セトウツミ(漫画・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『セトウツミ』とは『別冊少年チャンピオン』にて2013年から2017年まで連載された此元和津也(このもと かづや)による漫画作品とそれを原作とした映画、ドラマ作品。大阪のとある河原で男子高校生内海(うつみ)と瀬戸(せと)が他愛もないおしゃべりをする姿を描くコメディー漫画。漫才のような二人の会話が人気だが、最後に大きなどんでん返しがあることでも有名。2016年に池松壮亮と菅田将暉のダブル主演で映画化され、翌2017年には高杉真宙と葉山奨之のダブル主演でドラマ化もされた。

瀬戸は内海に「どうしたん?」と言わせるような話し方をするフシがあり、誘導したい瀬戸と、冷静な内海の会話が面白い本作だが、2016年にテレビ東京で放送されたバラエティ番組『ざっくりハイタッチ』には、2人の会話を彷彿とさせる「どうしたんですか?待ち」という番組企画がある。
この企画の発端は、お笑い芸人である千原ジュニアの元マネージャー・大谷が何かをしゃべりたい時に「嗚呼…やっちゃったなー」などのつぶやきをすることにあったという。
それに対してしょうがなく「どうしたん?」と経緯を聞くと、しょーもない内容の話で「知りませんやん!」と言いたくなる事ばかりだった、というエピソードから、いかにして「どうしたん?」と言わせる見出しを言えるかという企画である。

要所で冴えわたる内海の理論責め

瀬戸の鳴山に対する怒りを数値化したもの

博学な内海は様々な理論を用いて物事を説明することができる。瀬戸が鳴山に対して苛立った気持ちを数値化して考えたり、ギャンブル好きのおっさんから、賭け金を失った際、次回に賭ける金額を2倍に増やして負けを取り返そうとする作戦「マーチンゲール法」を聞いてコントロールされかかっている瀬戸を、1つ1つは予想が難しい物事も沢山寄せ集まると、全体が安定するという理論「大数の法則」を利用して説得する場面は必見だ。
他にも「2:6:2の法則」に触れている場面もあり、作中では彼の博識ぶりが存分に発揮されている。

『セトウツミ』のグッズ・LINEスタンプ

『セトウツミ』のスマホケース

『セトウツミ』のアクリルキーホルダーやトートバッグ、Tシャツやスマホケースが秋田書店オンラインストアで販売されている。
またLINEストアでは瀬戸や内海、樫村さんやバルーンさんのLINEスタンプを購入することが出来る。

映画版『セトウツミ』

左から樫村一期(演:中条あやみ)、内海想(演:池松壮亮)、瀬戸小吉(演:菅田将暉)

俳優の大森南朋の兄である大森立嗣が監督を務め、池松壮亮と菅田将暉のダブル主演で2017年に公開された。キャッチコピーは「喋るだけの青春」。
瀬戸と内海の2人しゃべりを中心に構成されており、2人以外の登場人物は樫村さん(演:中条あやみ)、バルーンさん(演:宇野祥平)、鳴山(演:成田瑛基)、内海に話しかけてくる生徒(演:岡山天音)と少なめである。
原作のエピソードを一話完結で8話セレクトしている。

第1話:2人が鳴山親子の姿を見て神妙な面持ちをする「マジ雲は必ず雨」(コミックス1巻0話)。
第2話:樫村さんのメールアドレスをゲットした瀬戸が初めてのメールを内海と一緒に考える「アメとムチ」(コミックス1巻第2話)。
第3話:瀬戸発案の「フシがある選手権」で争う2人が鳴山の前でアフリカオオコノハズクのように細くなる「威嚇と擬態」(コミックス1巻第4話)。
第0話:内海と瀬戸が河原で過ごすようになったきっかけを描く話(コミックス1巻最終話)。
第4話:夏休みの夜、河原で2人で花火をする「先祖と子孫」(コミックス1巻第6話)。
第5話:河原で話す2人の前にパーマに失敗した瀬戸の母と「おれはもうあかんねや」が口癖の父が現れる「人と人」(コミックス2巻第12話)。
第6話:内海が瀬戸の誕生日を祝おうとするが、家の猫が死んだ瀬戸を慰めるのに一生懸命になる「出会いと別れ」(コミックス2巻13話)。
エピローグ:樫村さんから見た内海への思いが描かれる「樫村一期の想い」(コミックス2巻番外編)。

瀬戸と内海のセリフはほぼ一字一句原作通りであり、あたかも漫画のキャラクターがそのまま池松と菅田なのではないかという錯覚に陥る。
また映画のロケ地は原作の此元がモデルとした河原であり、原作と全く同じ風景も見ることができる。

原作を絶賛する菅田将暉と池松壮亮

Q:全編しゃべりまくりですが、企画を聞いた時の気持ちを教えてください。

池松壮亮(以下、池松):漫画を読む前は、どうやって成立させるのかなと思っていました。で、読んでみたらすごく面白くて……。でもちょっと完成度が高過ぎて、どうしたものかなとも思いました。あんまり遊びようがないし、すぐには正解が見つからなかったです。

菅田将暉(以下、菅田):僕はもともと原作を知っていたんです。大阪人からしたら、この二人のシニカルなセンスのあるやり取りが本当にうれしいんです。「でんがな、まんがな」「なんでやねん」じゃない、リアルトーンの関西弁。二人の言葉のチョイスで成立している面白さ。ただ、そのやり取りを実際にどうやるのかな? とは思っていましたし、そこが楽しみでもありました。

Q:今までにない撮影でしたか?

池松:撮影期間は1週間ですし、本当にしゃべるだけで映画になるってすごいことですから、新しかったです。あっという間でしたけど。

菅田:やっぱり、早かったですね。でも、ほぼほぼ「初めまして」で、話したこともなかったのに、回を増すごとに仲良くなっていった。たぶん、そのピークが夜の撮影なんです。二人とも変なテンションになっていました(笑)。

出典: www.cinematoday.jp

ドラマ版『セトウツミ』

内海想(演:高杉真宙)、瀬戸小吉(演:葉山奨之)

2017年10月~12月にテレビ東京系列で放送され、全11話で制作された。
内海想を高杉真宙、瀬戸小吉を葉山奨之がそれぞれダブル主演を務めている。
ドラマの1話はコミックスの3話で構成されており、2話は樫村さん、3話はハツ美といったサブキャラクターに関連するエピソードが編集されている。
映画と異なり最終巻の内海の計画から父親との対決まで描かれている。
オープニング曲はSUPER BEAVER「虹」、エンディング曲はmiwa「We are the light」が使われている。

オーディオコミック版『セトウツミ』

Amazonが提供する本の読み上げオーディオブックサービスAudibleで2016年に6巻まで配信された。
朗読はお笑いコンビの和牛が担当し、ツッコミ担当の川西が瀬戸役を、ボケ担当の水田が内海役として朗読している。

『セトウツミ』の主題歌・挿入歌

ドラマ版

OP(オープニング):SUPER BEAVER 「虹」

SUPER BEAVERの2作目の配信限定シングル。2017年10月14日発売。
作詞、作曲は共にギターの柳沢亮太が手掛けた。

ED(エンディング):Miwa 「We are the light」

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