1/11 じゅういちぶんのいち(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『1/11 じゅういちぶんのいち』とは、中村尚儁による日本の青年向けサッカー漫画。第一部は『ジャンプSQ.19』(集英社)で連載された。とある出来事から主人公・安藤ソラは大好きだったサッカーから遠ざかっていた。そんな時、小さい頃の友人でプロのサッカー選手であるツヨシこと若宮四季と再会し、サッカーの楽しさを思い出す。しかし、ツヨシは突然この世を去ってしまう。ソラはそんなツヨシの遺志を継ぎ、プロサッカー選手を目指す。その過程で、ソラの熱意に心を動かされ成長する人々も描いた感動のサッカー物語。
『1/11 じゅういちぶんのいち』の概要
『1/11 じゅういちぶんのいち』とは、中村尚儁による日本の青年向けサッカー漫画。
第1部は『ジャンプSQ.19』(集英社)にて、2010年創刊号から2011年冬号まで連載された。その後、本誌の『ジャンプスクエア』(同社刊)に掲載誌を移し、2012年2月号から2012年12月号まで連載された。第2部は2013年5月号から2014年7月号まで連載された。2013年12月時点で、累計発行部数は60万部を突破した。全9巻で完結している。
話数カウントは「#1」「#2」でサブタイトルは「安藤ソラ(あんどう ソラ)」「篠森 仁菜(しのもり にな)」など、その回のメインキャラクターの名前となっている。
7巻発売時点で人気を博し2013年12月に実写映画化、2014年4月5日より公開された。安藤ソラ役は池岡亮介が演じ、脚本と監督は片岡翔で、片岡は「ノイズ」の脚本も手がけている。
またこの映画公開に合わせて、作者による新作ノベライズ『小説版 1/11 じゅういちぶんのいち 行く春』が『ジャンプ ジェイ ブックス』レーベルで2014年4月4日に発売された。
一度はサッカーを諦めた高校生の安藤 ソラは、昔の友人でサッカーも教えたことがあるツヨシこと若宮 四季(わかみや しき)と再会し、再びサッカーの楽しさを知る。ソラよりサッカーが下手だったツヨシは、ひたむきに練習し続けサッカー女子日本代表にまで上り詰めていた。そして、これからアメリカで活躍するという矢先、飛行機事故によってツヨシは亡くなってしまう。
サッカーの楽しさを思い出させてくれたツヨシの意志を継ぎ、ソラはサッカーを再開。ほぼ休部状態のサッカー部しかない進学校で活躍し、プロを目指す。その過程で、様々な人々と出会う。人々はソラの「プロになりたい」というひたむきな夢に刺激を受け、自身も成長していく。
プロを目指すソラを中心に、ソラの熱い想いに心打たれた周囲の人間模様を描く感動サッカー漫画。
『1/11 じゅういちぶんのいち』のあらすじ・ストーリー
ツヨシこと若宮四季との再会
安藤ソラは幼少時からサッカーが上手く、遊び仲間だった「ツヨシ」から「プロになれる」という一言を受ける。その言葉に背中を押され、ソラはサッカー少年団に入団。その後もツヨシの言葉を胸に主力として活躍していたが、中学であまり背が伸びず壁にぶつかる。また「エースなんだからしっかりしなきゃ」と練習をし続けた結果、そのうちに独りよがりなプレーをするようになってしまった。
さらに中学最後の大会で、日本代表候補を抱えるチームに大差で敗れたことで、「プロには選ばれた天才しかなれない」と考えサッカーを断念。勉強に専念することを決め、進学校である修学院高校(しゅうがくいんこうこう)への進学が決まっていた。
ある時、テレビでサッカー女子日本代表の若宮四季のサッカープレーを見ているうちに、ソラはサッカーがしたくなりサッカーボールを抱えて家を飛び出す。河原へ行く途中、偶然その若宮四季に出会う。
四季はソラに「あなたのプレーが見たい」と言って一緒についてくる。ソラは四季を「変なやつ」と思いながらも、河原でいつも通りボールを蹴りサッカーの楽しさを感じていた。しかし、途中で中学最後の大会での敗退を思い出しソラの気持ちは沈んでしまった。
それを四季に見抜かれ、ソラは過去のことを四季に話す。四季は「諦めなければ誰でもサッカー選手になれる」とソラを励ます。ソラは「俺はお前みたいに選ばれた存在じゃないんだよ!」と怒り、四季を置いて家に帰宅した。
翌日、中学卒業後サッカー部の引退試合でもソラは気乗りしないまま試合をしていた。そこに再び現れる四季。
試合の休憩中に四季は「サッカーは1人でやるものじゃない」とソラにアドバイスする。そのアドバイスを受けたソラは「そりゃ11人でしてるんだから当たり前だろ」と呆れて再び試合に戻るが、ドリブルで攻めた相手にフェイントも効かず呆気なくボールを取られてしまう。
