ノイトラ・ジルガ(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

ノイトラ・ジルガとは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、虚と呼ばれる悪霊の中でも別格で強大な力を持つ破面の一体かつ、十刃と呼ばれる組織のNO.5。
十刃最強を名乗る戦闘狂。闘争に独自の哲学を持ち、敵対する者はいかなる手段を用いてでも滅ぼす苛烈な性格。仲間を信じず、他者に頼ることを嫌い、手助けされようものなら烈火のごとく激怒する。従属官のテスラ・リンドクルツに対してのみ、情の片鱗を見せることも。その過激な生き様は未来への諦観の裏返しで、「戦いの愉悦の中で死にたい」との想いを抱く。

ノイトラ・ジルガの概要

ノイトラ・ジルガとは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊の中でも別格で強大な力を持つ破面(アランカル)の一体かつ、十刃(エスパーダ)と呼ばれる組織のNO.5。
見た目は痩身かつ長身の青年で、言動は非常に攻撃的。十刃最強を名乗る戦闘狂で、高い実力の持ち主ではあるが、実際には十刃の中にさらに強い破面が何体か存在している。

仲間を助けるために虚の世界である虚圏に乗り込んだ黒崎一護(くろさき いちご)の前に立ち塞がり、これを一方的に痛めつける。しかし一護の救援のために駆け付けた死神の更木剣八(ざらき けんぱち)と相対すると次第に押され、最後は一刀両断されて敗北する。
その最期は、かねてから本人が願っていた「斬られて倒れるより前に息絶える」という形のものだった。

ノイトラ・ジルガのプロフィール・人物像

誕生日:11月11日
身長:2m15cm
体重:93kg
階級:破面No.5(アランカル・クイント)/第5十刃(クイント・エスパーダ)
司る死の形:絶望
孔の位置:左目

CV:神奈延年

闘争に独自の哲学を持ち、敵対する者はいかなる手段を用いてでも滅ぼす苛烈な性格。仲間を信じず、他者に頼ることを嫌い、手助けされようものなら烈火のごとく激怒する。
一方で実力で自分を超える十刃からの指示は無下にはしておらず、ただ戦いにしか興味が無いというタイプの人物ではない。

その過激な思想と生き様は、「自分たち虚にはいつか誰かによって滅ぼされる以外の未来が無い」という諦観の裏返し。最強であることにこだわり、ひたすらに戦いを求めるのも、やがて訪れる“自らの破滅”に対抗するためであり、「戦いの愉悦の中で、自分の全てを出し尽くしてなお完膚無きまでに敗北し、倒れるより早く無様に死にたい」との想いを抱いている。
従属官のテスラ・リンドクルツとは十刃になる以前からの付き合いで、かつては相棒にも似た関係だった。強敵を前にして逃げるよう慌てて命じるなど、彼に対してのみ情の片鱗を見せている。また、元十刃で自らが追放したネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクに対しては、真逆の思想の持ち主だったことから衝突を繰り返していたが、その強さにどこか憧れのようなものを抱いていた節がある。

ノイトラ・ジルガの能力

帰刃「聖哭螳蜋」(レスレクシオン サンタテレサ)

破面たちは個々に専用の武器を装備しているが、これは「虚としての本来の力を刀の形に封じたもの」である。これを開放し、虚としての力を完全な形で行使する状態のことを、帰刃という。
「祈れ」の解号と共に発動すると、ノイトラの両腕が鎧か甲殻のようなものに覆われ、さらに最大で6本まで増殖。それぞれの腕に鎌のような得物が装備されており、密度と威力を増した斬撃の嵐で敵を粉砕する。

増殖した腕は、たとえ切り落とされても即座に再生可能。特殊な能力などは特になく、戦いに特別な意味を見出すノイトラらしいシンプルな帰刃である。

鋼皮(イエロ)

表皮を硬質化させる能力。ノイトラは「俺の鋼皮は歴代全十刃最高硬度」と語っており、実際に作中では並みならぬ防御能力を発揮した。ノイトラ以上の席次にある十刃も、戦いではあっさりダメージを食らうシーンが描かれているため、防御力に関しては実際に十刃の中でもっとも優れていた可能性が高い。

虚閃(セロ)

破面の多くが修得している攻撃方法。霊力を収束して一気に解き放つというもので、見た目は光線に近い。
ノイトラもこれを修得しており、舌から不意打ち気味に放っている。

ノイトラ・ジルガの来歴・活躍

十刃への誘い

虚たちの世界である虚圏(ウェコムンド)で、当時は対等に近い関係だったテスラと共に明日をも知れぬ日々を生きていた。「虚にはいつか誰かに滅ぼされる以外の未来が無い」との想いを抱き、それに抗うためにこそ強さと戦いを求め続ける。
ある時、虚とは敵対する存在である死神の藍染が虚圏を来訪。藍染は自身が世界の新たな支配者となることを目論み、それを阻止せんとする他の死神たちとの全面対決が避けられないだろうことを見越して、戦力として虚圏の猛者を集めようと考えていた。

