1/11 じゅういちぶんのいち(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『1/11 じゅういちぶんのいち』とは、中村尚儁による日本の青年向けサッカー漫画。第一部は『ジャンプSQ.19』(集英社)で連載された。とある出来事から主人公・安藤ソラは大好きだったサッカーから遠ざかっていた。そんな時、小さい頃の友人でプロのサッカー選手であるツヨシこと若宮四季と再会し、サッカーの楽しさを思い出す。しかし、ツヨシは突然この世を去ってしまう。ソラはそんなツヨシの遺志を継ぎ、プロサッカー選手を目指す。その過程で、ソラの熱意に心を動かされ成長する人々も描いた感動のサッカー物語。

オフサイドとは攻撃側のポジションに関する反則で、ゴール前での待ち伏せ行為を禁止するルールである。
オフサイドポジションと呼ばれる場所に味方がおり、その味方へパスを出す。あるいはオフサイドポジションにいる味方が相手を邪魔したり、ボールに関わると反則となり、相手チームに間接フリーキックが与えられる。

オフサイドポジションとは、「自分が相手チーム内のフィールドにいる状況」、「味方がボールよりもゴールラインに近い位置にいる」、「自分よりもゴールラインに近い位置に相手選手が1人しかいない」という条件を全て満たした位置のこと。
オフサイドポジションにいること自体は反則にならず、オフサイドポジションにいる味方にパスを出したり、オフサイドポジションにいる味方が相手プレーを邪魔したりした場合にはじめて「オフサイド」となる。

全ては「ボールを蹴った瞬間」で判断されるので、「自分が相手チーム内のフィールドにいる状況」、「味方がボールよりもゴールラインに近い位置にいる」、「自分よりもゴールラインに近い位置に相手選手が1人しかいない」という条件が揃っていても、蹴った瞬間に「自分よりもゴールラインに近い位置に相手選手が2人いる」となればオフサイドにはならない。

本編では修学院の生徒、関が紺野に教わろうとしていた。関の義理の父の趣味がサッカー観戦であったため、関はサッカーの知識を蓄えようと、オフサイドの意味が分かるまで紺野に付き纏い続けた。

サテライトリーグ

サテライトリーグとは、Jリーグの控えメンバーによるリーグ戦のことである。練習ばかりの本番経験が少ない若手選手のために、実践的な場を設けるために開催される。

本編ではスカウトマンである足立の現役時代で登場している。足立は堂本にスカウトされプロ入りしたものの、環境の悪さから現役時代は5試合程度しか出場がなかった。また横浜チームも暗黒時代と呼ばれていたほど、チームとしての成績は悪かった。
一方で、足立が出場していたサテライトリーグでの勝率は75%と高く、足立には実力があったのに環境の悪さや監督の意向によって活躍できないまま引退したことが窺える。

アジアチャンピオンズリーグ

アジアチャンピオンズリーグとは、国際サッカー連盟が主催するサッカーの大陸選手権大会。略称は「ACL」。

アジア各国からリーグ上位数チームが出場し、優勝したチームにはアジアの代表としてFIFAクラブワールドカップの出場権と賞金を獲得出来る。

本編ではソラが横浜チームにプロ入りし、初スタメンとして出場した試合。また神崎が正キーパーとして久しぶりにフィールドに立ち、大怪我を負った試合でもある。

クラブチャンピオンズリーグ

UEFAチャンピオンズリーグとは、欧州サッカー連盟の主催する大陸選手権大会。4年に1度のワールドカップよりも価値があると言われ、また優勝すればヨーロッパのクラブチームの頂点となる。

ソラは四季の遺志を継ぎアメリカで活躍した後、ランベスに移籍。ランベスに所属しながら、この大会で優勝することを目標にしていた。

場所や試合相手

修学院高校(しゅうがくいんこうこう)

ソラの進学先の公立高校。進学校で部活は活発ではないため、ソラが入学した当初はサッカー部も休部寸前だった。
ソラが必死に部員を集め、チームメイトとの絆を作り試合に臨んでいった結果、ソラが卒業する頃の修学院サッカー部は「県大会ベスト8」を目指せるまでに成長した。

山脇鉄工所(やまわきてっこうじょ)

真壁率いるサッカー同好会が戦った、社会人の草サッカーチーム。地元ではかなり強いチームで、サッカー同好会としても勝ったことがなかった。
白鳥が予備校に通うことになり、山脇鉄工所との試合で引退となると分かった真壁は「白鳥を勝たせて送り出したい」と考えていた。しかし、迎えた試合当日、チームメイトが怪我をして欠員が出てしまう。そこで真壁は、それまで過去のことから憎んでいたソラに助っ人をお願いし、見事チームを勝利へと導いた。

市立美奈川高校(しりつみなかわこうこう)

去年の県ベスト4と強豪。この試合でDFだった紺野は、前半はお互いに0点と必死に守ってきたが体力の限界を感じていた。
心が折れかけた時、こっそりと応援に来ていた関が紺野を「もっと頑張れー!」と励ましたことにより、紺野の気持ちが復活。
試合終盤では、紺野がオフサイドでの1点を狙ったが審判の判定では「オンサイド」と言われ、試合に負けてしまう。

桐海高校(とうかいこうこう)

去年のインターハイにも出場した強豪校。
試合当日、加瀬が自分の失敗により桐海高校に2点もリードされてしまう。そんな状況でもソラは「諦めるな!」とチームメイトを励ました。そんなソラの熱意と、「プロになりたい」という大きな夢を真っ直ぐ目指す姿勢に刺激を受ける加瀬。
加瀬はこの試合後、再び医者になる夢を目指すことにした。

青琳館高校(せいりんかんこうこう)

インターハイ県予選の決勝トーナメント第2回戦で、修学院と試合をした高校。サッカーの名門校。

強敵なDFに毎回ドリブルを止められていた椎名は、越川のプレーを見ることでチームメイトを頼ることを知る。試合は負けてしまったが、椎名が成長するきっかけとなった試合。

『1/11 じゅういちぶんのいち』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

若宮四季「…私にとってサッカーは色々な意味で、一人でやるものじゃない…」

ソラへ「…私にとってサッカーは色々な意味で、一人でやるものじゃない…」と語る四季

中学最後の引退試合で、思うままプレイが出来ないソラに対して四季は「…私にとってサッカーは色々な意味で、一人でやるものじゃない…」とアドバイスした。
この言葉のお陰で、ソラは独りよがりなドリブルをやめて仲間にパスを出すようになる。それでゴールが決まり、「自分は1/11の存在で、チームで勝つことがサッカーの楽しさなんだ」と大切なことを知る。

安藤ソラ「俺たちはやれる!!!」

ソラは「俺たちはやれる!!!」とチームメイトを励ました。

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