そこでソラは、先ほど四季に言われた「サッカーは1人でするものじゃない」という言葉を思い出す。今までソラは「自分がエースだから、サッカーが上手いからと」独りよがりなドリブルばかりしていた。当然そのことを相手にも見抜かれており、ソラにばかりマークがついてボールを奪われていた。
そこでソラは思い切ってチームメイトにパスを出す。そのチームメイトが見事にゴールを入れて、無事ソラのチームに1点が入った。そんなソラに対してチームメイトも「ナイスパス!」と声をかける。ソラはようやく「サッカーは1人でするものじゃない、11人でしてるんだ」と言葉の意味が分かり、サッカーが楽しいと感じることができた。
そんなソラの様子を四季は遠くから眺めて「やっとあなたが楽しそうにサッカーする姿を見られた」と呟き、どこかへ消えてしまった。
試合終了後、ソラは家に帰宅。テレビで「1週間前、アメリカリーグへ移籍するため飛行機に乗り、そのまま事故で行方不明になっていた若宮四季の遺体が発見された」ことを知る。
自分と会っていた四季はすでに亡くなっていたことに驚くソラ。そして四季がこの街の生まれであることも知る。そこで母はソラに「あんたが小学校に上がる前まで遊んでた、四季ちゃんじゃない?」と言った。
不意にソラの頭に浮かんだのは「ツヨシ」だった。ソラに「プロになれる」と言った張本人だ。実は四季の名前は「津吉四季(つよし しき)」で、引っ越しをしソラと離れた後は両親が離婚。若宮という苗字に変わっていた。
四季は小さい頃、サッカーが下手な女の子だった。ソラと仲良くなり、サッカーの楽しさを知ったことでサッカーが好きになり、それから夢中で練習し続けた。そしてプロになった。
そのことを知ったソラは「俺はサッカーに対する努力が足りなかっただけ。あれだけ下手だったツヨシは猛練習してプロになった。俺は逃げていただけなんだ」と自覚する。
四季は死んでもなお、サッカーを教えてくれたソラに感謝し、会いに来てくれていた。そのことにソラは感激し再び、四季の遺志を継ごうと、サッカーのプロになるための夢を追いかけ始めるのだった。
修学院高校時代のソラと人々
ソラが進学した修学院では部活に力を入れておらず、サッカー部も休部寸前であった。
それでもソラはプロになる夢を諦めておらず、毎朝熱心に校門で「サッカー部員募集」ビラを配り続ける。そんなソラのひたむきさに惹かれ、何人もの部員がサッカー部に入ることになった。
女子マネージャーの篠森 仁菜(しのもり にな)は、父親から部活動を禁止されているにも関わらず、ソラが熱心にビラを配る姿に惹かれ女子マネージャーとして入部する。
しばらくは父に内緒でマネージャーを続けていたのものの、バレてしまいすぐに退部するよう求められる。父は「部活なんて無駄だ」と言っており、仁菜も仕方がなく退部しようと思っていた。しかしソラから「無駄なプレーはない」という言葉を聞き、サッカー部に残りたい一心で父に土下座しマネージャー継続を懇願した。
仁菜の本気を知った父は、学業にも手を抜かないことでマネージャー継続を許可した。
ソラより1つ学年が上である越川 凜哉(こしかわ りんや)は、「何もない自分」に悩んでいた。
中学時代、越川は野球部であったため坊主で、さらには低身長でニキビ肌だった。野球部でも一番下手だったが、引退試合では部員全員が試合に出ることを知り当時気になっていた女子生徒、䅣 千夜子(すめらぎ ちやこ)を誘う。
しかし試合当日、雨が降ったために越川の出番が来るまでに試合は終わってしまう。䅣に良いところを見せられなかったことを悔しく思い、越川は「高校では勉強も部活も頑張る」と決意した。
ところが高校入学と同時に、越川は身長が伸び肌荒れも治った。その結果、女子生徒から告白されたり、陽キャグループの男子とつるむことが多くなる。越川は高校生活を遊んで過ごし、中学時代の決意など忘れていた。しかし同時に「かっこいいだけで何もない自分」に虚しさも感じていた。
そんな中、ソラと出逢い真剣にプロを目指す姿勢に刺激を受ける。また䅣が「中学時代に必死に頑張って輝いていた越川の写真」を撮っており、それを知った越川は中学時代の最後に誓った「高校では勉強も部活も頑張る」ことを思い出し、心を入れ替えサッカー部に入部した。
ソラの同級生でもある野村 瞬(のむら しゅん)は、サッカーを小さい頃からしていたが中学年の時にコーチから「センスを感じない」と告げられ、ユース昇格を断念した過去がある。
そのため修学院入学時には、サッカー以外に打ち込めるものを探しており、それが演劇部だった。ある時、サッカー部の練習試合で人数が足りないために、野村はサッカー部の助っ人として試合に臨むことになる。そこで久しぶりにサッカーに興じ、改めて自分は「サッカーに未練がある」ということを知る。最後は演劇部の部員に背中を押されるような形で、演劇部を退部しサッカー部に入部した。
