光月トキ／天月トキ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

光月トキの概要

光月トキ（旧：天月トキ）とは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、久里大名であった光月おでんの妻である。後にモモの助・日和という二子を授かった。「トキトキの実」の能力者であり、対象の人物を任意の期間未来に飛ばすことができる。

外海に憧れていたおでんが無理やり白ひげの船に乗り込んだ際、仲間として認めるかの試練中に出会った。トキは悪漢に襲われており、刀で抵抗していたところをおでんに救われる。両親の生まれ故郷だという「ワノ国」に赴くことを目標にしておでんと共に白ひげの船に乗り込み、後に結婚・モモの助・日和を出産した。

暫くしてロジャー海賊団との邂逅後、「ラフテル」に到達するために古代文字を扱えるおでんに船に乗ってほしいとロジャーから懇願され、一家で白ひげの船からロジャーの船に乗り換える。しかし長旅がたたって体調を崩し、夫一人を残して「ワノ国」で下船した。
やがておでんと久々に対面するも、不在時にトキが大怪我を負ったことを知ったため、おでんは怒りのままに城へ殴り込みをかける。何かの理由によってその日を境におどけて態度で裸踊りを繰り返す夫を信じつづけ、離縁の申し出も突っぱねて5年間を変わらぬ思いで共に過ごした。

5年後オロチ・カイドウによって謀られていたと知ったおでんは部下と共に討ち入りを行うも、捕らえられ処刑が決まる。おでんからは「何かあったら20年後の未来へ逃げろ」と言われていたが、おでんの訃報を聞いた後は決して逃げない覚悟を決め、未来に希望を託しておでんと同じ時代に果てた。

光月トキのプロフィール・人物像

名前：光月トキ（旧姓：天月）
悪魔の実：トキトキの実
年齢：初登場時26歳／逝去時36歳、能力によって時間を移動しているため実際に誕生したのは800年以上前
身長：190センチメートル
誕生日：1月19日
血液型：X型
出身地：両親がワノ国生まれで本人は海外で誕生
CV：潘恵子

緑色の長髪が特徴的な美女で、190センチの高身長である。破天荒な性格の夫おでんとは対照的に、思慮深い性格をしている。他人の前では笑顔を絶やさず、辛いことがあっても常に明るく振舞っていた。
一方では体調を崩したトキ自身の為に、おでんがロジャーの船を降りて冒険を辞めようとしていることを悟ると、「ここで冒険を諦めるなら離縁する」と宣言するほど芯の強い部分も垣間見えた。

ロジャーの船を降りた後体調が回復したトキは、毎日町へ赴いておでんの話を聞かせて夫の名誉を回復させるなど、家族に対して深い愛情を抱いていることがわかる。カイドウ・オロチの命により理由も明かさず裸踊りを続けていた際にも、おでんを信じ続け、離縁の申し出を突っぱねて5年間を共に過ごした。

光月トキの能力

トキトキの実

自分を含めた対象を、任意の期間未来に飛ばすことができる。ただし、過去に戻ることはできないと明言されている。おでんと出会った際のトキは「800年前から逃げてきた」と言っており、危険に遭遇するたび未来に移動していた。

おでんの死後、カイドウ・オロチによる徹底的な殲滅作戦によっておでん城が燃やされてしまう。絶体絶命の中でトキは、赤鞘九人男（おでんの家臣）の錦えもん・雷ぞう・カン十郎・菊の丞にモモの助を託して、彼らを20年未来へ飛ばして危機を救った。

戦闘能力

トキは初登場時刀を所持しており、人買いと対峙していた。護身程度に刀を扱える可能性はあるが、その後の戦闘描写はない。

光月トキの来歴・活躍

おでんとの出会いと結婚

人買いに騙されて売られそうになっていた天月トキ（あまつきトキ／のちの光月トキ）は、「大海賊」白ひげの船で無理やり出国し、仲間と認められるかどうかの試験を受けている最中だった光月おでん（こうづきおでん）に助けられる。
白ひげに対して「自分は幼いころから両親の生まれ故郷であるワノ国に行くことが夢だった。どうか乗せてほしい」と懇願し、二人は認められていっしょに白ひげの船で生活することとなった。

