SILENT KNIGHT翔(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『SILENT KNIGHT翔』とは、集英社の『週刊少年ジャンプ』上にて、1992年に連載された車田正美によるバトル少年漫画。同原作者の大ヒット作品である『聖闘士星矢』の路線を継承している。ハヤブサのエボリューション能力に覚醒した少年・翔(しょう)が謎の組織ネオ・ソサエティに戦いを挑むストーリー。最終話は「NEVER END」のページと共に唐突に終了しており、巻末で車田正美は「GOOD-BYE」とのコメントを残した。

『SILENT KNIGHT翔』の概要

『『SILENT KNIGHT翔』とは、集英社の『週刊少年ジャンプ』上にて、1992年第35号から1992年第48号まで連載された原作者車田正美によるバトル少年漫画。ジャンプ・コミックス単行本は全2巻。大ヒットした『聖闘士星矢』の連載終了後にその路線を継承して連載を開始し、魅力的な数々のキャラクターやバトルシーンで同作のファンをも惹きつけたが、わずか13話にて連載打ち切りとなった。
人間のDNAにはまだ未知の領域が95%もあり、その部分は過去の進化の過程を記憶している。生命の根源に目覚めることで、動物や恐竜の能力を身に付けた姿に進化=エボリューションを遂げる。神人類としてハヤブサのエボリューション能力に覚醒した13歳の少年・翔が、一般人を旧人類とみなして抹殺を企み、世界征服を狙う謎の組織、ネオ・ソサエティから送られる刺客たちに戦いを挑むというストーリー。
連載当初は数々の伏線となる描写がなされていたが、連載が唐突に打ち切られたため単行本ではその伏線を取り消すような描き直しが行なわれている。最終話では、次回に続くかのような展開のまま、「NEVER END」とのエンドタイトルと共に終了しており、物語の完結はしていない。
原作者の車田正美は、本作連載終了後に『週刊少年ジャンプ』との専属契約を解消し、その後は『スーパージャンプ』や『月刊少年エース』、『週刊少年チャンピオン』など、他社刊行の各誌に連載している。

『SILENT KNIGHT翔』のあらすじ・ストーリー

エボリューション覚醒

幼くして両親を失いながらも、教会でスクスクと暮らし育った13歳の少年・翔(しょう)。近所ではケンカ空手の達人として有名で、弱いものいじめをするチンピラを大勢相手にしても軽く叩きのめせるほどの腕前の持ち主である。教会のシスターに育てられ、良き相棒であるハヤブサのピイたんといつも一緒の彼は、自分の不幸な境遇を嘆くことなく幸せに暮らしていた。
そんな翔の胸に、何かの暗示のようにいつの日からか翼のような形をした紋章のようなものが浮かび上がるようになる。そしてある日、翔は学校で自分を呼ぶ謎の声に導かれて校庭へと向かうと、そこでなんと巨大な恐竜・チラノザウルスを目撃する。さらにチラノザウルスに追われて傷ついた妖精のような見た目の少女・紫鈴(シーリン)が現れ、自分に語りかけてきた。彼女は、自分が人間が持つ生命のルーツを開放した神人類と呼ばれるエボリューションを成功させた者であり、翔自身にもその素質があると伝えた。さらに神人類でない人々を旧人類と呼び、粛清の対象として抹殺し続け、世界の支配を企む組織ネオ・ソサエティが暗躍していることを打ち明けた。そして翔をネオ・ソサエティに対抗する勇士としてかねてから目をつけていたと伝える。
突然の驚愕の事実を知って驚く翔だったが、その時、ネオ・ソサイエティを抜け出してきた紫鈴を追ってやってきたチラノザウルス、ステゴザウルス、プテラノドンたち恐竜にエボリューションした神人類が現れ、襲われる翔と紫鈴。必死に戦う翔であったが、神人類のあまりのパワーになすすべがない。そして愛鳥のハヤブサピイたんがチラノザウルスの攻撃によって瀕死の重傷を負ってしまう。これを見た翔の怒りが爆発する。またもや胸の翼紋章が光り出すと、彼の中で眠るルーツを呼び覚まして高速の動きを身上とするハヤブサの戦士サイレントナイトへとエボリューションする。こうして神人類としてエボリューションを成功させた翔は、圧倒的な力を発揮してチラノザウルスたちを軽く撃破する。そして紫鈴も翔に続いて残っていたステゴザウルスを倒す。
こうしてエボリューションに成功し、神人類となった翔はそのパワーでチラノザウルスたち刺客を一掃した。そして翔はネオ・ソサエティの野望に対抗する存在となり、地球の命と人々を守るためにネオ・ソサエティの陰謀に立ち向かうことを決意するのであった。

