ダグラス・バレット（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ダグラス・バレットの概要

ダグラス・バレットとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版『ONE PIECE STAMPEDE （ワンピース スタンピード）』の登場人物。

2019年8月9日に公開された『ONE PIECE STAMPEDE』は、TVアニメ『ONE PIECE』20周年記念作品で、劇場版第14作品目である。なお、『ONE PIECE STAMPEDE』は2009年に公開された『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』以降の劇場版で冠されている『ONE PIECE FILM』シリーズには含まれない。2016年に公開された『ONE PIECE FILM GOLD（ワンピース フィルム ゴールド）』から実に3年ぶりの劇場版作品であり、主人公のモンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味を始め、多くのキャラクターが登場するということで話題に。それに登場する劇場版オリジナルキャラクターのダグラス・バレットもまた世間の注目を集めていた。

上半身が盛り上がるほどの隆々とした筋骨を持つ大男。多数の褒章がついた黒い軍服を着ており、耳にはサプレッサーイヤーマフを着用している。元は偉大なる航路（グランドライン）にある「戦争の終わらない国」の少年兵だったが、上官の裏切りにあい全てに失望。その空虚な思いを怒りに変え、ついには自国を滅ぼした。世間ではこの事件は「ガルツバーグの惨劇」という名で広く知られおり、バレットが海軍に追われるきっかけになった事件でもある。

ただ強さを求める狂人と成り果て、さらなる戦いの場を探してバレットは海賊になり、15歳のころ、海賊王・ゴール・D・ロジャーと運命の出会いを果たす。ロジャーに連敗を喫し、やがてロジャーの中に「自分にはない強さ」を見出した。バレットはロジャーの持つ”強さ”を手に入れて、いつの日かロジャーを超えるためにロジャー海賊団に入団。やがて「”鬼”の跡目」という異名で呼ばれるようになった。ロジャーが不治の病であることを知った後、バレットはロジャーに最後の戦いを挑み敗北。ロジャー海賊団を脱退して海賊として独立した。

ロジャーが公開処刑された後も暴れまわり、海軍本部中将5名と大型軍艦10隻という国家戦争クラスの戦力が投入される緊急命令「バスターコール」を受けて捕縛された。そして世界政府が所有する海底大監獄インペルダウン最下層LEVEL6に幽閉されることとなる。そして20年の時を経て黒ひげ／マーシャル・D・ティーチが起こした脱獄騒動に乗じてインペルダウンから脱出するに至った。そしてそのさらに2年後、祭り屋であるブエナ・フェスタと手を組み世界最強の野望を実現させるために動き出すのだった。

劇場版 ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）』とは、2019年に公開されたアニメ映画。アニメ『ONE PIECE』の放送20周年記念の作品で、劇場版の第14作目。世界中の海賊たちが集結する祭典「海賊万博」が開催されると聞きつけて、会場となる島を訪れたモンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団。そこでは、海賊王が遺した宝の争奪戦が行われた。しかし、「海賊万博」の真の目的は世界中に戦争を仕掛けるという罠だった。その罠にルフィたちがどのように立ち向かっていくのかを描いた作品。

ダグラス・バレットのプロフィール・人物像

通称：ダグラス・バレット
異名：“鬼”の跡目
年齢：45歳
懸賞金：不明
所属：軍隊「ガルツフォース」 → ロジャー海賊団 → 独立
所属船：オーロ・ジャクソン号
覇気：覇王色、武装色、見聞色
悪魔の実：ガシャガシャの実（超人系）
出身地：偉大なる航路 「戦争の終わらない国」
笑い方：カハハハ

CV：磯部勉

容姿

上半身が盛り上がるほどの隆々とした筋骨を持つ大男。金色の髪をオールバックにまとめており、後ろ髪は一つに束ねている。左肩に大きな火傷の跡があり、これは海軍に捕まる時に受けた「バスターコール」のせいでできたものである。他にもサプレッサーイヤーマフで隠れた右耳は千切れていたりと、歴戦の傷が身体のいたるところにある。

