横溝重悟（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ

横溝重悟の概要

横溝重悟（よこみぞじゅうご）とは『名探偵コナン』シリーズの登場キャラクター。
初登場は原作34巻・アニメ284話。
神奈川県警捜査一課の警部で、静岡県警捜査一課の警部である横溝参悟（よこみぞさんご）の双子の弟。
一卵性双生児なので顔や声は瓜二つで階級も同じだが、性格が正反対であり、重悟の髪型は坊主で目つきは鋭く、温厚な兄の参悟と違って口調が荒い。
基本的に馴れ合いを嫌い、『名探偵コナン』主人公の江戸川コナン（えどがわこなん）や少年探偵団などの警察外の人間が事件現場に入ってくることも嫌っている。
高圧的な言動が目立つが、小五郎の娘である毛利蘭（もうりらん）が高熱で倒れた際は、病院まで運んだりするような優しく思いやりがある面も描かれている。

横溝重悟のプロフィール・人物像

性別：男
年齢：35歳
職業：神奈川県警刑事部捜査一課警部
家族：横溝参悟（双子の兄）
一人称：俺
CV：大塚明夫

兄の参悟とは違い、ぶっきらぼうで人当たりが悪い。
直情的で口調も荒いが、本人なりに罪と悪を憎み、強い正義感をもっている。
「眠りの小五郎」の異名をもつ探偵の毛利小五郎（もうりこごろう）のことは胡散臭く思っていて「煙の小五郎」と呼ぶなど、他人に媚びない雑な性格である。
自称・倹約家で部下と飲みに行くときはいつも割り勘。好きな飲物はブラックコーヒー。

横溝重悟の来歴・活躍

第34巻FILE9「おしぼりの罠」

コナンは小五郎と蘭と一緒に訪れた中華料理屋で殺人事件と遭遇する。
通報を受け、そこに駆けつけた神奈川県警の警部である重悟が捜査に来るシーンが初登場である。
初めて会ったはずの小五郎は、重悟を見て「なんかみたことがある」と言い、重悟が「横溝警部」と呼ばれたことで、過去の事件で会ったことがある静岡県警警部である兄の横溝参悟だと思う。
しかしパーマ姿の参悟と違って重悟の髪型は坊主であり、最初は小五郎も「なにかヘマをして坊主姿にしたんだろ」と勝手に話を進めようとした。
そこですかさず重悟は「それは静岡県警に配属されている兄の参悟だ」と反論する。
自分は神奈川県の弟の横溝重悟だと自己紹介し、小五郎と蘭は驚きを隠せなかった。
重悟は「人の良い兄はアンタのことを尊敬していたが、俺は違う！」と小五郎への信用度が無く、兄の参悟とはまったく違う性格であることが描かれている。
殺人事件はコナンが小五郎を眠らせて推理を始め犯人が発覚。
その推理に合わせて重悟も犯人を知り警察へ連行することとなる。

第48巻FILE7「見過ごしていたもの」

コナン、小五郎、蘭は「悪霊の呪いを解いてほしい」と相談に来た依頼者と一緒に静岡県にある国友家（くにともけ）へ向かった。
そこでは国友家の当主である国友淳大（くにともあつひろ）が2年前に悪夢を見てから、自動車事故や食器棚が倒れるなどの変な出来事が起こるという。
その出来事を解決するために向かったはずが、当主夫人の国友安栄（くにともやすえ）の友人、関口俊道（せきぐちとしみち）が殺されてしまう事件が起きてしまう。
そこに通報を受けた静岡県警の横溝参悟が駆けつける。
被害者である関口がどこの会社に勤めているのか確認すると、その会社が横浜にあることがわかった。
蘭は「そういえば確か横浜って…」と言うと、参悟は「私の弟が…」と返事をし、情報をもらうため重悟へ電話した。
亡くなった関口のことを聞いてみると「俺が新米だった頃、二、三度会ってるかな。やな野郎だったからよーく覚えてるぜ」と答え、関口は重悟が知っている相手だと判明する。
重悟曰く、当時関口の勤めているセキュリティ会社の社長がいなくなり、13年たった今も行方不明であるという事件で関わっていたということだった。
その事件は「13年前の9月の末だったよ、丁度お袋の誕生日だったから」と話したため、参悟が「13年前の9月26日にそこの社長がいなくなったんだな？！」と答えた。
参悟と重悟の母親の誕生日が9月26日だとわかるシーンである。
重悟が持っていたその情報は今回の事件の根本である国友家に起こった変な出来事とつながっていたことがわかった。