ソラより2つ学年が上の真壁 慎一郎(まかべ しんいちろう)は、ソラのことを憎んでいた。
元々サッカーは下手だったが努力し、中学時代はソラと同じチームにいた。真壁の引退試合の時、ソラが真壁に一切パスせずドリブルし、1人でゴールを決めた。このことから真壁は「自分はいらない」と言われているように感じ、ソラを憎むようになる。
そのため高校では、レギュラー争いなどのない「サッカー同好会」を作り、ゆるくサッカーを楽しんでいた。その後、入学してきたソラにサッカー部への入部をお願いされるも、過去のことから真壁は拒否する。そんな中、同好会メンバーで親友の白鳥 光一(しらとり こういち)が引退することになる。どうしても白鳥の最後の試合は勝たせたい真壁は、ソラに助っ人を依頼し、ソラと臨んだ試合で中学時代とは違うソラの行動に心を打たれる。その結果、同好会のメンバーを数人引き連れてサッカー部に入部した。
ソラより1学年上の加瀬 博樹(かせ ひろき)は医者を目指し難関高を受験するも2回失敗。これ以上は浪人出来ないと修学院へ入学。医者になる夢の代わりとして、サッカーに打ち込んでいた。
しかし、ソラの「プロを目指している」という途方もなく遠い夢を諦めない姿勢に刺激を受け、途中でサッカー部を退部。ソラのおかげで医者になる夢を再度目指し、数年後の未来では実際に夢を叶え医者になっている。
ソラと同級生の吉岡 航(よしおか わたる)は、高校逆デビューを果たしたお陰で友達が1人もいなかった。そんな中、友達が欲しいという理由だけでサッカー部に入る。
しかし、プロを目指しているソラの高い志に劣等感を覚え、サッカー部にも通わなくなっていく。そんな時、祖父から「友達が欲しいという上辺だけの理由でもいい、最後に本気でサッカーがしたいという心が残っていれば十分」という言葉をもらい、上辺だけでも心が後からついてくるとサッカー部にまた通うようになる。
ソラが2年生になった時に入部してきた椎名 千聖(しいな ちさと)は、過去のソラにそっくりだった。独りよがりなドリブルと、過剰な自信。それにより本気でサッカーに向き合っておらず、サッカーが下手な越川を見下すことまでしていた。
しかし、とある試合で「ボールを持っていない時でも走り続け、周りをサポートし続ける越川の存在」に感動し心を入れ替える。その後は、仲間にもパスを出して「自分が1/11の存在」であることを分かり始めていた。
彼らとの高校時代を過ごし、ソラは横浜チームにプロ入りを果たした。ゼロから始まった修学院サッカー部は、最終的に県大会ベスト8というチームまでに成長した。
ソラのプロ時代
横浜のスカウト部長である堂本 誠治(どうもと せいじ)と、その部下である足立 拓実(あだち たくみ)によりスカウトされ、高校卒業後ソラは横浜チームへプロ入りする。
ソラは入団式で、「まずは横浜チームに貢献したい」と語った上で「いつかは海外に移籍し、クラブチャンピオンズリーグで優勝したい」と夢を語った。
神崎 真臣(かんざき まさおみ)は、横浜チームのゴールキーパーだ。しかし入団以来、セカンドゴールキーパーとして在籍しているだけで、なかなか試合には出られていない。ある時、正ゴールキーパーが怪我で長期休養を取ることになり、神崎が久しぶりに試合に立つ。ソラとしても初のスタメン試合で、2人は「レギュラーをもぎ取れるように頑張ろう」と約束を交わした。
臨んだ試合でソラがゴールを決める中、神崎は相手のシュートを止めようと必死にボールへ食らいついた。その結果、顔面を相手に蹴られ全治2ヶ月の怪我を負ってしまう。それでも神崎は「やっぱりゴールキーパーでいたい」と復帰を願い、ドイツの2部チームに移籍した。
青柳 大貴(あおやぎ だいき)は5年目のフォワードだ。2年目のソラにポジションを奪われ、ディフェンスに回ることになる。当初はフォワードとしてのプライドが捨てきれず、思った通りのプレーが出来ないことに苛立ちを感じていた。そのことから監督やコーチに楯突き、「頭を冷やしてこい」とコーチに言われ練習途中で帰ることになる。
その道中、花屋でパートをしている妻・藍(あい)に「決められた場所で一生懸命、咲くことが大事」と言われたことで心を入れ替える。チームに戻り土下座。今はディフェンスで頑張る時だと、めげずにプレーをし続けた。
ソラが横浜チームに在籍中、沢渡 真奈(さわたり まな)という女子学生に出会う。彼女はソラのファンで、毎日練習を見に来ていた。
この頃のソラは横浜チームで成績を残し、スタメンとして定着していた。そして今までの活躍からソラへ海外からのオファーが殺到する。