航海中トキは「いま26歳だけど、生まれたのは800年ぐらい前」「両親はワノ国で生まれたことは知っているけれど、私は海外で生まれた」など、おでんに対して生い立ちを話し、交流を深めていく。
やがて二人は惹かれていき結婚、息子のモモの助と娘の日和という二児を授かった。

ロジャーの船に乗り換える

ある時船長白ひげのライバルである「大海賊」ゴール・D・ロジャーの海賊団と衝突した一行は、三日三晩に渡り壮絶な争いを繰り広げる。ひと段落した4日目おでん・ロジャー・白ひげの三人が酒を飲んでいたところ、おでんが「古代文字」を扱えることがわかり、「ラフテル」を目指していたロジャーは一年間限定でおでんを貸してほしいと頼み込んだ。

渋る白ひげだったが最終的におでんの熱意に折れ、トキ・モモの助・日和も連れて一家でロジャーの船に移る。しかしロジャーの船が「ワノ国」に近づいたところで、長年の疲れからトキが体調を崩してしまうのだった。おでんはトキを気遣って冒険を辞めることを決意したが、「ここで諦めるなら離縁する」というトキの強い後押しを受けて、妻子を残し旅を続けることにした。

ワノ国での生活

「ワノ国」におりたトキ・モモの助・日和は、家臣への橋渡し役として一緒に下船したおでんの家臣「イヌアラシ」「ネコマムシ」と共におでん城に迎え入れられる。体調が回復した後は毎日町に降りて住民と一緒に働き、国を出ていってしまったおでんの武勇伝などを聞かせて、おでんの名誉を回復させるなど夫に強い愛情を示した。
いっぽう国ではオロチ・カイドウによって国が蹂躙されており、我慢ならなくなったおでんの家臣「赤鞘九人男」が襲撃を仕掛けた隙を狙われ、子供たちを庇ったトキは矢傷を受ける重傷を負ってしまった。

やがて「ラフテル」に辿りついて戻ってきたおでんと久々の再会を果たすが、国が荒らされている事やトキが傷を負ったことを聞くと怒り狂い、一人オロチ・カイドウの城へ殴り込みをかける。
しかし国民を人質に裸踊りをすることを要求されたおでんは、誰にも理由を明かすことなく奇行を続けるようになった。それでもトキは変わらず信じ続け、おでんの離縁の申し出も突っぱねて5年間を過ごす。

おでんの死とトキの最期

5年後、オロチとカイドウに騙されていたことに気付いたおでんは、家臣を連れて討ち入りに向かうも失敗して捕らえられる。
三日後の処刑を待つ間こっそりおでんのもとを訪れたトキは、子供たちに渡すようおでんの二振りの愛刀を託された。

処刑当日、訃報を聞いたトキは涙を流しながらおでんがあらかじめ残していた遺書を読んで破り捨て、覚悟の表情を浮かべる。そしてカイドウ・オロチの手によって城に火が放たれ、死が迫る中トキはモモの助を赤鞘九人男に託す。錦えもん・雷ぞう・カン十郎・菊の丞・モモの助を20年後の未来に飛ばして救い、日和は河松に託して場外に脱出させた。

その後追手により傷を負いながらもトキは凛として民衆の前に立ち、「月は夜明けを知らぬ君 叶わばその一念は 二十年（はたとせ）を編む月夜に九つの影を落とし まばゆき夜明けを知る君と成る」という最期の言葉を遺す。民衆に希望を、オロチに恐怖を与えた後、トキは笑顔を浮かべながらカイドウの部下が放った銃弾により果てた。

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