霜月コウシロウ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

霜月コウシロウの概要

霜月コウシロウ（しもつき コウシロウ）とは、集英社の発刊する『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。

東の海（イーストブルー）のシモツキ村にある「一心道場」という剣道場の師範をしている。父である霜月コウ三郎は偉大なる航路（グランドライン）の新世界にあるワノ国出身だが、コウシロウはシモツキ村出身。麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロの剣の師匠であり、ゾロの幼馴染のくいなの父親でもある。穏やかな性格をしており、いつもニコニコと優しそうな笑みを浮かべている。

ゾロがシモツキ村を出て海賊になったことには驚いていたが、新聞や手配書のゾロの表情から自身の剣道を貫いている様子を読み取り、純粋にゾロを応援している。しかしゾロが自身の剣道場出身であることを聞きつけた門下の子供達がゾロに憧れ、「おれ達にも海賊教えてくれよー！！」と騒ぎ立てることには少し困っている様子。

霜月コウシロウのプロフィール・人物像

本名：霜月コウシロウ
肩書：一心道場師範
出身地：東の海 シモツキ村
誕生日：5月4日
年齢：49歳 → 51歳
血液型：S型
好物：道場の縁側で食べるスイカ

CV：石塚運昇（19 ～ 221話、『エピソードオブ東の海』）→ 乃村健次（1030話～）

丸い眼鏡をかけており、黒くて少し長めの髪の毛はオールバックにして後ろで一つにまとめている。穏やかそうな笑みを常に浮かべており、その見た目通りの優しい性格をしている。大物感があり、読者からは「世界的に強い剣士」と噂されていた。またワノ国出身者ではないかとも囁かれていた。コウシロウ自身はワノ国出身ではないが、父親のコウ三郎がワノ国出身であるため、ワノ国の関係者ではある。

厳格な男尊女卑の思想を持っているというわけではないが、やはり”剣術は男子のもの”という概念を多かれ少なかれ持っているよう。産まれた子供（くいな）が女の子であったため、道場を継がせることができないと少し残念がる様子をみせたり、くいなに「女の子は世界一強くなれない」ということを話していたようである。ただ女性が剣を習うことを否定するようなことはなく、くいなにはしっかり稽古をつけていたし、ゾロとの約束ができて吹っ切れた様子のくいなに、女流剣士という道が見えたことを喜んでいた。

シモツキ村を出ていってそのまま迷子になってしまったゾロが海賊になっていたことに驚きはしたが、ゾロが自身の剣道を貫き通している様子を見て安心して見守っている。

霜月コウシロウの来歴・活躍

ロロノア・ゾロの入門

コウシロウの初登場は、ロロノア・ゾロの回想である。ゾロが9歳、コウシロウの娘でゾロの幼馴染であるくいなが11歳の時だった。原作漫画ではゾロが既にコウシロウの「一心道場」に入門をしているところから始まるが、TVアニメ第19話では、コウシロウやくいながゾロと初めて出会うところから描かれている。

ゾロはコウシロウの「一心道場」に道場破りとしてやってきた。勝てば看板をもらう、負ければ門下生になってやるというゾロに対し、コウシロウはその条件を飲んだ。そしてゾロの対戦相手をくいなにさせた。ゾロはくいなに惨敗し、「一心道場」に入門。ゾロはそれ以降、くいなや他の入門生と共にコウシロウの手ほどきを受けた。そしてある日ゾロはくいなに真剣勝負を挑む。結果はまたしてもゾロの惨敗。勝負の後、くいなは自身のコンプレックスを打ち明けて泣く。ゾロはそんなくいなを励まし、「約束しろよ！！！いつか必ずおれかおまえが、世界一の剣豪になるんだ！！どっちがなれるか競争するんだ！！！！」と二人で約束を交わした。

後日、くいなは突然の不慮の事故で亡くなる。このあたりもTVアニメ版ではゾロやコウシロウの心情が丁寧に描かれた。
ゾロはくいなが死んでから鬼気迫る勢いで鍛錬に励んでおり、コウシロウはそのゾロの姿に心を痛めていた。そして誰もいない道場でコウシロウはゾロと二人話をする。くいなはゾロがやってきた時に既に道場の誰よりも強かったため、少し天狗になっていたという。そこにゾロというライバルが現れて、くいなはますます鍛錬するようになった。コウシロウはそのことをゾロに深く感謝していた。そしてコウシロウはくいなの刀を欲しいというゾロに、「くいなの魂と夢を君に頼みます」と言ってゾロに「和道一文字」を譲るのだった。

