秋山黄色(Kiro Akiyama)の徹底解説まとめ

秋山黄色(あきやまきいろ)とは、「モノローグ」などの楽曲で知られる、ネット発の男性シンガーソングライターである。YouTubeやSoundCloudなどネットへの投稿を中心に音楽活動を始め、2018年リリースの配信シングル『やさぐれカイドー』は、Spotifyバイラルチャート(日本)で2位にランクイン。2020年に、アルバム『From DROPOUT』でメジャーデビューし、ドラマ『先生を消す方程式。』とのタイアップを行うなど、活動の幅を広げている。独特の感性が光る歌詞と、振れ幅の広い楽曲が魅力。

2022年3月3日発売

1. シャッターチャンス

アルバム『ONE MORE SHABON』より先行配信された。リクルート「Follow Your Heart & Music」参加楽曲。「Follow Your Heart & Music」とは、株式会社リクルートが主催するプロジェクトで、「混沌とした世の中で、不安を抱えつつも新たな一歩を踏み出そうとする若者を音楽の力で応援する」というコンセプトのもと、「挑戦」をテーマにアーティストが楽曲とMVを制作していくという企画である。この一環として制作された「シャッターチャンス」も、「出口のない痛みに向き合い 藻掻いてしまう君が誇らしい」と、もがきながらも自分らしく生きることを肯定してくれる1曲になっている。

『ソーイングボックス』

2022年8月3日発売

1. ソーイングボックス

ボーカルエフェクトと電子音、ギターなど様々な音をを効果的に組み合わせた、今までの楽曲とは異なる雰囲気を持つ1曲。音が大きく広がっていくサビは幻想的で、進化する秋山黄色の新しい魅力を味わうことができる。

ミニアルバム

『Hello my shoes』

2019年1月23日発売

1. やさぐれカイドー
2. Drown in Twinkle
3. 猿上がりシティーポップ
4. ドロシー
5. とうこうのはて

自身初となるミニアルバム。口コミで話題になった「やさぐれカイドー」、「猿上がりシティーポップ」を始め、配信シングルとして発表されていた5曲が収録されている。突如音楽シーンに名を馳せた秋山黄色の、名刺代わりともいえる1枚。アルバムタイトルは、それぞれ個性が異なる収録曲5曲を、「自分の靴として履いていこう」と思ったことからつけられたという。

アルバム

『From DROPOUT』

2020年3月4日発売

<通常盤>
1. やさぐれカイドー
2. モノローグ
3. クラッカー・シャドー
4. スライムライフ
5. chills?
6. Caffeine
7. 猿上がりシティーポップ
8. 夕暮れに映して
9. ガッデム
10. エニーワン・ノスタルジー

<初回生産限定盤>
Disc1(CD)
通常盤に同じ

Disc2(DVD)
MV集
1. やさぐれカイドー
2. 猿上がりシティーポップ
3. ドロシー
4. クソフラペチーノ
5. クラッカー・シャドー
6. 夕暮れに映して

初のフルアルバムであり、メジャーデビューアルバムである。オリコンアルバム売上ランキングでは、最高17位を獲得。配信シングル曲はもちろん、18歳の時に作ったという「Caffeine」、若者特有の尖った感性が眩しい「ガッデム」など、秋山黄色らしさと歴史がぎゅっと詰まったアルバムになっている。初回生産限定盤には、MV集のDVDが付属。ファン待望のファーストアルバムとなった。アルバムタイトルにある「DROPOUT」は、「落ちこぼれ」のような意味であり、「どうしようもないクズ」だった自分への自戒の気持ちが込められているという。

『FIZZY POP SYNDROME』

2021年3月3日発売

<通常盤>
1. LIE on
2. サーチライト
3. 月と太陽だけ
4. アイデンティティ
5. Bottoms call
6. 夢の礫
7. 宮の橋アンダーセッション
8. ゴミステーションブルース
9. ホットバニラ・ホットケーキ
10. PAINKILLER

