秋山黄色(Kiro Akiyama)の徹底解説まとめ
秋山黄色(あきやまきいろ)とは、「モノローグ」などの楽曲で知られる、ネット発の男性シンガーソングライターである。YouTubeやSoundCloudなどネットへの投稿を中心に音楽活動を始め、2018年リリースの配信シングル『やさぐれカイドー』は、Spotifyバイラルチャート(日本)で2位にランクイン。2020年に、アルバム『From DROPOUT』でメジャーデビューし、ドラマ『先生を消す方程式。』とのタイアップを行うなど、活動の幅を広げている。独特の感性が光る歌詞と、振れ幅の広い楽曲が魅力。
秋山黄色の概要
秋山黄色(あきやまきいろ)は、栃木県出身の男性シンガーソングライターである。YouTubeやSoundCloudなど、ネット上で公開した音楽が話題を集め、2018年にリリースした自身初の配信シングル『やさぐれカイドー』は、Spotifyバイラルチャート(日本)で2位にランクイン。同年にコンテスト「出れんの!?サマソニ!? 2018」で出場権を獲得し、「SUMMER SONIC 2018」JUNGLE STAGEに出演。2019年には、Spotify「Early Noise 2019」に選出されるなど、新進気鋭のアーティストとして注目を集めていった。2020年にアルバム『From DROPOUT』でメジャーデビュー。デビュー後には、ドラマ『先生を消す方程式。』、アニメ『約束のネバーランド』とのタイアップの他、映画『えんとつ町のプペル』の挿入歌などを担当。「FUJI ROCK FESTIVAL' 21」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」など大型音楽フェスにも数多く出演している。ライブでは、歌だけでなくギターやキーボードを弾きこなす多彩な姿を見せ、観客を魅了している。
ファンクラブアプリとして、「秋山黄色の裏垢」を2020年に開設。アプリ自体は無料で、ライブ情報やMVをまとめて確認できる。有料会員になると、「秋山黄色の陰ラジ」といったラジオや、オリジナルグッズが当たるガチャなどの限定コンテンツを楽しむことができる。
秋山黄色の活動経歴
ニコニコ動画とアニメ『けいおん!』に憧れて楽器をスタート
出典: natalie.mu
中学生の時、ニコニコ動画の「弾いてみた動画」に憧れ、楽器に興味を持つようになった。同時期、アニメ『けいおん!』にも影響を受け、ベースを購入。その後、ベースよりギターを弾きたいと思うようになり、祖母からプレゼントされたクラシックギターで弾き語りの練習を始める。既存曲のコピーを行う中で、自分で作曲することの面白さに気づき、作詞や作曲に没頭。高校1年生の時、通話用に購入したコンデンサーマイクに作曲ソフトが付属していたことをきっかけに、本格的に楽曲制作を始める。高校卒業後、音楽の専門学校に進学するものの、自分のスタイルに合わないと感じ、中退。夕方から深夜までバイト、朝から夕方まで音楽制作という生活を5~6年ほど続ける。
「やさぐれカイドー」と「猿上がりシティーポップ」が話題に
出典: twitter.com
音楽制作を始めた当初、音源はTwitterでの公開に留まっていたが、「どうせならずっと聴けるようにしたい」との思いから、SoundCloudへの投稿を始める。SoundCloudとは、音楽などの音声ファイルを、無料で共有できるサービスのことである。その後、YouTubeにも動画付きで投稿するようになる。バイトと音楽に明け暮れる生活の中、周りの同級生や後輩が就職していくことに焦りを感じ、上京を決意。2017年12月頃からは宇都宮と東京を中心にライブ活動も行っていた。
2018年6月、シングル『やさぐれカイドー』を配信リリース。同曲は、Spotifyバイラルチャート(日本)で2位(7月2日付)にランクインした。バイラルチャートとは、「SpotifyからSNSやメッセージアプリでシェア・再生された回数などをベースに、Spotifyが独自に指標化したランキング」で、SNSで話題になっている曲をピックアップするチャートである。8月7日にはMVも公開され、300万回以上の再生数を記録している。