もはやソラの海外移籍は秒読みという段階で、沢渡はソラをデートに誘った。共に遊園地の観覧車に乗り沢渡は「海外へ行っちゃうんですか?」とソラに聞いた。ソラは四季の遺志を継いでいたため、海外でサッカーすることを目標にしていた。ソラは「俺にはやらなきゃいけないことがあるから」と自分の意志を伝え、最後に沢渡と共に四季の墓を訪れる。
そこで沢渡は、自分が四季の妹であることをソラに明かした上で「四季ちゃんの遺志を継いでくれてありがとう。四季ちゃんのことも、私のことも忘れないでね」とソラに伝えた。
そのこともあり、ソラは四季が行く予定だったフィラデルフィア・ユナイテッドに移籍を決めた。
ソラはフィラデルフィア・ユナイテッドに移籍後、フリージャーナリストの御手洗 恭輔(みたらい きょうすけ)と出会う。当初は御手洗も「本当はフットボールの取材がしたいんだ」と不本意でサッカーの取材をしていることをソラに言ってしまい、ソラもその不躾さを嫌っていた。
ある時、ソラは練習中に怪我を負ってしまう。そのことにより「安藤選手はもう終わった」と記者たちは皆、ソラから興味を失い去っていく。御手洗も「日本に戻ったらどうだ」とソラに提案するが「俺は諦めない」と強い意志を見せた。御手洗は「なぜそこまでソラがアメリカに残ろうとするのか」を調べた結果、四季とのつながりを見つける。
この四季とのつながりを発表すれば、またソラは注目を浴びることになるが御手洗は「俺はお前の過去じゃなく、未来にかける」と言って発表をやめた。このことから、ソラとも打ち解けソラ専属の記者となる。
フィラデルフィア・ユナイテッドで成績を残したソラはオファーを受け、イングランドのランベスというチームに移籍する。今度はソラの夢である「クラブチャンピオンリーグで優勝する」という夢を叶えるためだった。
しかし、ランベスのオーナーであるジェイコブ・クレスウェルと意見の違いから衝突する。そしてソラはランベスから「もう試合に出さない」と飼い殺し宣言をされる。ところがランベスチームのフォワードが怪我をしたため、代わりにソラがクラブチャンピオンズリーグの準決勝へ出場することになる。
ソラは「ここでいいところを見せてランベスにアピールし、チームに復帰する」とは考えておらず「ただチームを優勝させる」ためだけにファウルも犯してチームを優勝に導いた。その姿勢を買われジェイコブとは和解するが、オーナーに楯突いたしめしとしてドイツへ移籍することとなった。
ドイツで活躍した後は、地元横浜のチームに戻った。しかし、長年の酷使により膝を怪我しており全盛期の活躍はなかった。
横浜で数年在籍した後、フォワードとしてのポジションや役目は、後輩でチームメイトの狭川 遼馬(さがわ りょうま)に託し引退した。
天国で四季と再会
ソラは歳を取り、老人になっていた。ある時、河原でサッカーをしている少年たちを眺めていると、佐藤 剛志(さとう つよし)という少年がいじめっ子に除け者にされ、サッカーチームに入れてもらえないところを目撃する。ソラは剛志にサッカーを教え、剛志と共にいじめっ子たちにサッカーの試合で勝つ。剛志をサッカーチームに入れることができ、そのまま剛志に「元プロサッカー選手の安藤ソラだ」と正体を明かすことなく去る。
その数日後、病気により死去。天国で四季に出会い「やっと一緒にサッカー出来るな」と四季と喜んだ。
『1/11 じゅういちぶんのいち』の登場人物・キャラクター
主要人物
安藤 ソラ(あんどう ソラ/演:池岡亮介)
本作の主人公。部活での背番号は10。高校1年時のクラスは4組。
視力が悪く、眼鏡とコンタクトレンズを併用している。ドリブルに自信を持つ。
ポジションはFWとMF。利き足は右で好きな食べ物はハンバーグ。
幼少時からサッカーが上手く、遊び仲間だったツヨシから「プロになれる」という一言を受ける。その言葉に背中を押され、ソラはサッカー少年団に入団。その後もツヨシの「プロになれる」という言葉を思い出し活躍していたが、中学であまり背が伸びず壁にぶつかる。さらに中学最後の大会で、日本代表候補を抱えるチームに大差で敗れる。このことから「自分より下手なツヨシに出来るって言われて、ただ舞い上がってた馬鹿じゃねぇか」と己を恥じ、サッカーを断念。勉強に専念し、進学校である修学院への入学を控えていた。
ある日、塾から帰ってきたソラは、サッカー女子日本代表の若宮四季のサッカープレイを見ているうちにサッカーがしたくなり、サッカーボールを抱えて家を飛び出す。河原へ行く途中、偶然四季に出会う。
四季はソラに「あなたのプレーが見たい」と言って一緒についてくる。
ソラは四季を「変なやつ」と思いながらも、河原でいつも通りボールを蹴りサッカーの楽しさを感じていた。しかし、途中で中学最後の大会での敗退を思い出し、ソラの気持ちは沈んでしまった。それを四季に見抜かれ、四季に「諦めなければ誰でもサッカー選手になれる」と励まされる。ソラは「俺はお前みたいに選ばれた存在じゃないんだよ!」と怒り、四季を置いて家に帰宅した。
