、1年生だけしかいない県立西浦高校野球部が甲子園を目指す物語。
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目次 - Contents
- 『おおきく振りかぶって』の概要
- 三橋廉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「オレのせいでチームが負ける…だけど投げなくちゃ!ここは投げる人間が立つ場所なんだから!」
- 「オレはここでホントのエースになる!」
- 「オレがみんなを落ち着かせられる。オレが大丈夫ならみんな大丈夫 オレがエースなんだ!」
- 「オレの目標は全国制覇だ!」
- 「振りかぶって投げる!」
- 阿部隆也の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「オレがお前をホントのエースにしてやる。そのかわり言う通りに投げろよ。首振る投手は大嫌いなんだ。」
- 「やっぱ笑顔がいいね」
- 「投手としてじゃなくてもオレはお前がスキだよ!だってお前頑張ってんだもん!!」
- 「オレは三橋の弱気は変えられないと思っていたし、変わらなくていいと思った。友達になるわけじゃない。 オレのサインに首を振らなきゃ、性格なんてどうでもいいと思っていた。 『オレ』が『オレの野球』をやりゃあいい…なんてつまらないこと、どうして思ってたんだろう!」
- 「ならオレ3年間けがしねぇよ。病気もしねぇ!お前の投げる試合は全部キャッチャーやる!」
- 「初戦はノーデータ覚悟してたけど、桐青は露出が多いからある程度準備できる。バッテリーのクセとバッターのクセ分析して、あとは守備で変なミスさえしなきゃあ…こいつが完封してくれる!」
- 花井梓の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「能力とか性格とか境遇とか、んなこと言い出したら何もできない。口実探してんじゃねぇんだよ。」
- 「三橋!後のことは任せてお前の一番いい球投げろ!お前の投げる球なら誰も文句ねぇから!」
- 「どうにかして越えてやりてぇって毎日の挑戦と結果が苦しくて辛くていいんだ」
- 「目標を立てたら実現できるってわけじゃない。目標は自分がそこへ向かっていくって約束なんだ。」
- 「カントクを勝たせたいってのは変かな?」
- 田島悠一郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺はどんな球でも打つよ!一試合で打てなかった球無いもんね」
- 「無死満塁だったのに1点しか入れらんなかった。4番のくせにカッチョワリーけど、ベンチに帰れないことはねぇよ。お前、力全部出してんだろ?守ってりゃそれはわかるから、一緒にベンチ帰ろうぜ!」
- 「努力のタマモノだろ。マネはできないよ。」
- 「この想いがオレの野球にマイナスなはずがない」
- 「プラス思考ビーム」
- 泉孝介の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「投げ勝っている!捕ってやるぜ三橋!」
- 水谷文貴の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「オレは7番用のスライダーを…打てる!」
- 百枝まりあの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「野球をホントに楽しめるのは…ホンキで勝とうとする人間だけよ」
- 「捕手が投手につくした分を投手は信頼で返すのよね。信頼されるっていいものでしょ。」
- 「集中するには練習を楽しむこと!」
- 「なら俺が4番を打つと言うのかと思った!」
- 「いいミスだよ!」
- 志賀剛司の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「練習は量より質だ。質を上げるためには一人一人の意識が重要なのは分かるよね。やれる!と思うこと!やる!と集中すること!やってよかった!と満足すること」
- 浜田良郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
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- 河合和己の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「夏の初戦だぞ。レギュラーが出るし、エースが投げるよ。去年と同じ道がオレたちにも用意されてる…なんて錯覚するなよ?夏大には道なんかないぞ。」
- 「色々厳しいことも言ったけどここまでついてきてくれてありがとう! 明日っからが本番だ!よろしくな!」
- 榛名元希の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「オレがっ1人で点取られたんすよ。限界だったのはオレっす。あんたらは負けてねェ…っ」