スプリガン（SPRIGGAN）のネタバレ解説・考察まとめ

超古代文明の遺産。いずれも国家間の力関係を引っ繰り返すほどの能力を秘めており、各国の軍部や諜報機関が争奪戦を繰り広げている。

アーカム財閥

オーパーツの回収、保護、管理を目的とする秘密組織。世界各地で活動しており、オーパーツを欲する者たちの間ではその存在も実力も広く知れ渡っている。

スプリガン

アーカムのトップクラスエージェントに贈られる称号。優は史上最年少でこの称号を獲得した人物である。

A・Mスーツ（アーマードマッスルスーツ）

アーカムが開発した強化装甲服。オーパーツの1つであるオリハルコンを利用しており、装着した者は車を殴り飛ばすほどのパワーと歩兵用の通常兵器程度ではビクともしないほどの耐久力を得られる。
物語開始時点から優が標準装備としていたが、朧との戦いの中で「スーツの力に頼っていた」ことに気付き、これを脱ぎ捨ててより自分の感覚を研ぎ澄ませることを覚えてからは使わなくなっていった。

トライデントも同様の装備を開発しているが、その内部機構は現代の科学力で作られた機械仕掛けの部分が多く、衝撃に弱いという弱点を抱えている。

オリハルコン

オーパーツの1つ。人間の精神力に感応して力を生み出す性質を持ち、アーカム製のA・Mスーツにはこれが多様されている。
オーパーツの中では比較的多く出土されているらしく、アーカム以外の組織でもこれを用いた研究や装備の開発が行われている。

獣人（ライカンスロープ）

超古代文明が作り出した生物兵器。人間をベースとしており、生殖することも可能。その場合、子の中にも獣人が生まれることがある。
大型の銃火器をも片手で扱う膂力、稲妻のような素早さ、さらに常軌を逸した生命力を併せ持つ強力な存在だが、寿命は40年ほど。己の血を見ることで“獣人化”と呼ばれる暴走状態になり、敵味方関係なく暴れ回る怪物と化す。しかし冷静な思考はできなくなるため、朧のような隔絶した実力者からすればかえって戦いやすくなる。

獣人にも様々なタイプがあり、「吸血鬼」と呼ばれるものは他人の血を吸えば延命することが可能となっている。

仙人

古来から中国に伝わる、不可思議な術と技を操る不老不死の超人。朧はこの仙人になることを目的として自己研鑽に励んでいる。

トライデント

アメリカのものを中心に、複数の軍需企業が運営している秘密結社。サイボーグや自社製のA・Mスーツなどの新兵器を開発しており、さらなる力を求めてオーパーツを欲している。オーパーツの保護を目的とするアーカムとは相容れない立場である。

COSMOS（コスモス）

「Children Of Soldier Machine Organic System」の略。かつてアメリカ軍が研究していた、完全無欠の少年兵による戦闘部隊。
幼少期からの徹底した洗脳、教育、訓練により、“自我を持たない完璧な兵士”を作り上げ、その脳髄にオリハルコンを埋め込んで完璧な統制を取らせることを目的としていた。被検体の1人だったオリハルコンを埋め込まれる前の優に壊滅させられ、コストがかかり過ぎることから研究は破棄される。しかしトライデントがこの計画を受け継ぎ、金谷をリーダーとする新生COSMOSを作り上げることとなる。

国家社会主義愛国社党

ナチスの流れを汲む組織。原作版では「ネオ・ナチス」という名称だった。
ナチスはもともとオカルトに強い興味を抱いていた組織で、それを受け継ぐ形でオーパーツの力で自らの復権を目指している。

その作戦には最終的には多くの弱者が命を失いかねないものも含まれており、ボーが語っていた「我らは選民なのだからこそ弱者の規範でなければならない、命を懸けて弱者を守らなければならない」というのはあくまで彼個人の思想だったようである。

青銅の巨人

かつて地中海のロードス島を守護していたとされる、身長数メートルの金属製の巨人。名前には青銅とついているが、色合い的にそう見えるというだけで、その前身はオリハルコンで構成されている。
特殊な装備こそないが、単体でも優、ジャン、暁の3人をまとめて相手にしてなお圧倒するすさまじい格闘能力を有している。南極での決戦でヘンリー側の戦力として投入され、地脈からのエネルギーを注がれていたこともあって無双の力を発揮した。

『スプリガン』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

朧「他人には愚かに見える行為でも、常にあなたにとって一番いい選択をしなさい」