翌日、中学のサッカー部の引退試合でもソラは気持ちが上がらないまま、試合をしていた。そこに現れる四季。
試合の休憩中に四季は「サッカーは1人でやるものじゃない」とソラにアドバイスする。そのアドバイスを受けたソラは、再び試合に戻り、ドリブルで攻めるが相手にフェイントも効かず呆気なくボールを取られてしまう。
そこでソラは、先ほど四季に言われた「サッカーは1人でするものじゃない」という言葉を思い出す。今までソラは「自分がエースだから、サッカーが上手いからと」独りよがりなドリブルばかりしていた。当然そのことを相手にも見抜かれており、ソラにばかりマークがついてボールを奪われていた。
そこでソラは思い切ってチームメイトにパスを出す。そのチームメイトが見事にゴールを入れて、無事にソラのチームに1点が入った。そんなソラに対してチームメイトも「ナイスパス!」と声をかける。ソラはようやく「サッカーは1人でするものじゃない」という言葉の意味が分かり、サッカーが楽しいと感じることができていた。
そんなソラの様子を四季は遠くから眺めて「やっとあなたが楽しそうにサッカーする姿を見られた」と呟き、どこかへ消えてしまった。
試合終了後、ソラは家に帰宅。テレビで「1週間前にアメリカリーグへ移籍するため、飛行機に乗りそのまま事故で行方不明になっていた若宮四季の遺体が発見された」ことを知る。
自分と会っていた四季はすでに亡くなっていたことに驚くソラ。そして四季がこの街の生まれてあることも知る。そこで母が「小学校に上がる前まで遊んでた、四季ちゃんじゃない?」と言われるがソラはピンとこない。
さらに母は、「四季ちゃんのご両親は離婚して、それで引っ越ししていったのよね」と言う。そこでソラの頭に浮かんだのは「ツヨシ」だった。ソラに「プロになれる」と言った張本人だ。実は四季の名前は「津吉四季(つよし しき)」で、両親の離婚後は若宮という苗字に変わっていた。
四季は小さい頃、サッカーが下手な女の子だった。ソラと仲良くなり、サッカーの楽しさを知ったことで好きになり、それから夢中で練習し続けた。そしてプロになった。
そのことを知ったソラは「俺はサッカーに対する努力が足りなかっただけ、逃げていただけなんだ」と四季の言葉を思い出し、涙を流して自覚する。
死んでもなお、サッカーを教えてくれた四季に感謝し、会いに来てくれたことにソラは感激する。そして四季の遺志を継ぎ、サッカーのプロになるために夢を追いかけ始める。
そして修学院高校でサッカー部を設立して熱意を注ぎ、周囲に影響を与えていく。
高校卒業後はプロ入りし、スカウト部長・堂本の誘いにより1部リーグの横浜に入団。プロ入り後、「いつかチャンピオンズリーグで優勝し、世界で最強のチームの1/11になる」を夢として掲げている。ソラが横浜チームに在籍中、沢渡 真奈(さわたり まな)という女子学生に出会う。実は彼女は四季の実の妹であるが、沢渡は正体を明かさずにソラのファンとして毎日練習を見に来ていた。
この頃のソラは横浜チームで成績を残し、スタメンとして定着していた。さらには入団3年目にして日本代表候補にも選ばれる。また、ワールドカップのメンバーにも選ばれ、その試合で勝ち点である1点を見事決めた。ワールドカップ後のリーグ戦でも活躍を維持し、その後海外からのオファーが殺到する。
ソラの海外移籍はほぼ決まっているような段階で、沢渡は「ただ1人のファンとして」と「四季ちゃんのことを伝えたくて」という気持ちからソラをデートに誘った。当初ソラは「ファンとデートはしない」と断ったが、自分の数少ないファンや今まで応援してくれたことに感謝も込めてデートを了承する。
共に遊園地の観覧車に乗り沢渡は「海外へ行っちゃうんですか?」とソラに聞いた。沢渡は「ソラが遠くへ行ってしまうこと」を寂しく思うファンの気持ちと、「四季ちゃんのように飛行機事故で死んでしまったら」という不安も抱えていた。それを知らないソラは「俺にはやらなきゃいけないことがあるから」と自分の決意と四季の意志を沢渡に伝える。そしてデートの最後に沢渡と共に四季の墓を訪れる。
そこで沢渡は、自分が四季の妹であることをソラに明かした上で「四季ちゃんの遺志を継いでくれてありがとう。四季ちゃんのことも、私のことも忘れないでね」とソラに伝えた。
そのこともあり、ソラは四季が行く予定だったフィラデルフィア・ユナイテッドに移籍を決めた。
ちなみにこの海外移籍が決まった頃、大学時代から交際していた仁菜と結婚し共に渡米している。
