バジル・ホーキンス（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

百獣のカイドウの傘下へ

ある時、ホーキンスがキッドやアプーと話し合いをしていると空から何か得体の知れないものが降ってきた。それは高度1万メートルにある空島から投身自殺を図った、四皇・百獣のカイドウだった。そこでアプーは既にカイドウの傘下に入っていたことが判明。ホーキンスやキッド達はアプーに裏切られる形となった。キッドやキラーは傘下に入れというカイドウの言葉を拒否し戦った。しかしホーキンスはカイドウという”怪物”を目の前にして自らの死を悟り、戦わずしてカイドウの軍門に下るのだった。

ワノ国編

ワノ国編に突入し、ホーキンスは百獣海賊団の幹部”真打ち”として登場を果たす。見回りの途中に音信が途絶えた部下を探しに来たところでルフィとゾロに遭遇した。ワノ国にルフィ達が来ていることを知り、その場で討ち取ろうとするが、ルフィ達には逃げられてしまう。ホーキンスは麦わらの一味や麦わらの一味と同盟を組んでいるトラファルガー・ロー率いるハートの海賊団がワノ国に入り込んでいると確信した。

花の都で暴れまわった”おそばマスク（故郷ジェルマの科学力が生み出したレイドスーツを身にまとい、”ステルス・ブラック”という戦士に変装したヴィンスモーク・サンジ）”を探すために、同じ最悪の世代でホーキンスよりも一足先に百獣海賊団の傘下に入っていたX・ドレーク（ディエス・ドレーク）と共に花の都を見回ることになる。それと同時にオロチへの反逆の意志を持つ侍の証・足首に三日月の入れ墨をした者の捕縛も進めた。ホーキンスはドレークと共に湯屋に赴く。そこでは麦わらの一味の航海士・ナミと考古学者のニコ・ロビン、くノ一のしのぶが湯浴みをしていた。老若男女が入浴しているにも構わず、ホーキンスは湯屋に入り、服を着ている者も裸の者も関係なくあらためる。ナミは慌てて隠れようとしたがホーキンスに見つかってしまった。抵抗の意志はないとナミが両手を上げた瞬間、体に巻いていたタオルがはらりと落ち、その裸体がホーキンスや民衆の前に晒された。女性ですら、ナミの裸体を国宝級と称し、赤面する中、ホーキンスは表情一つ崩さない。しかし透明になる機能を持ったレイドスーツを着て湯屋に潜んでいた”おそばマスク”ことサンジと、”おそばマスク”がいると聞いて湯屋に飛び込んできたドレークはナミの裸体を見て鼻血を出して倒れてしまった。その時姿を現した”ステルス・ブラック”の姿を見て、ホーキンスは驚く。そして同じ北の海出身のドレークに、北の海のバイブル絵物語「海の戦士ソラ」の話をした。ホーキンスもドレークも「海の戦士ソラ」の大ファンであり、物語の中に登場する悪の組織ジェルマ66の戦士”ステルス・ブラック”を見て興奮した様子だった。

後日、ホーキンスは、ドレークと共に霜月康イエ／トの康の公開処刑の場に立ち会う。康イエは銃殺され、康イエの娘・トコも殺そうと場が混乱する中、トコを助けようと、麦わらの一味の一部が乱入。場はさらに混乱した。そんな中、ホーキンスは捕まった自身の部下を助けに現れたローの捕縛に成功する。そしてローに拷問をし、知っていることを洗いざらい吐かせようとしたがローは口を割らなかった。
ローはその後ドレークによって牢から逃される。そしてホーキンスはローに不意をつかれてその場では敗北を喫してしまうのだった。

ワノ国で年に一度行われる火祭りの夜、カイドウの居城・鬼ヶ島では盛大な宴が催されていた。そこへ打倒オロチ・カイドウの志を掲げる侍軍団が攻めてきた。そんな中ホーキンスは相変わらず占いをしていた。それを見たドレークが何を占っているのか尋ねると、「ある男の明日までの生存確率を占っている」とホーキンスは答える。占い結界は1％。その結果にドレークは占われた”ある男”が不憫だと言った。ホーキンスはその後、百獣海賊団の大幹部”大看板”のクイーンと、幹部”飛び六胞”のフーズ・フーと共に裏切り者のドレークを始末しようとする。ドレークは先程ホーキンスが占っていた”ある男”は自分のことだったのかと悟る。しかしその場はドレークが逃げ果せることに成功した。