続く8月15日に、2枚目となる配信シングル『猿上がりシティーポップ』をリリース。10月に公開されたMVは400万回以上再生されており、本人も「これはいけるんじゃないか」という手応えを感じた1曲になったという。同年8月には「出れんの!?サマソニ!? 2018」で勝ち残り、「SUMMER SONIC 2018」JUNGLE STAGEに出演するなど、ネット外でも活躍の場を大きく広げていった。2019年1月、これまで配信限定で公開してきた5曲を集めた初のミニアルバム『Hello my shoes』をリリース。2月には、Spotifyが「今年大きな飛躍が期待される新進気鋭の国内アーティスト10組」として、「Early Noise 2019」に秋山黄色を選出。「ずっと真夜中でいいのに。」、「King Gnu」などと並び、注目度はさらに高まっていった。
アルバム『From DROPOUT』でメジャーデビュー
出典: skream.jp
2019年に入ると、6月に『クラッカー・シャドー』、8月に『夕暮れに映して』と、配信シングルを立て続けにリリース。9月には初のワンマンライブ「登校の果て」を東京・TSUTAYA O-Crestで開催したほか、「VIVA LA ROCK 2019」や「COUNTDOWN JAPAN 19/20」など大規模フェスにも出演し、ライブ活動も精力的に行っていった。翌年2月、配信シングル『モノローグ』をリリース。自身初のタイアップ曲であり、フジテレビ系テレビドラマ『10の秘密』主題歌に起用された。そして3月には、アルバム『From DROPOUT』で、EPIC Records Japanよりメジャーデビュー。その後、11月にはテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』に起用された『サーチライト』、12月には映画『えんとつ町のプぺル』挿入歌となった『夢の礫』を配信シングルとしてリリース。2021年には、「アイデンティティ」がアニメ『約束のネバーランド』のオープニングに起用されるなど、タイアップが増加。勢いを増していく中、同年3月に2枚目となるフルアルバム『FIZZY POP SYNDROME』をリリースした。
レベルアップする「一鬼一遊TOUR」
出典: okmusic.jp
2020年4月、1stアルバムリリースに合わせて予定されていた、東名阪を回る「一鬼一遊ツアー」が新型コロナウイルスの影響で延期の末に中止となった。翌2021年3月、2ndアルバム発売に合わせ、全国ツアーを一年越しに開催。「一鬼一遊TOUR Lv.2」と題し、愛知・Zepp Nagoyaを皮切りに、約3か月かけて全国11か所を巡った。
同年9月には、配信シングル『ナイトダンサー』がリリースされ、BOAT RACE 2021 TVCMイメージソングに起用された。2022年3月9日、3枚目となるアルバム『ONE MORE SHABON』をリリース。その2日後である3月11日、自身の誕生日に、出身である栃木県で初のホールライブ「一鬼一遊 PRE TOUR Lv.3」を開催。4月から、その続きとなる「一鬼一遊TOUR Lv.3」を10か所11公演で開催した。10月には「一鬼一遊TOUR Lv.4」を東京と大阪の2か所で行う。公演を重ねるごとにレベルアップしていくライブに、今後も目が離せない。
秋山黄色のプロフィール・人物像
出典: thetv.jp
1996年3月11日生まれで、栃木県宇都宮市出身。好きな色は赤色。「秋山黄色」というのは芸名で、本名は公開されていない。「秋山」は母親の旧姓、「黄色」は小学生の時に「黄色い車が来たらバリアを張る」という遊びをしていたことが由来で、冗談のつもりで名乗っていたものが定着してしまったという。本人いわく、「黄色はかなり嫌な色」。
小学生の時には、ポルノグラフィティ、BEAT CRUSADERSやAqua Timezなどを聞き、高校生になるとスピッツや米津玄師、NIRVANAなどを聞くようになる。スピッツの「チェリー」を、クラシックギターで弾き語りを行うために練習しており、この曲メロを自分でアレンジして上手くいったことから、作曲への興味も持つようになっていった。中学生時代にはニコニコ動画が流行していたことから、ボーカロイド曲や「弾いてみた動画」に大きな影響を受けたほか、自身でゲーム実況、料理動画、ダンス動画などを投稿したこともあったという。いろいろなことに興味を持って始める性格が、楽曲制作からCDジャケットのイラストまで自身で手掛ける、クリエイターとしてのスタイルにも繋がっている。