フィラデルフィア・ユナイテッドに移籍後、我が強いチームメイトと慣れない英語に苦戦するも腐らずに「俺たちは1/11の存在で、チームで勝利するんだ」という目標をチームメイトに伝えていく。途中で怪我をし、周りから「安藤ソラはもう終わった」と言われてもリハビリを続け、再びフィールドに立った。
その後も活躍を重ねた結果、イングランドのランベスからオファーが来る。四季の遺志を継ぎ、フィラデルフィア・ユナイテッドに来たソラだったが十分目的果たしたと、今度は自身の夢である「チャンピオンリーグで優勝する」という夢を叶えるために移籍を決める。
しかしランベスのオーナーであるジェイコブ・クレスウェルと意見の対立が生まれる。ジェイコブは「強い選手を引き抜いて育成する前に試合に出し、結果を出せなければ補欠にする」「今まで活躍した選手よりも、期待出来そうな選手を引き抜けたらそちらを優先する」という考え方の持ち主だった。一方でソラは「みんな1/11の存在で、共に成長することでチームワークを強化できる」と反対の意見を考えていた。そのためジェイコブと衝突し、スタメンを外され降格となる。
ある時、フォワードの1人が怪我をしたため、ソラが代わりにボランチでチャンピオンズリーグの準決勝へ出場することになる。ジェイコブは「活躍出来ればスタメンに戻してやる」と言ったがこれは嘘で、ソラのやる気を引き出すために言っただけであった。
そんなジェイコブの思惑も知らず、ソラは「ここでいいところを見せてランベスにアピールし、チームに復帰する」とは考えておらず「ただチームを優勝させる」ことだけを考えていた。そんな中、試合途中でサイドバックのチームメイトが怪我で倒れる。ソラは監督に「FWの俺をサイドバックで使ってください」と嘆願。ソラはサイドバックとして後半の試合に望むことになる。
試合が再開し、敵チームがボールを獲得。ゴールしようとソラの前にやってくる。体力の限界が来ていたソラは、敵を止められず、それでも点数を入れさせまいと敵のユニフォームを引っ張った。ソラは一発退場をくらい、その後の試合も出場停止となる。ソラはそこまでして相手のゴールを阻止し、チームが勝つことしか考えていなかった。
結果的にチームは勝ったが、ソラはその後の試合は出場停止となる。また「実力不足で、ファウルという方法でしか相手を止められなかった自分」を悔しく思い、試合後はトイレで泣いていた。
「どんなことをしてもチームの勝ちを願う姿勢」を買われジェイコブとは和解するが、オーナーに楯突いたしめしとしてドイツへ移籍することとなった。
ドイツでもキャリアを重ねたのち、再び地元・横浜に復帰し、膝の怪我もあって数年後に引退。ちなみにこの頃、小学生の息子・悠(ゆう)がいる。
引退して数十年後、ソラはすっかり老人になり河原で子供たちのサッカーを眺めていた。
ある時、剛志という少年がいじめっ子に除け者にされ、サッカーチームに入れてもらえないところを目撃する。ソラは剛志にサッカーの練習を教え、剛志と共にいじめっ子たちにサッカーの試合で勝つ。剛志をサッカーチームに入れることができ、剛志に正体を明かすことなく去る。
その数日後、病気により死去。天国で四季に出会い「やっと一緒にサッカー出来るな」と四季と喜んだ。
若宮 四季(わかみや しき)/演:竹富聖花)
本作のヒロイン。第15と16話の主人公。旧姓は「津吉(つよし)」という苗字だったため、ソラに男の子だと勘違いされていた。
中学生で女子日本代表に選ばれ、周囲から「天才」と呼ばれているが本人はそう思っていない。小さい頃から無口で、感情も表に出さない方。幼稚園の先生から「話すのが苦手なら日記でも書いてみたら?」と言われたことがきっかけで、日記をつけ始める。
幼稚園生の頃、口下手なことから周囲とコミュニケーションを取れず1人で帰っていた時にソラと出会う。それから空き地で、ソラとソラの友人たちとサッカーで遊び始めるが、当初はサッカーが苦手だった。しかし、熱心にサッカーを教えてくれるソラに憧れ、感謝していた。毎日のように2人は友達と遊んだ後も河原で練習し、四季はサッカーの上手いソラに「プロになれる」という言葉をかける。四季もサッカーの楽しさを覚え「いつかソラくんと大きな舞台でサッカーが出来たら」と願いながら、毎日ソラとの出来事を日記をつけていた。
しかし、ソラがサッカー少年団に入団し疎遠となった後、四季自身も両親の離婚により改姓し引っ越した。その後はソラと連絡を取っておらず、当初引っ越し先に馴染めずにいたが、休み時間のサッカーに加わったことで友達が増える。このことから「サッカーは人と人をつなげるもの、サッカーは11人でやるもの」と思うようになる。