<初回生産限定盤>
Disc1(CD)
通常盤に同じ

Disc2(DVD)
MV集
1. モノローグ
2. Caffeine
3. サーチライト
4. アイデンティティ

2枚目となるフルアルバム。1曲目の「LIE on」は、NHK総合「就活生応援キャンペーン2021『ラランドのコワくない。オンライン面接』」テーマソングに起用されている。タイアップ曲「アイデンティティ」や、弾むリズムが印象的な「ホットバニラ・ホットケーキ」などポップな楽曲が揃う1枚。アルバムタイトルの意味は「炭酸症候群」。新型コロナウイルス流行下でのリリースということもあり、悶々とした日常をシュワシュワと軽くするような、「少し体には良くないかもしれないポップス」が集められている。

『ONE MORE SHABON』

2022年3月9日発売

<通常盤>
1. 見て呉れ
2. ナイトダンサー
3. 燦燦と降り積もる夜は
4. アク
5. あのこと?
6. Night park
7. うつつ
8. PUPA
9. シャッターチャンス
10. 白夜

<初回生産限定盤>
Disc1(CD)
通常盤に同じ

Disc2(DVD)
秋山黄色「一鬼一遊TOUR Lv.2」2021.3.10@Zepp Tokyo
1. LIE on
2. サーチライト
3. とうこうのはて
4. Bottoms call
5. 宮の橋アンダーセッション
6. ホットバニラ・ホットケーキ
7. 月と太陽だけ
8. 夢の礫
9. モノローグ
10. アイデンティティ
11. Caffeine
12. 猿上がりシティーポップ
13. クソフラペチーノ
14. PAINKILLER

秋山いわく「前作の続き」となる3枚目のアルバム。善と悪、正義をテーマにした「アク」や、夏の終わりを思わせる儚いイメージの「うつつ」など、ただポップなだけではない、個性の光る楽曲が揃っている。初回限定盤DVDには、ライブ映像が収録されている。前作『FIZZY POP SYNDROME』とのつながりについて、秋山は以下のように語っている。

これは「FIZZY POP SYNDROME」という前作アルバムのタイトルありきで考えました。「FIZZY POP SYNDROME」は「炭酸症候群」という意味なんですが、リリースした時期は何しろコロナ禍で、自分ができることとして、少しでもみんなのつらさを薄められたらという気持ちを“炭酸を注ぐ”行為にたとえたんです。ただ、薄めることって、結局薄めるだけでしかなくて。それが1年なのか2年なのかわからないですが、いつかは炭酸が弾けて抜けるときがくる。今はコロナで現実的にいろんなことがつらいという人も、それが終わるときがくる。そのつらさを薄めてくれていた炭酸が抜けきったとき、人間は孤独や虚無に悩むと思うんですよね。そういう人間の危うさとか脆さを表現するのに「儚いものってなんだろう」ということを考えて、シャボン玉が思い浮かんだ。作品を通してノスタルジックなことにこだわっていた節もあるのでそのイメージにもつながるし、“シャボン”という語感もよかった。そこから考えました。
(中略)
ちゃんと曲の比率的にも新しく“ちょっと変なこと”をしているものと、今までの感のあるものが混じり合っていると思います。歌詞的にも「FIZZY POP SYNDROME」の続きなのでポジティブなものもありますが、もはやどうしようもない悩みに向けて書いたものが多い。

出典: natalie.mu

秋山黄色の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

「やさぐれカイドー」

2018年8月7日公開。初の配信シングルであり、代表曲といえる1曲。MVは、サカナクションの「アルクアラウンド」のMVに着想を得て制作されたという。夜の街を徘徊する男性、トンネルでギターをかき鳴らす秋山黄色、官能的な女性を思わせるショットなどが混在する退廃的な映像になっている。画面いっぱいに大きく表示される歌詞がキャッチーなMVである。YouTubeの広告として流れていた時期があり、「広告なのに飛ばしたくない」とその中毒性が話題になった。

「モノローグ」

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