鬼ヶ島城内のあちこちで戦いが始まった。そんな中、ホーキンスはキッドとキラーと対峙する。キラーはキッドを先に行かせ、ホーキンスの相手を買って出た。ホーキンスとキラーの一騎打ちが始まる。
戦いはホーキンスが優勢だった。ホーキンスは既にキッドの藁人形（ストローマン）を作り、自分の体内にストックしている状態だったのだ。藁人形を体内にストックしている状態のホーキンスがダメージを受ければ、そのダメージはそのままキッドに還元されてしまう。ホーキンスは自らの体にわざとダメージを受けさせて、その場にいないキッドにダメージを移していく。キラーは手も足も出ない状態だった。ホーキンスはたしかに優勢だった。

しかしホーキンスはこの後キラーの一か八かの攻撃に敗れる。ホーキンスはキラーによって左腕を切り落とされてしまった。本来であればホーキンスが左腕に受けたダメージがキッドに移されて、キッドの左腕が切り落とされるところだが、キッドにはもともと左腕がない。ダメージはキッドに流れることなく、ホーキンス自身に襲いかかる。左腕を切り落とされるという重症を負い、ホーキンスはキラーに敗北した。

鬼ヶ島での戦いはルフィがカイドウに勝利する形で幕を閉じる。戦いの余韻が残る城内でホーキンスは、重症の体を引きずり、同じく重症で動くことができないドレークのもとへと向かった。ドレークはホーキンスが戦いの前にしていた占いを思い出し、カイドウに味方すれば安全だという結果が出たのではないのかとホーキンスに問うた。ホーキンスは占いの結果でたとえキッド達が勝つとわかっていても、一度逃げた自分がキッド達の味方なんてできるわけがないと語る。そこでドレークはホーキンスが占っていた”ある男”が自分でなかったことを知った。「………占ってたある男ってのは…」というドレークの問に、「おれだ……！！」と答え、ホーキンスは力尽きた。

バジル・ホーキンスの関連人物・キャラクター

X・ドレーク（ディエス・ドレーク）

CV：竹本英史

バジル・ホーキンスと同じ最悪の世代（超新星）の一人。北の海出身の海賊。ドレーク海賊団船長であり、”赤旗”という異名を持つ。悪魔の実「リュウリュウの実 モデル“アロサウルス”」の能力者で、アロサウルスに変身して戦う。詳細は不明だが海賊は仮の姿、本当は海軍本部機密特殊部隊「SWORD（ソード）」に所属しており、隊長を務めている。ホーキンスとは出身が同じ北の海ということで、北の海で大流行していた絵物語「海の戦士ソラ」に登場する”ステルス・ブラック”の登場に共に興奮する様子を見せた。

新世界編ではカイドウ率いる百獣海賊団に所属しており、幹部の中でも頂点に立つ6人”飛び六胞”の1人になっていた。しかし百獣海賊団へは海兵として何かしらの任務で入ったものと思われる。囚われていたハートの海賊団の船長トラファルガー・ローの逃亡幇助がバレ、裏切り者として百獣海賊団から追われる身になり、麦わらの一味の加勢する形で共に戦った。戦いが終わる頃に重症を負った状態でホーキンスと会話をしている。その後の生死や動向は不明。

X・ドレーク（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

X・ドレーク（ディエス・ドレーク）は、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィと同時期に台頭してきたルーキー海賊・超新星（最悪の世代）の一人。”赤旗”という異名を持っている。
元海軍将校でその時は少将だった。その後海賊に転じており、初登場時は”堕ちた海軍将校”とも言われている。しかし実際は海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊長だったことが判明。なんらかの任務で海賊に身をおいていることが明かされた。謎が多い人物である。

ユースタス・キッド

CV：浪川大輔

バジル・ホーキンスと同じ最悪の世代（超新星）の一人。南の海出身の海賊。キッド海賊団船長であり、”キャプテン”キッドの異名を持つ。悪魔の実「ジキジキの実」の能力者で磁気を操る磁石人間。凶悪な人相どおり短気で喧嘩っ早い。シャボンディ諸島での初登場時にアプーの視線が気に入らないと町中でケンカを始めようとしていた。沈着冷静でクールなホーキンスとは真逆な性格である。