その後、努力を重ね続け体力面では劣っているがテクニックを持つ選手となり、遂には中学生で日本代表に選ばれる。アメリカのフィラデルフィア・ユナイテッドへの移籍も決まり、これからの活躍を期待されていたところで、アメリカ行きの航空機事故に巻き込まれ死去。事故直後、「もう一度楽しそうにサッカーをしているソラを見たい」という一心で幽霊となり、サッカーを楽しめなくなっていたソラの前に現れチームプレーの精神を教える。なおその間も四季は捜索されていたが全く見つからず、これは幽霊になってソラの元を訪れていたからとされている。
そして中学の引退試合で躍動する彼の姿を見届けいなくなるが、最後までソラに「あの時のツヨシだ」と自分の正体を切り出すことはなかった。その後、四季の遺体も発見された。
生前のインタビューにおいて「サッカーを始めるきっかけとなった人物」としてソラを挙げ、「自分の正体が気付かれなくても、一度でもいいから、もう一度彼のプレーを見たい」と語っていた。四季の死後、四季がつけていた日記帳は四季の母によりソラに渡された。
最終話で天国でソラと再会し、共にサッカーをしている描写がある。
修学院高校サッカー部員
篠森 仁菜(しのもり にな)/演:上野優華)
第2話の主人公。ソラの同級生。サッカー部マネージャー。ソラがプロ入りし、アメリカへ移籍する頃にはソラの妻となっている。年の離れた兄がいる。
気が弱く天然で運動音痴な部分もあるが、平等に熱意あるサポートをすることからソラを始めとする部員からも一目置かれている。ソラのことが好きだが、四季のことを思うソラの気持ちにも気づいている。四季の存在に関しては結婚直前に知り、「四季さんはソラくんの一部なんだね」と受け入れて、ソラの試合には四季の日記帳を持っていき共に応援している。
兄の影響でサッカー好きになり、中学時代はサッカー部マネージャーだった。しかし、父・勇人(ゆうと)から「高校での部活動なんて無駄だ、勉強へ集中しろ」と命じられ、抵抗する気持ちもなく進学校である修学院高校へ進学。そんな中、校門前で必死にサッカー部員を集めているソラの熱意に惹かれ、両親には無断でサッカー部に入部。半年が経過したころ、「図書館で勉強していると言っていたのに、図書館にお前の姿はなかった。学校に確認したらサッカー部のマネージャーをしていると聞いた」と部活をやっていることが父にばれ、父から「親に嘘までついて人生を棒に振りたいのか」と怒られ退部を命じられる。
落ち込んでいる仁菜のところに、仁菜の母がやってくる。母は「お父さんがあそこまで勉強しろってうるさいのは、自分が苦労したからよ」と言われる。
父は高校時代、駅伝部の主将で母はそのマネージャーだった。父は高校時代を全て駅伝に捧げていた。しかし、高校最後の大会で父は脱水症状になり途中棄権してしまう。最後の大会で結果を残せなかったことで、父の心には傷が残った。
高校卒業後は、勉強に専念していなかったためにすぐに就職。母との結婚もあり、父は必死に働いていた。しかし、父が入った会社では高卒と大卒の待遇がかなりひどく、父がどれだけ頑張っても大卒の初任給にすら届かない時期もあった。
その分、母にも迷惑をかけたと感じており、仁菜にはそうなって欲しくないと「部活を辞めて勉強に専念しろ」と怒っているのだった。仁菜は父の気持ちを理解し、サッカー部を辞めようと考えていた。
仁菜は父にバレる直前にソラから依頼されていた「サッカー部員たちのナイスプレーを集めたモチベーションDVD」の 制作を最後に、部を辞めるつもりだった。DVDの動画を学校のパソコン室で作っていると、ソラがやってくる。ソラは部員達のプレーを見ながら「この部員のパス部分を動画に入れて欲しい」と仁菜に言った。仁菜から見ればそれは意味のないパスシーンで、動画的にも必要なのかと疑問に思った。しかしソラは「このパスがあって、みんなが動けている。全力でしていることに無駄なプレーなんてない」と言い放つ。そこで仁奈は「自分がマネージャーをしていることは無駄なことなのか」という疑問を持つ。
さらにソラが秘かに制作していた、仁菜が部員たちを応援しサポートしている場面を詰め込んだ「仁菜のナイスアシストDVD」を見たことで、部活を続けようと決意。
翌日、仁菜は父に土下座し部活動の続行を嘆願した。父は「絶対に苦労して後悔する、部活はやめろ」と聞き入れない。そこに母もやってくる。父は「お前も言ってやれ!俺が高校時代に部活をしていたせいで、お前も苦労しただろう!」と言ったが母は「いいえ、部活があったからあなたと出会えたし、仁菜にも会えましたよ」と微笑んだ。
仁菜の決意や母からの後押しもあり、父は「必ず成績を落とさないことを条件に、部活を続けてもいい」と仁菜の思いを許した。
