5分でわかる!音楽ジャンルを解説

ひとくちに音楽と言っても、クラシック、ロック、ジャズ、カントリー、EDMなど、そのジャンルは多岐にわたる。ここでは音楽のジャンルについて知りたい人のために、各ジャンルの解説と代表的な曲を紹介していく。

Pearl Jam - Porch

ギターのリフが主体となる楽曲構成、パンクに影響された速めのビート、ギターもボーカルもラウドで荒々しい。音としては70年代のハードコアやパンクから持ってきたものが多い。ちなみに日本にも「ポスト・グランジ」と呼ばれるバンドは存在しますが、「グランジ」に属するものはありえません。たとえニルヴァーナと全く同じ曲をやっていたとしてもそれを「グランジ」と呼ぶことはできないでしょう。ジャンルとは時代と土地のルーツに裏打ちされたものなのです。

・プログレ

King Crimson - Epitaph(エピタフ) - YouTube

1960~70年にかけてイギリスで発展したプログレッシブ・ロック。プログレッシブ(進歩・前衛)の名の通り、ロックにクラシック、ジャズ、民族音楽を取り込んだ複雑な音楽。シンセなどの電子音をいっぱい入れたり、インストゥルメンタル(歌なし)にしちゃったり、1曲が20分くらいの長尺だったり、「何コレ?」って敬遠しちゃう人も

HIROMI UEHARA "XYZ"

当時前衛的だった音楽を指す場合もあれば、現在前衛的な音楽をそう呼ぶ場合もあります。超絶テクニック・変拍子が目立つ曲多め。シンフォニックなものからポップなもの、ジャジーなものまでプログレにもいろいろあります。

FF5 ビッグブリッヂの死闘

ゲーム音楽ってプログレ多いんですよねえ笑

・サイケデリック・ロック

The Doors - Strange Days

60~70年代に流行ったロック。LSDやマリファナによる幻覚を音楽で表現・再現してみようよっていう試み。ヒッピー文化と深く結びついている。超現実的でエキゾチックな浮遊感漂う音楽。非常に実験的

ゆらゆら帝国 / ズックにロック

サイケデリック○○というジャンルは他にも存在する。サイケデリック・ポップ、サイケデリック・ソウル、、サイケデリック・トランス、サイケデリック・テクノ、これら全てをまとめて「サイケデリック・ミュージック」と呼ぶ。どれもゆらゆらとした幻覚のようなイメージ。

・ハードロック

Deep Purple - Highway Star[Original Live] - YouTube

ブルースを強調したロックで60~70年代に成立。長めのソロを含む派手にひずませたギター、サウンドは重低音を基調とし、ボーカルもシャウトが多くなる。

・へヴィ・メタル

Black Sabbath - God Is Dead? - YouTube

ハード・ロックから発展したジャンルであり共通点も多いことから、まとめてHR/HMと表記されることもしばしば。強烈なディストーションの効いたギターに加えて、「様式美」を追求するとハードロックからメタルになると言われている。重いカチッとしたリズムの4つ打ち、縦ノリを強調、展開の美しさテクニカルさがその要素となる。悪魔崇拝や麻薬など禍々しい歌詞・世界観、ファッションも判断する基準となる。

Stratovarius - "Halcyon Days" - Official Music Video (HD)

メタルにもスラッシュ・メタル、ゴシック・メタル、メロスピなど多くの種類がある。今やメタルシーンの中心は北欧。哀愁のある叙情的なメロディーを共通として「北欧メタル」と括られる。音楽性というよりは地域による区分。ストラトヴァリウスはフィンランド発のバンドで今年30周年の超ベテラン

・パワー・ポップ

The Raspberries - I Wanna Be With You (1972) HQ

底ぬけてポップなロック。耳に残るキャッチ-なメロディに力強いギターサウンドが特徴で、時代的には70~80年代イギリス。ポップ・ロックやギター・ポップと境目が曖昧。ビートルズに影響を受けている。

HOLIDAYS OF SEVENTEEN 「Rocksident」

ポップでシンプルなロックンロール、ノリノリで陽気な音楽、国・地域問わずいつの時代も安定して人気があるジャンルだと思います。日本のバンド載せときますね。

▼パンクについて

パンク自体ロックの派生なので本来は▼ロックについての所に書かなければいけないが、分かりやすくするために、ここでまとめてパンクのサブ・ジャンルについて紹介する。つまりこれから紹介するものはルーツをたどればパンクに属するものであり、さらに元をたどるとロックに帰結するものである。

・ハードコア

Gauze - 死人に口無し

テクノやヒップホップにもハードコアは存在するが、ここではハードコア・パンクについて。普通は「ハードコア」と略される。パンクの精神を加速させたものでパンクからロックンロールの要素を排除したもの。荒々しいサウンド、曲が短い、叫びで歌詞が聴きとれない、などが特徴。パンクのもっと激しいやつと覚えてください。

MEANING/THE UNBROKEN HEART

歌詞内容もパンクより過激、表に出すことが多く、アナーキズム、反戦、反核、反権力、反ドラッグ、反差別など政治的・社会的テーマを訴えるバンドが常。

・メロコア

Bad Religion - All Ages (full compilation album)

メロディック・ハードコアの略なので起源は当然ハードコア。ハードコアにメロディックな叙情的なメロディーをのせたもの。リズムが速いものが多い。

Lagwagon May 16

日本ではHi-STANDARDによって広まったジャンル。

shingeki9302
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@shingeki9302

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