クルーガーとの死闘

旧人類の滅亡させて地球の征服を狙う組織ネオ・ソサエティに反旗を翻し、ネオ・ソサイエティの重要な所持品である神人類の矢を奪って教会に隠したシスターの抹殺と翔たちの殲滅のために、ネオ・ソサイエティは次々と強敵を送り出してくる。ネオ・ソサイエティ所属のミッドナイトであるアーサーとその部下であるクルーガーに襲われ、その圧倒的なパワーに何もできずにいた翔と紫鈴であったが、その戦いの中で顔に傷をつけられたクルーガーは、怒りで再び翔と紫鈴の元へやってきた。クルーガーのルーツはバッファローで、その大柄な体格から繰り出すパワー攻撃を得意とするサイレントナイトである。一方の翔は、自分のハヤブサのルーツに覚醒したばかりでまだまだ戦闘力は低いが、その潜在能力は無限大で数々の死闘を経て上位の戦士であるミッドナイトをも上回る戦闘力を獲得していた。
アーサーとクルーガーに瀕死の重傷を負わされた翔であったが、紫鈴がエナジーを分け与えて体力を回復させる「チャージ」によってエネルギーを回復していた。これはサイレントナイト特有の技術であり、相手に跨って自分のパワーを分け与え、体力を回復させる代わりに自分の命をも危険に晒すという諸刃の剣である。チャージを行った紫鈴が仮死状態となっていたところをクルーガーは人質に取り、気絶していながら有刺鉄線で十字架に縛り付けた上で再度翔に襲いかかる。紫鈴を救い出すべくクルーガーに対峙する翔は、後ろからクルーガーに首を絞められながらも紫鈴をなんとか十字架から助け出すと、エボリューションによって覚醒して全力で戦いを挑む。
紫鈴を人質に取るという卑怯なやり口に怒りを爆発させた翔は、得意技である高速のファルコンバーストを繰り出してクルーガーを苦しめる。戦いの中でもどんどんと成長して速度と攻撃力を増していく翔は遂にパワー30倍にも達し、上位のナイトであるクルーガーの戦闘力に追いついてしまう。
この戦いを側で見ていたアーサーは、得意のスキャンで翔の戦闘力を測定しようとするが、あまりの急激な成長に測定不能になっていた。翔のあまりの急激な成長を信じられないアーサーは、翔に恐れすら抱いていた。一発逆転を狙うクルーガーは、必殺技バッファローレイジングドームを繰り出すが、覚醒した翔はこれを受け止めると、「ファルコンバースト!」の雄叫びと共に渾身のファルコンバーストでクルーガーを倒したのであった。

『SILENT KNIGHT翔』の登場人物・キャラクター

翔の仲間たち

翔(しょう)

本作の主人公の13歳の中学生。孤児院で育つ。ルーツはファルコンで階級はサイレントナイト。エボリューションが覚醒してネオ・ソサエティとの戦いに巻き込まれた。地上最速の動物であるハヤブサがルーツであるため、スピード攻撃が得意で、無限大の潜在力を秘め、神人類として覚醒したばかりとは思えない速度で成長を続けている。正義感の強い熱血漢で、他者の命を何よりも大事にする性格である。

紫鈴(シーリン)

神人類の少女でルーツはフェアリー、階級はサイレントナイト。翔にエボリューション能力のことを教えるために彼のもとへやって来た。お色気担当のキャラクターである。武器の2本のクラブからは細長い帯が飛び出し、新体操のリボンに似た技を繰り出す。

皇虎(おうこ)

ルーツはタイガーのサイレントナイト。長髪の黒髪のキャラクター。翔の味方であるが、神人類の矢を守るためなら何でもする冷徹な性格でもある。必殺技は、あらゆる物を斬り裂く七星剣から繰り出す七星斬妖。本作登場後、間も無く連載打ち切りになったため、あまり活躍のシーンは描かれていない。

涼(りょう)

皇虎と行動を共にするサイレントナイトで、そのルーツはピーコック。大地の息吹を音楽に変える生命のタクトを操って相手と戦う。音楽を奏でて相手を攻撃するフューネラル・コンチェルトが必殺技で、その曲を聴いた者は自分でも気が付かないまま死へと誘われる。正義側だがいやみな性格で口が悪い。

シスター

教会で働く修道女。幼い頃に両親を亡くして教会で育った翔の知り合いである。ネオ・ソサイエティの持ち物であった青龍の矢を隠しているなど何かと謎の多い女性。本当の目的は、育てた人材でネオ・ソサエティに対抗し、最終的には打ち倒すことにあった。アーサーがかつて殺害したマリアではないかという描写があったが詳細は不明。

ネオ・ソサエティ

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