四皇・赤髪のシャンクスを討ち取るためにホーキンス海賊団とアプー率いるオンエア海賊団に同盟の話を持ちかけた。しかしカイドウの登場やアプーの裏切りで同盟の話は失敗、破綻する。裏切ったアプーには恨みを持っており、カイドウにも従わずに死を覚悟して立ち向かった。戦わずして軍門に下ったホーキンスとは真逆の行動を取っている。

ユースタス・キッド（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ユースタス・キッドは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィと同時期に台頭してきたルーキー海賊・超新星（最悪の世代）の一人。”キャプテン”キッドという異名を持つ。鋭い目つきをした凶悪な人相をしており、凶暴で好戦的な性格をしている。相手が誰であろうと怯むことなく挑んでいくタイプの海賊であり、四皇・赤髪のシャンクスとの戦いで左腕を失った。ワノ国編で、トラファルガー・ローと共にビッグ・マム／シャーロット・リンリンを倒した。

キラー

CV：浜田賢二

バジル・ホーキンスと同じ最悪の世代（超新星）の一人。ユースタス・キッド率いるキッド海賊団の戦闘員。顔面全体を覆うマスクで顔を隠している。両手の甲に回転する鎌の武器「パニッシャー」を装着しており、体術と合わせて軽やかに舞いながら相手を鎌で斬りつけて攻撃する。異名は「殺戮武人」。初登場時に懸賞金が1億ベリーを超えており、超新星の一人に数えられていた。物騒な異名に得体のしれない雰囲気を醸し出す外見をしているが、意外と理知的で博識。短気で喧嘩っ早いキッドのブレーキ役として機能している。

キッド海賊団とホーキンス海賊団、オンエア海賊団で同盟を組む時、一人大人の対応を取り、同盟の話を機動に乗せた。しかしカイドウの乱入、アプーの裏切りで同盟の話は破綻。キッドと共にカイドウへ立ち向かったが敗北した。その後キッドの気概を気に入ったカイドウにワノ国連れて行かれ、キッドを助けたくば言う通りにするようにと黒炭オロチに脅される。その過程で人工悪魔の実「SMILE」を口にし、適合しなかたために、笑う以外の感情を表現できなくなってしまった。自身の笑い方が非常に嫌いだったキラーにとっては、屈辱的なことであったが、キッドと合流してからはそんな自分の受け入れた。
鬼ヶ島では最後にホーキンスと一騎打ちをし、勝利した。

キラー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

キラーとは、集英社の発刊する『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィと同時期に台頭した11人の懸賞金億超えルーキー海賊・超新星の一人で、後に最悪の世代の一人に数えられる。同じ最悪の世代ユースタス・”キャプテン”キッド率いるキッド海賊団に所属。キッドとは同郷で、幼馴染。金髪の長い髪の毛と顔全体を覆うマスクが特徴。「殺戮武人」という異名を持っており、両手につけた「パニッシャー」という武器と、舞うように軽やかな体術を駆使して戦う。

バジル・ホーキンスの名言・名セリフ／名シーン・名場面

自身の死を悟っても通した筋

キッド海賊団とオンエア海賊団と同盟の話を進めている中、突然カイドウという”怪物”が空から降ってきた。アプーは既に百獣海賊団に入っており、ホーキンスやキッドには、カイドウと戦うか、傘下につくか、逃げるか、という選択肢があった。ホーキンスはカイドウの圧倒的な存在感、パワーを恐れ、死を悟る。そしてそのままカイドウの手下になった。しかしキッド達は”死を覚悟”してカイドウに立ち向かっていった。ホーキンスがこの自身の選択をどこか悔いていいるのか、情けないと思っていたのか、さだかではない。しかし戦いが終わった後のドレークとの会話の中で、「……もし奴ら（キッド達）の勝利が見えていたとしたら……なぜおれが今更……キッドにしっぽを振れる？」と語っている。一度逃げた自分が勝ちそうな相手につくなんてこと、ホーキンスにはできなかったのだ。

このホーキンスの態度に読者も、「感動した」、「意外と男だった」など好感を持つ者が多かったようだが、一方で「結局最後までイイところがなかった」と少し厳しい評価もある。