高校卒業後もソラへ想いを捨てきれず、友人の助けもあってソラを追うような形で横浜の大学に進学。大学生になってからもソラと連絡を取り合い、大学1年生の時にソラに告白した。交際を始め、プロ入り後のアメリカへ行く直前のデートでソラは四季の墓へ案内する。そして四季の遺志を継いでいることや、仁菜への愛を伝えた上で「海外へ移籍するから、一緒について来て欲しい」とソラにプロポーズされ結婚した。
ソラの海外移籍後に一児・悠をもうけている。ソラが引退する頃には小学生になっており、悠のことを誰よりも心配し気にかけている。
越川 凜哉(こしかわ りんや)/演:工藤阿須加)
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目次 - Contents
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』の概要
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』のあらすじ・ストーリー
- ツヨシこと若宮四季との再会
- 修学院高校時代のソラと人々
- ソラのプロ時代
- 天国で四季と再会
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 安藤 ソラ(あんどう ソラ/演:池岡亮介)
- 若宮 四季(わかみや しき)/演:竹富聖花)
- 修学院高校サッカー部員
- 篠森 仁菜(しのもり にな)/演:上野優華)
- 越川 凜哉(こしかわ りんや)/演:工藤阿須加)
- 野村 瞬(のむら しゅん)/演:阿久津愼太郎)
- 真壁 慎一郎(まかべ しんいちろう)
- 紺野 兼続(こんの かねつぐ)
- 加瀬 博樹(かせ ひろき)/演:楡木直也)
- 吉岡 航(よしおか わたる)
- 椎名 千聖(しいな ちさと)
- その他の生徒
- 水野 由花(みずの ゆか)
- 小田 麻綾(おだ まあや)/演:東亜優)
- 䅣 千夜子(すめらぎ ちやこ)/演:古畑星夏)
- 高瀬(たかせ)
- 白鳥 光一(しらとり こういち)
- 関 由香里(せき ゆかり)
- 横浜チーム
- 神崎 真臣(かんざき まさおみ)
- 堂本 誠治(どうもと せいじ)
- 足立 拓実(あだち たくみ)
- 青柳 大貴(あおやぎ だいき)
- 大城(おおしろ)
- 狭川 遼馬(さがわ りょうま)
- フィラデルフィア・ユナイテッド
- マツモト・ジェラルド
- アメリア・マツモト
- ロンドン・ランベス
- ジェイコブ・クレスウェル
- ダニー・クラドック
- 主要人物の家族
- 沢渡 真名(さわたり まな)
- 篠森 勇人(しのもり はやと/演:鈴木一真)
- 仁菜の母(演:久遠さやか)
- 安藤 悠(あんどう ゆう)
- その他
- 山中 寛太(やまなか かんた)
- 小田 繭(おだ まゆ)
- 藪田 冬汰(やぶた とうた)
- 大神 秋次(おおがみ しゅうじ)
- 大神 遙夏(おおがみ はるか)
- 御手洗 恭輔(みたらい きょうすけ)
- クリスティアン
- 佐藤 剛志(さとう つよし)
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』の用語
- サッカー用語
- サッカー
- フォワード(FW)
- ミッドフィールダー(MF)
- ディフェンダー(DW)
- ゴールキーパー(GK)
- ボランチ
- オフサイド
- サテライトリーグ
- アジアチャンピオンズリーグ
- クラブチャンピオンズリーグ
- 場所や試合相手
- 修学院高校(しゅうがくいんこうこう)
- 山脇鉄工所(やまわきてっこうじょ)
- 市立美奈川高校(しりつみなかわこうこう)
- 桐海高校(とうかいこうこう)
- 青琳館高校(せいりんかんこうこう)
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 若宮四季「…私にとってサッカーは色々な意味で、一人でやるものじゃない…」
- 安藤ソラ「俺たちはやれる!!!」
- 青柳 大貴「もう一度だけCBをやらせてください!」
- 藪田 冬汰「今までずっと…ありがとう」
- 安藤ソラ「他の誰かが見限ったとしても、俺は絶対に諦めない」
- 安藤ソラ「俺がもっと上手かったら…チクショウ…チクショウ…!!」
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 若宮四季の名前は旧若宮町から拝借
- 単行本に収録された特別読み切り一覧
- エロメガネ男子×女子
- 枯尾花幽霊探偵事務所(かれおばなたんていじむしょ)
- ロープレ
- ストライカーは走れない
- メッセージ
- やまととなでしこ
- 『1/11 じゅういちぶんのいち』の主題歌・挿入歌
- 実写映画版
- 主題歌 :上野優華「Dear my hero」