ゾロは19歳になり、強い者を求めてとりあえず海に出た。そして村への帰り方がわからなくなり、そこらへんにいる海賊を狩って日銭を稼いでいた。これが所以で”海賊狩りのゾロ”と呼ばれるようになる。そして主人公モンキー・D・ルフィの強引な勧誘を受けて、ゾロは麦わらの一味に加入した。コウシロウはニュースや手配書でゾロが海賊をやっていることを知るのだった。

門下生の子供達大暴れ

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が、仲間であるニコ・ロビンを救出するために、司法の島エニエス・ロビーを襲撃した。その事件はまたたく間に世界に広がり、東の海にあるシモツキ村にも届く。新聞や手配書を見て、コウシロウの道場の子供達は、コウシロウに「先生先生！！”海賊狩りのゾロ”が！！この道場にいたって本当！？」と騒ぎ出す。コウシロウは隠すことなく、それを肯定した。しかしすぐに子供達に「憧れていけませんよ」と釘を刺す。それに対して子供達からはブーイングの嵐だ。子供達はめげずにコウシロウに「おれ達にも海賊教えてくれよー！！」と口々に言った。コウシロウはゾロについて、「困った先輩だ」と困惑する一方、「……たとえ何者になろうと……君の剣道を大切にしていればそれでいいです…」とゾロが信念のままに前に進んでいることに安心するのだった。

扉絵連載「世界の甲板から5億の男編」

新世界編に入り、ルフィの懸賞金が5億を突破。その知らせを受けて今までルフィ達が出会ってきた人々がどのような反応をしていたのかを描く、扉絵連載「世界の甲板から5億の男編」が掲載された。コウシロウもこちらに登場。最後に登場してから2年経過し、やや顔は老けたように見える。そして”海賊狩りのゾロ”の真似をして、門下生の子供達が左目をセロハンテープで止め（ゾロとおそろいの隻眼）、両手と口に剣を持つ三刀流（ゾロとおそろい三刀流）の鍛錬をすることに頭を抱えていた。

霜月コウシロウの関連人物・キャラクター

ロロノア・ゾロ

CV：中井和哉

コウシロウの開く「一心道場」の門下生。シモツキ村がどれほどの規模の村かはわからないが、村の中には複数道場があるようで、ゾロは当時道場破りをして回っていたという。巡り巡って一心道場へやってきてくいなに敗れて、そのまま門下生になった。以降、コウシロウについて剣の腕を磨く。くいなが死んだ後、コウシロウは「くいなの魂と夢を君に頼みます」と言って、刀「和道一文字」をゾロに託した。

ロロノア・ゾロ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ロロノア・ゾロとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団の剣士。三本の刀を操る三刀流剣技の使い手。「世界一の大剣豪になる」という夢を持っており、戦闘では積極的に強敵と戦う。黒い手ぬぐい、左目の傷、腹巻き、左耳の三連ピアスが特徴。最初に麦わら海賊団に加入したメンバーであり、副船長と度々間違われるが、公式では副船長という設定は明言されていない。武装色の覇気に優れ、ワノ国では覇王色の覇気にも目覚めた。

霜月くいな（しもつき くいな）

CV：豊嶋真千子

コウシロウの娘。霜月コウ三郎からすれば孫に当たる。コウシロウの開く道場で剣術の鍛錬をしており、同じ門下生だったロロノア・ゾロとは幼馴染である。コウシロウはくいなが産まれた時喜んではいたが、男児でなかったことには少し残念がっていたようである。『ONE PIECE』0巻では、「この子には道場を継がせたかったが…女の子ではねェ…」と妻と思しき女性に零している様子が描かれている。またくいな自身にも「女の子が世界一強くなることは無理なんだ」と話していたようであり、コウシロウ自身にどのような意図があったか不明だが、幼いくいなはコウシロウの言葉に傷ついていた。

くいなが11歳という若さで亡くなった時、コウシロウはゾロの気持ちを汲み、くいなの形見である刀「和道一文字」をゾロに託す。その後コウシロウは、ゾロのことが載っている新聞などを墓前に備えたりしている。

霜月くいな（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

霜月くいな（しもつき くいな）とは、集英社の発刊する『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロの幼なじみでライバルだった。父・コウシロウが開いている剣道場で子供ながらに一番の腕を持っており、ゾロが生涯ただ一人勝てなかった相手。ゾロとどちらが早く世界一の大剣豪になるかを競う約束をした矢先、不慮の事故で11歳でこの世を他界した。それをきっかけにゾロは「世界一の大剣豪になる」という夢を持つようになる。

霜月コウ三郎（しもつき コウざぶろう）