漂流教室(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ
『漂流教室』とは、1972年から1974年まで『週刊少年サンデー』にて連載された楳図かずおによるSF漫画作品。公害と「時間を越えた母子の愛」がテーマになっている。小学6年生の高松翔が通う大和小学校が、ある日大きな爆音と揺れに襲われる。揺れが収まり門の外を見てみると、荒廃した大地が広がっていた。生徒のみならず教師までもパニックに陥り次々と死んでいく。環境破壊によって滅びた未来の世界に放り込まれた子供たちは、なんとか生き延びようと様々な困難に立ち向かう。
6年生の男の子。大和小学校国の建設大臣となる。陰ながら生き残りのために翔たちと一緒に奮闘する。翔たちと砂漠へ水を掘り起こしに行くが、遭遇した未来人類と戦うことになり首を嚙み切られて死亡する。
石田(いしだ)
6年生の男の子。大和小学校国の食料大臣となる。翔たちと東京駅から脱出する際に、爆風で鼓膜が破れ気を失う。そこに大友が大きな広告看板を倒して下敷きになって死亡する。
そのほかの生徒達
山田 信一(やまだ しんいち)
6年3組の男の子。学校がタイムスリップした朝、翔と学校へ向かっていたが、給食費を取りに帰ったため難を逃れた。恵美子の唯一の協力者で、理解者である
柳瀬(やなせ)
6年3組の医者を目指す男の子。父親が医者であり、医療の知識がある。漂流前はカエルの解剖すらできなかったが、未来で翔が盲腸になった時には、皆に指示して手術を行い成功させる。
女番長(おんなばんちょう)
6年生で、女子生徒の中で「女番長」と呼ばれ恐れられているが、本人は「お姫様」と呼ばれたい。漂流前は学校に行かずに新宿や吉祥寺をうろつく不良娘だったが、漂流後は翔に代わって大和小学校を厳しく取り仕切ろうとする。トメ子とハツ子という子分が2人いる。大和小学校国の総理大臣を決める選挙で、翔に負けて自ら学校を去る。
仲田(なかた)
5年2組の男の子。西あゆみ曰く、おぼっちゃん育ちで気のやさしい神経質な性格。未来に来てしまった恐怖心から、どんなに食べても空腹が満たされない症状に陥ってしまう。後に、翔達を襲った怪虫は彼の妄想から生み出されていることが分かる。怪虫の仔に襲われる西あゆみを救うため、斧で自らの頭を殴り自殺した
橋本(はしもと)
6年1組の男の子。プールで溺れていたところを翔達に助けられるが、体調を崩して保健室へ連れて行かれる。発熱してひどく苦しみ始め、しばらくして黒い斑点が見つかりペストだと判明する。最初の罹患者である。感染を恐れた生徒達によって、寝ていた保健室ごと焼かれて死亡する。
美川(よしかわ)
6年3組の女の子。未来キノコを食べても平気そうな大月を見て、未来キノコを食べてしまう。徐々に体温が低くなり、爬虫類のような皮膚になるなど身も心も変貌し始める。「一つ目教」の教祖となって、不気味な一つ目を崇めるようになり、大月らと未来人類の元へ去ってしまう。その後、未来人類に襲われそうになった翔たちを助けるため、大月らと共に未来人類に立ち向かう。生死は不明。
そのほかの人物
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目次 - Contents
- 『漂流教室』の概要
- 『漂流教室』のあらすじ・ストーリー
- 漂流編
- 怪虫編
- ペスト編
- 未来人類編
- 天国編
- 『漂流教室』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 高松 翔(たかまつ しょう)
- 川田 咲子(かわだ さきこ)
- 大友(おおとも)
- 西 あゆみ(にし あゆみ)
- 小野田 勇一(おのだ ゆういち)
- 関谷 久作(せきや きゅうさく)
- 高松 恵美子(たかまつ えみこ)
- 大臣
- 我猛(がもう)
- 池垣(いけがき)
- 大月(おおつき)
- 柴田(しばた)
- 石田(いしだ)
- そのほかの生徒達
- 山田 信一(やまだ しんいち)
- 柳瀬(やなせ)
- 女番長(おんなばんちょう)
- 仲田(なかた)
- 橋本(はしもと)
- 美川(よしかわ)
- そのほかの人物
- 若原(わかはら)
- 大木(おおき)
- 馬内 守也(ばない もりや)
- 『漂流教室』の用語
- 怪虫(かいちゅう)
- ペスト
- 未来キノコ(みらい きのこ)
- 一つ目教(ひとつめきょう)
- 未来人類(みらいじんるい)
- 未来ヒトデ(みらいひとで)
- 『漂流教室』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 翔「ぼくたちは未来へきてしまったんだっ!!」
- 恵美子「ごらんなさい!!今だってサバクじゃありませんかっ!!」
- 盲腸になった翔を子供たちだけで手術し救うシーン
- 勇一「きっとこんな世界にならないようにする!!」
- 『漂流教室』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 候補の一つだったタイトルは『ただいま』
- 『漂流教室』の続編『14歳』
- 1985年に風見潤により小説化
- 1987年に東宝により映画化
- 2002年にフジテレビ系列にてテレビドラマ化