ギター、ベース、キーボードをマルチに弾きこなす多才さも魅力の一つ。特にギターのフレーズ作りに関しては「やさぐれカイドー」のイントロのギターリフなど印象的なものも多く、楽器へのこだわりが楽曲の完成度にも反映されている。ギターを弾くにあたっては、凛として時雨の「Telecastic fake show」などに影響を受けており、「聴き手の共通意識の中にありながらも、あまり聴かないリフを弾くこと」に重点を置いているという。愛用のギターはMosriteのSUPER EXCELLENT65、FenderのAmerican Acoustasonic Telecaster Blackなど。Acoustasonic(通称アコスタ)は、アコースティックギターとエレキギターのハイブリッドになっており、「Caffeine」などの楽曲で存在感を放っている。
秋山黄色のディスコグラフィー
シングル
『アイデンティティ』
2021年1月27日発売
<通常盤>
1. アイデンティティ
2. 日々よ
<期間生産限定アニメ盤>
Disc1(CD)
通常盤に同じ
Disc2(DVD)
1. 「アイデンティティ」Special Movie−TVアニメ「約束のネバーランド」Season 2 Ver.−
2. Vアニメ「約束のネバーランド」 Season 2 Opening Theme 解禁CM
1枚目となるCDシングル。「アイデンティティ」はアニメ『約束のネバーランド』のタイアップ曲となっている。通常盤と期間生産限定アニメ盤の2形態があり、限定盤はジャケットがアニメの特別仕様になっているほか、DVDが付属しており、アニメファンも楽しめる1枚になっている。
配信シングル
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目次 - Contents
- 秋山黄色の概要
- 秋山黄色の活動経歴
- ニコニコ動画とアニメ『けいおん!』に憧れて楽器をスタート
- 「やさぐれカイドー」と「猿上がりシティーポップ」が話題に
- アルバム『From DROPOUT』でメジャーデビュー
- レベルアップする「一鬼一遊TOUR」
- 秋山黄色のプロフィール・人物像
- 秋山黄色のディスコグラフィー
- シングル
- 『アイデンティティ』
- 配信シングル
- 『やさぐれカイドー』
- 『猿上がりシティーポップ』
- 『Drown in Twinkle』
- 『とうこうのはて』
- 『ドロシー』
- 『クソフラペチーノ』
- 『クラッカー・シャドー』
- 『夕暮れに映して』
- 『モノローグ』
- 『サーチライト』
- 『夢の礫』
- 『モノローグ - From THE FIRST TAKE』
- 『猿上がりシティーポップ - From THE FIRST TAKE』
- 『ナイトダンサー』
- 『見て呉れ』
- 『シャッターチャンス』
- 『ソーイングボックス』
- ミニアルバム
- 『Hello my shoes』
- アルバム
- 『From DROPOUT』
- 『FIZZY POP SYNDROME』
- 『ONE MORE SHABON』
- 秋山黄色の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「やさぐれカイドー」
- 「モノローグ」
- 「猿上がりシティーポップ」
- 「ドロシー」
- 「クラッカー・シャドー」
- 「クソフラペチーノ」
- 「夕暮れに映して」
- 「Caffeine」
- 「サーチライト」
- 「夢の礫」
- 「アイデンティティ」
- 「月と太陽だけ」
- 「ナイトダンサー」
- 「見て呉れ」
- 「シャッターチャンス」
- 「ソーイングボックス」
- 秋山黄色の名言・発言
- 「今年来そうって予言してる奴全員ドヤ顔させてやるぞ」
- 「恩を返すべきひとりひとりと来てくれたあなたたちひとりひとりとの関係、大事なのはこれなんだよ!」
- 秋山黄色の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実在しない「秋山黄緑」
- 最初にベースを買ったのは「お年玉でドラムが買えなかったから」
- 『Mステ』出演で鼻をかむ様子が地上波へ