第51巻FILE4「ため息潮干狩り」

コナンと少年探偵団メンバーである吉田歩美（よしだあゆみ）、小嶋元太（こじまげんた）、円谷光彦（つぶらやみつひこ）、灰原哀（はいばらあい）は潮干狩りへ来ていた。
そこで知り合った大学生グループの一人が殺されてしまうという事件に遭遇する。
そこは神奈川県の海で、事件解決のため通報を受けた重悟がやってくる。
コナンを見た重悟は「小僧…お前確か煙の小五郎と一緒にいた…」と小五郎が呼ばれている「眠りの小五郎」を勘違いして覚えている姿が描かれた。
この事件は他殺なのに、重悟はすぐに状況証拠だけで「こいつは自殺で決まりだよ」と刑事としての判断が早く、せっかちで雑な性格が露呈した。
本当に自殺なのかどうか疑うコナンが事件を捜査し直し、重悟へ説明しながら犯人を導いた。

第64巻FILE1「一角岩」～FILE3「殺気」

コナン、哀、歩美、元太、光彦は、船で迎えがこないと帰れないような小さい島へ釣りに来ていたが、そこで女性の死体が発見される。
その島は神奈川の管轄だったらしく、通報を受けた重悟がやってくる。
死体を見た重悟は刑事らしく状況をまとめ、死後の姿を推理し「こいつは殺人事件に間違いねぇよ！」と自信満々に話す。
コナンが推理をし続け犯人が判明すると歩美が人質に取られ、犯人は高跳びしようとする。
そこで、コナンの正体を知り、子どもたちの保護者代わりをしている発明家の阿笠博士（あがさはかせ）の家の隣に住む大学生の沖矢昴（おきやすばる）が歩美を保護する。
重悟は犯人の胸ぐらを掴み「んじゃまあ…署まで高跳びしてもらおうか」と逮捕した。

第69巻FILE4「湯けむりの殺人」～FILE6「目には目を」

コナン、哀、歩美、元太、光彦は阿笠博士に箱根温泉の旅館へ連れて行ってもらった。
そこで映画の撮影クルーと一緒になり、撮影予定だった映画の監督が露天風呂で殺害されてしまう。
箱根温泉は神奈川県警の管轄ということで、事件解決のため通報を受けた重悟が登場する。
遺体の状況を見た重悟は初見で事故ではないかと話し、被害者が亡くなる直前に目撃したコナンの意見を聞きながら推理をする。

第81巻FILE7「ボクの推理」～FILE8「居心地悪い推理」

コナンと蘭は、とある高層マンションのロビーで蘭の母親である弁護士の妃英理（きさきえり）とランチをするため待ち合わせをしていた。
そのロビーでは、蘭の高校の同級生で自称女子高生探偵を名乗っている世良真純（せらますみ）が、依頼人の彼氏の浮気調査のために訪れていた。
英理の仕事が長引き、ランチを先に済ませることになった蘭とコナン。
ちょうど世良も依頼人たちとランチをする予定であり、世良より蘭のほうがスタイルもいいし可愛いので浮気の潜入捜査に向いているという理由で世良の依頼人と接触した。
しかし、さらに合流する予定だった依頼人の女友達で彼氏の元カノである人物がなかなか現れない。
依頼人と一緒にマンションの部屋へ迎えに行くと、その女友達が浴室で血を流し倒れているのを蘭が発見する。
この高層マンションが神奈川県だったことから、通報を受けた重悟が駆けつける。
容疑者は3人おり、重悟は状況をまとめるが、なかなか犯人を導き出すことができない。
その後、コナンの推理で犯人が発覚し、重悟が署まで連行した。

劇場版『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌（レクイエム）』