上半身は裸でその上からたくさんの褒章がついた黒い軍服を着用。着崩したりはしていない。襟元には過去所属していた軍隊「ガルツフォース」の襟章があり、左腕にはガルツフォースを示す「GF」の腕章をしている。

性格

少年兵時代からずば抜けた戦闘の才能を持っていた。しかしそのせいで仲間である少年兵達から迫害を受けたことから、自らの油断や慢心、味方を信じる自分の弱さが失敗の原因だと悟る。その後一切の迷いなく全てを「自分の勝利」のためにつぎ込むようになっていった。やがて戦場で勝ち続け強くあることに生き甲斐を持つようになり、ただ強さだけを追い求める狂人へと成り果てる。

己の力のみを信じ、己の強だけを追い求めるという思想のため、部下は一切いない。2019年に公開された『ONE PIECE STAMPEDE （ワンピース スタンピード）』の作中でも、仲間を弱者と見なしその存在を完全に否定していた。

ただ一人自分が敵わなかったロジャーの強さは、バレットにとっては未知なものであり、その強さが何であるかを知るためにロジャー海賊団に入団。ロジャーは自分が倒すべき目標であり、敵であるという思いの中に、ロジャーへの憧れも抱いていた。

ダグラス・バレットの能力

覇気（はき）

覇気（はき）とは、『ONE PIECE』の世界において人々が潜在的に持っている「意志の力」。「気配」、「気合」、「威圧」などの感覚的なものと同じであるとされている。一般人も須らく秘めている能力であるが、覇気を開花させるには修練が必要であり、誰しもがその才能を花開かせるわけではない。基本的には長期の鍛錬が必要だが、生まれながらに能力が開花していたり、また自身が窮地に追い込まれた時などに突然覚醒する場合もある。覇気には武装色の覇気、見聞色の覇気、覇王色の覇気の3種類があり、覇気を扱うものを覇気使いと呼ぶ。

バレットは「武装色の覇気」に優れ、自身に「武装色の覇気」をまとわせることで強靭な防御力を発揮することができる。また天賦の才がなければ開花しないという「覇王色の覇気」の使い手でもあり、並の海賊ではバレットの「覇王色の覇気」を前に立っていることもできない。

悪魔の実：ガシャガシャの実

触れた無機物を合体させ、変形させることができる超人系（パラミシア）悪魔の実「ガシャガシャの実」。能力者は自身の肉体と無機物、または無機物同士を自由に合体させることができる「合体人間」となる。バレットはインペルダウンに投獄されていた20年の間も一人黙々と修行に励んでおり、その成果なのか投獄前からなのかは不明だが、悪魔の実の能力は”覚醒”段階に至っている。”覚醒”段階の「ガシャガシャの実」の能力者は、合体する範囲を島一つという広大な面積にまで広げられるという。さらに前述した覇気を組み合わせることで、強靭な防御力を得ることが可能。合体した部位が多少損壊してもバレット自身にダメージを与えることはできない。

デメリットとしては合体を再構成するのに時間がかかること。合体の規模が大きければ大きいほどその分時間を要する。また合体中に内部に異物が入るとさらに合体の時間がかかる。

ダグラス・バレットの武器

銃や刀などの固有の武器は持っていない。しいて言うなら己の身体が武器となる。また悪魔の実「ガシャガシャの実」の能力でその手で触れたあらゆる無機物と合体することができるので、無機物全てがバレットの武器とも言える。

ダグラス・バレットの必殺技

鎧合体（ユニオン・アルマード）

両手から淡い青色の光を放ち、手で触れた無機物を変形・合体させることができる技。2019年に公開された『ONE PIECE STAMPEDE （ワンピース スタンピード）』の中でも度々登場する。

中型バレット／鉄巨人バレット

バレットの船・カタパルト号を核とした巨大ロボット。バレットが「ガシャガシャの実」の能力でカタパルト号と合体することによって形成される。小説版では「鉄巨人バレット」と表記されている。

大型バレット／究極バレット