神之塔(Tower of God)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『神之塔(Tower of God)』とは、韓国のNAVER WEBTOONで連載された冒険ファンタジー作品を基にしたアニメーションのことである。原作は全世界累計閲覧数が45億回を超える人気作品。主人公の少年「夜」が「ラヘル」という少女を探しに伝説の塔の頂点を目指すストーリーとなっている。物語の舞台の「塔」の頂上にたどり着いた者は、望むものすべてが手に入るといわれている。塔の頂上にはすべてがあり、神となれる。星を求めて塔を登るラヘルと、彼女を追って塔を登ることを決めた夜の始まりと終わりの物語。

塔を守る神的存在。ザハード王たちが塔に登る前から存在している。神之水の主人。各階の絶対者でもある。

ポジション

チーム戦では選別者たちは5つの役割に分類される。釣り師、ヤリ使い、灯台守り、捜索者、波使いとなっている。

釣り師は、戦闘の中核となる存在。至近距離で戦うポジション。
ヤリ使いは、遠距離攻撃を行うポジション。
灯台守りは、司令塔で戦闘の際に情報を把握し伝えるポジション。
捜索者は、釣り師の補佐を行う。戦闘の最前線で敵の情報を探るポジション。
波使いは、神之水を操り、主に戦闘の補助を行う。戦場を支配するポジション。

試験・ゲーム

鬼ごっこ

ポジション合同テストで行われた試験。チームごとで鬼ごっこを行い、活躍状況に応じてポイントが加算される。試験官から1名、チームの“釣り師”のポジションから代表1名を選んだ合計2名が“鬼”となる。勝利条件は、自分のチームの鬼をゴールまで逃がすか、試験官の鬼からバッジを奪うかのどちらか。勝ったチーム全員に10万ポイントが、試験官の鬼からバッジを奪った者には20万ポイントが加算される仕組みになっている。試験官の鬼が、チームの鬼からバッジを奪った場合チームの負けが確定する。

潜魚狩り

“魚”が“マンドルくじら”に狩られた後、脱出するゲーム。“魚”が神之水で作った球体に入り潜魚と共にマンドルくじらに食べられる。再び地上に戻ってこられれば(排出されれば)試験合格となる。マンドルくじらに害をなす生物も生息しており、“魚”以外の選別者たちはマンドルくじらの狩りを他の生きものに邪魔させないことがミッションとなる。

『神之塔』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

クンの裏切り

試験官側の鬼であるクォントにチームの鬼であるアナクの場所まで連れて行くという提案をするクン(画像左)。その後、ラウレ(画像右)の神之水でクォントをアナクの元まで運んだ。

第8話の合同テストでのワンシーン。Aチームの灯台守りであるクンはチームの作戦を考え、試験官であるクォントを出し抜く。チームの勝利が確信したと思った瞬間、チームの鬼役であるアナクがクォントに捕まり、チームの敗北となる。状況を把握できないチームにクンは「自分のせいだ」と謝罪する。しかし、これは全てクンの作戦通りであったことが分かる。クォントをアナクの元までつれていったのはクンとラウレであり、その真実を知る試験官側は困惑する。だが、ユハンはこれを見て、「彼は仲間を裏切ってなんかいない」と言う。クンにとっての仲間とは捜索者の試験で作られた友達リストの10人のことだった。クンは初めからこの10人が塔の上に登る最善の策を練り、強敵の多いAチームが敗北することを選んでいた。夜がいるBチームが勝利するために必要な情報を手に入れて敗北することがクンの作戦だった。

夜「僕がラヘルの脚になって塔を登ります」

夜の決意に他の選別者たちはそれを受け入れる。

第10話のワンシーン。ホーによって重症を負わされたラヘルは治療を受け、一命を取り留めた。しかし、完全に回復することは叶わず、歩くことができない身体になってしまう。夜はラヘルを見つけたことで塔に登る理由がなくなったが、「僕がラヘルの脚になって塔を登ります」とクンとラークに宣言した。これを聞いて、夜の今後が気になっていた2人は「夜に協力する」と嬉しそうに言う。

試験を通して、選別者たちの間で仲が深まった。特に、ポジションの1つ“捜索者”のミッションでシビスとハツが集めていた“友達リスト”に書かれた10人は守るべき仲間であり、塔を登るために協力するという強い絆が生まれていた。そのメンバーはシビスとハツ、夜、クン、ラウレ、ホー、リンネン、ラーク、エンドロシ、そしてアナクの10人だった。エンドロシとアナクは初めはお互いを敵視していたが、戦闘をを交えるうちに互いの強さを認めるようになる。

アナク「私たちは、全員で塔を登る」

散々争い合っていたアナク(画像左)とエンドロシ(画像右)も。夜のために協力して戦うようになる。

12話のワンシーン。管理人の試験を受ける夜とラヘルのために一緒に戦う選別者たち。アナクとエンドロシは協力してユガと戦っていた。しかし、ユガが夜の妨害を行うことで試験は混乱に陥り、駆け付けたユリは試験を中断することを提案する。中断してしまえば、夜とラヘルは失格になってしまうため、ユリの言葉にアナクは「失格でいいわけない。私たちは、全員で塔を登る」と言い放った。

友情や絆という関係から一番離れていたアナクが、夜とラヘルを失格にさせまいと必死に話す様子が見られる。夜や仲間の存在がアナクの閉ざされた心を開いていることが分かる一言。

『神之塔』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

夜のフルネームは”二十五日の夜”

第6話に捜索者のミッションでシビスとハツが友達を10人探してサインしてもらうというシーンがある。そこにはクンやホーのように苗字や名前だけの者のいれば、ポンセカル・ラウレやセレナ・リンネンのようにフルネームで名前を書いている様子も見られる。そんな中、夜は自分の名前を「二十五日の夜」と記載している。アニメで夜の本名が登場するのはこの用紙に書かれた名前のみである。夜曰はく、この名前は生まれた日にちなんだものだということ。

「二十五日の夜」とは、一般的にイエス・キリストの誕生を表すもので、『神之塔』にはキリスト教関連のものが多いことが関係していると考えられる。

クンの武器

クラウンゲームでマンヴァロンデナを使って王冠をコピーし、敵を欺いたクン(画像右)。本物の王冠は夜(画像左)が持っている。

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