終わりのち、アサナギ暮らし(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『終わりのち、アサナギ暮らし』とは、『Alterna pixiv』で掲載され、『マックガーデン』から発売されている森野きこりによる漫画。全3巻が発売されている。放浪癖のある父を山奥の小屋で1人待つ少女ナギが、ひょんなことから蜘蛛のような不思議な生き物アサと出会う。1人と1匹の不思議な同居生活を食事を通じて描いた優しい雰囲気の日常系グルメ漫画でありながら、どこか終末の世界観を漂わせているのも魅力。料理の過程が丁寧に描かれているのも見どころである。

きのこと根菜のちらし寿司

マスターが窓を修理している間にナギが作ったメニュー。
1. 米を炊く。
2. ごぼうはささがき、にんじんは千切り、えのき茸を3センチ間隔に切ってしめじは手で裂いておく。
3. 油揚げは熱湯をかけて油抜きし千切りにする。
4. フライパンに油を熱したら切った野菜やきのこ、油揚げを入れて炒める。
5. お酢、レモン汁、薄口醤油、塩を混ぜ合わせたものをかける。
6. ご飯が炊けたら炒めたものを汁ごとかけて混ぜる。
7. 炒りごまと万能ネギ、ゆず皮の千切りを散らして完成。

鳥雑炊

風邪をひいたベルの為にナギが作ったメニュー。
1. 鶏ガラスープを火にかけ、細かく切った鶏肉、醤油、塩胡椒を加える。
2. ご飯を水で洗いぬめりを取る。
3. スープが沸騰したらご飯を入れる。
4. 馴染んできたら溶き卵を回し入れる。
5. 仕上げに三つ葉を散らして完成。

カボチャプリン

具合の悪いアサでも食べられるものということでナギが作ったメニュー。
1. 種を取ったかぼちゃの皮を剥き、一口サイズに切り分ける。
2. 切り分けたかぼちゃを火が通るまで蒸して柔らかくなったらこし器で裏ごししてなめらかにする。
3. 鍋に牛乳と砂糖を入れて煮立てて火から下ろしたら説いた卵とつぶしたかぼちゃを混ぜてこす。
4. 別の鍋に砂糖と水を焦がさないように黄金色になるまで熱し、固まらないうちにバターを塗った型に流しておく。
5. 上からかぼちゃの生地を注ぐ。
6. 蒸し器で15分蒸して完成。

ブッシュ・ド・ノエル

カフェのクリスマスメニューとして作られた。
1. ボウルに卵を割りいれしっかりとく。
2. 砂糖を加えたらよく馴染むまで混ぜ、もったりするまで泡立てる。
3. 小麦粉とココアをふるい入れさらさらになるまで混ぜる。
4. 型に流し込みオーブンで焼く。
5. 焼いている間にチョコレートを湯煎で溶かし、生クリームを加えて少しずつ混ぜる。
6. 焼けた生地の片面にクリームを広く塗って切った苺を並べる。
7. くるっと巻いて端を切り落とし、切ったものを上に乗せる。
8. 残りのクリームを塗ってフォークで模様をつけ果物で飾り完成。

『終わりのち、アサナギ暮らし』の世界

ナギの父親が子供の頃は人が沢山いて街には建物が立ち並んでいた。夜の街は光の洪水のようだったがある日突然終わりを迎えた。
ナギが生まれたころには既に街は水没していた。街が水没した理由などは語られていない。
ナギの家の近くに村があり、その村の人たちが野犬が森に集まらないように定期的に追い払っているのでナギが一人で歩いても大丈夫のはずだったがピクニック中に野犬に襲われた。

『終わりのち、アサナギ暮らし』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ナギ「あたしと一緒に暮らさない?」

山で栗拾いをしていた時、父親を思い出して寂しくなってしまったナギはアサに「あたしと一緒に暮らさない?」と持ち掛ける。1人と1匹の生活が始まるシーン。言葉のわからないアサだったが、ナギの言葉に答えるようにナギに付いて歩いていく。アサナギ暮らしが始まる重要なシーンである。

ベル「アンタがここでいくらウジウジしたってな アサは今も一人ぼっちのままだっつの!」

ナギは村の住人にアサのことを信じて欲しいと言って説得した直後、アサの事をちゃんと見ていなかったため、アサがいなくなってしまった。ナギが自分を責めて泣いている時にベルは「アンタがここでいくらウジウジしたってな アサは今も一人ぼっちのままだっつの!」と言って叱咤した。泣いて何をしたらいいかわからないナギに活を入れたひと言。この言葉でナギは自分を責めることからアサを探すことに気持ちを切り替えられた。

オレグ「後悔しないように大事に怖がってやれ」

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