強さを求め続けて戦闘を繰り返したノイトラは、虚圏全体で見ても屈指の実力者となっており、藍染の誘いを受けて十刃の一員となる。しかし十刃の中にはノイトラより強い者が少なからず存在しており、その事実に苛立ちを募らせていった。

ネリエル追放

互いに十刃だった頃のノイトラとネリエル(左)。「戦場で女に上に立たれるのが気に入らない」と、ノイトラは彼女への敵愾心を露わにしていた。

十刃の中でもノイトラと深く関わり、その怒りを強く掻き立てたのが、当時の十刃のNO.3だったネリエルだった。自身を圧倒的に上回る力の持ち主で、破面でありながら戦いを好まず、さらに内に秘めた「戦って死にたい」という破滅願望を察して諫めようとするネリエルの存在は、様々な意味でノイトラの神経を逆撫でするものでしかなかった。
そこで同じく十刃であったザエルアポロ・グランツと共謀してネリエルに重傷を負わせ、力と記憶を奪った状態で彼女を追放する。これにより留飲を下げたノイトラは、さらなる力を求めて研鑽を重ね、十刃としての席次を少しずつ上げていった。

なお、ネリエルに対しては嫌悪と憎悪を剥き出しにしていたものの、確実に殺せる場面でも命までは取ろうとしておらず、追放という形で済ませている。決して認めようとはしなかったが、ノイトラの中にはネリエルへの感謝やその強さへの憧れのような感情もあったと思われる。

一護との戦い

死神たちの世界に戻った藍染はついに行動を起こし、自身の目的のために必須な崩玉というアイテムを回収した上で虚圏に移動。十刃と共に死神たちを迎え撃つ準備を進めていく。
この際、死神の力を持つ人間の少年黒崎一護の仲間を1人虚圏に拉致し、自分たちの計画にむりやり協力させると共に一護たち、さらにはその救援のための死神たちの先遣部隊を虚圏に誘い出そうと画策する。
この企みは成功し、まず一護たちが虚圏に侵入。ノイトラはこの迎撃のために出撃する。

仲間を倒され、怒りに燃える一護と戦うも、これを一蹴。あとはトドメを刺すだけというところまで追い詰めるも、ここで意外な横槍が入る。一護は虚圏で知り合ったネル・トゥという少女と行動を共にしていたのだが、彼女こそはノイトラたちの策謀で力と記憶と本来の姿を失ったネリエル当人だったのである。
短い間に親しくなった一護が窮地にあるのを見て取ったネル・トゥは、ネリエルとしての力と記憶と姿を取り戻し、ノイトラの前に立ち塞がる。これに驚きつつも、もはや彼女に手も足も出なかった頃の自分ではないと豪語し、ノイトラはネリエルに襲い掛かる。

闘争の終焉

更木剣八(1コマ目)と名乗り合うノイトラ。この戦いが彼の最期を飾るものとなった。

一進一退の攻防の末に追い詰められるノイトラだったが、ネリエルが力を使い果たしてネル・トゥに戻ってしまったことで形勢逆転。2人を戦闘不能に追い込み、テスラに一護を始末するよう命じる。
しかし、ここで藍染の企み通りに死神たちの先遣部隊が虚圏に到着する。ノイトラの前には更木剣八という死神が現れ、一護にトドメを刺そうとしていたテスラを一蹴。目の前に現れたかつてない強敵に、ノイトラは喜々として立ち向かう

剣八は根っからの戦闘狂で、「戦いを楽しむため、相手の強さに応じて普段は自分の力を無意識に封じる」という癖があった。ノイトラの強さは剣八を満足させ、徐々に本領を発揮していった彼により、ついに致命傷を負わされる。
虚の行く末について絶望していたノイトラは、「戦いの愉悦の中で、自分の全てを出し尽くしてなお完膚無きまでに敗北し、倒れるより早く無様に死にたい」との想いを抱いていたが、奇しくもそれを叶えた死に様となった。本人がそれに満足していたかは定かではないが、テスラとネリエルは散り行くノイトラをそれぞれに悼んでおり、自身が考えていたほどその生には絶望しかなかったわけではないようである。

ノイトラ・ジルガの関連人物・キャラクター

YAMAKUZIRA
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雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

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雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。

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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。

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